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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成26年度No.11
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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成26年度(2014年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。
平成26年度(2014年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.11単線図の解説です。
※試験問題の単線図には青文字は記載されていません。
平成26年度(2014年度)候補問題No.11の単線図は、
配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)、三相電動機(施工省略)、電源表示灯がある単線図です。
電源
この候補問題No.11の単線図の電源は2つあって、1つは「電源1Φ2W100V」、もう1つは「電源3Φ3W200V」になります。
電源「1Φ2W100V」は「単相2線式100V」の電源になります。
単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給する電源で、住宅などによくあるコンセントの電源と同じです。
電源「3Φ3W200V」は「三相3線式200V」の電源になります。
三相3線式200Vの電源は、電線3本で200Vの電気を3つ供給する電源で、主に三相の機器の電源として使用されます。この候補問題No.11の場合は、三相電動機(丸にM、施工省略)の電源になっています。
使用するケーブルの指示
単線図の中で使用するケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使用しますが、使用するケーブルの種類が単線図中で指示されているところではその指示されているケーブルを使用しなければなりません。
候補問題No.11の場合、「漏電遮断器(過負荷保護付)に接続されるケーブルのところ」と「左側のジョイントボックスから三相電動機までのところ」に「VVF2.0-3C」と書かれているので、ここでは「VVF2.0-3C」のケーブルを使用しなけばなりません。
VVF2.0-3Cとは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの外装が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
3C:ケーブルの心数が3(ケーブル1本の中に電線が3本入っている)
という意味です。
配線用遮断器
左側に書かれている「四角にB」は配線用遮断器になります。
配線用遮断器は、回路にある大きさの電流が流れたときに電源側と負荷側を切り離すための機器です。(電源側、負荷側とは、この単線図上でいえば、配線用遮断器の左側が電源側、右側が負荷側になります。)
また、電気技術者試験センターから今年度公表された候補問題の注意書きに「器具においては、端子台で代用する場合がある」と記載されているので、この候補問題の配線用遮断器は端子台で代用されるかもしれないし、されないかもしれません。(漏電遮断器(過負荷保護付)も同様。)
これまでの傾向としては、このタイプの候補問題の場合には配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)は実物ではなく同一の端子台で代用されてきたので、たぶん同一の端子台による代用になるのではと思います。これは試験本番まで誰も分かりませんね。(今年度から注意書きの書き方がちょっと変わったみたい。)
漏電遮断器(過負荷保護付)
配線用遮断器の下にある「四角にBE」と書かれているものは漏電遮断器(過負荷保護付)になります。
漏電遮断器は、回路に漏電が発生し異常な電流が流れた時に電源側と負荷側を切り離します。
漏電とは、通常、電流は電線だけを流れますが、この電流が大地などに漏れて流れ出る状態のことをいいます。
また、括弧書きで「過負荷保護付」と書いていますが、これは「回路が過負荷の状態になったときにも電源側と負荷側を切り離す漏電遮断器です」という意味です。
過負荷とは、負荷がいっぱいで電流がものすごく流れてしまっている状態とイメージしておけばいいでしょう。
三相電動機
この候補問題の「丸にM」は三相電動機になります。三相電動機とは三相電源で動く電動機(モータ)です。
接地極
三相電動機(丸にM)の下に「横棒3本とED」で書かれているのは接地極になります。「ED」なのでD種接地になります。(ここは施工省略箇所になるので、特に気にしなくてもいいです。)
電源表示灯のランプレセプタクル
丸にRのランプレセプタクルの下に「電源表示灯」と書かれているので、このランプレセプタクルは電源表示灯用になります。
電源表示灯とは電源がきているかいないかを表示灯(ランプ)により確認できるもので、電源がきているときには表示灯がONして、電源がきていないときには表示灯がOFFします。
スイッチ(タンブラスイッチ)
「イ」のスイッチ(黒丸)で「イ」の引掛シーリング(角形)がONします。
ジョイントボックス
単線図中で「丸に斜め線3本」で書かれているものはジョイントボックスで、このジョイントボックスがあるところで電線を接続します。
候補問題No.11の場合はジョイントボックスが2個なので、この2箇所で電線が接続されることになります。
施工調略(一点鎖線)
一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。
この候補問題No.11の場合、施工省略箇所は「左側の電源が書かれているところ」と「三相電動機のところ」になります。
左側の施工省略箇所では、配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)の左側が施工省略になっているので、施工するのは配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)までとなります。
右側の施工省略箇所では三相電動機と接地極(ED)が施工省略されるので、ここを施工するときはジョイントボックスからケーブルが出ているだけになります。
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複線図の書き方については平成26年度No.11候補問題の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。
単線図で使用されている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。
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