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配線図の図記号

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配線図の図記号の問題は、図記号とその内容(意味)をおぼえるだけなので比較的点数を採りやすい分野なのですが、配線図の図記号には似たようなものが多いのでなんとなくおぼえただけだと、

 

あれ? なんだったかなぁ〜?

 

と、なりやすかったりします。

 

配線図の図記号を勉強するときには、それぞれの図のポイント(特徴)をおさえ、同じような図記号はセットでおぼえていくようにしましょう。

 

 

 

配線の図記号

配線の図記号には、次のようなものがあります。

 

配線の図記号
図記号 名称 意味(補足)
露出配線の図記号 露出配線 短い点線で書かれた線は、露出配線になります。
露出配線は「露出」なので、床下や天井裏などに隠れていない配線です。
この配線の図記号は次の図の床隠ぺい配線と似ていますが、点線の長さが床隠ぺい配線よりも短いので、点線の長さで区別しましょう。
床隠ぺい配線の図記号 床隠ぺい配線 ちょっと長めの点線で書かれた線は、床隠ぺい配線になります。
床隠ぺい配線は「床隠ぺい」なので、床の下に隠れている配線のことです。
露出配線と同じ点線で書かれていますが、点線の長さが違います。
天井隠ぺい配線の図記号 天井隠ぺい配線 実線で書かれた線は、天井隠ぺい配線になります。
天井隠ぺい配線は「天井隠ぺい」なので、天井裏に隠れている配線のことです。
地中埋設配線の図記号 地中配線 一点鎖線で書かれた線は、地中配線になります。
地中配線は「地中」なので、地中に埋められる配線のことです。

 

電線・ケーブル・電線管・ダクトの記号

電線・ケーブル・電線管・ダクトの記号には、次のようなものがあります。

 

電線の記号
記号 名称
IV 600Vビニル絶縁電線
HIV 600V二種ビニル絶縁電線
EM-IE 600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線
DV 引込用ビニル絶縁電線
OW 屋外用ビニル絶縁電線

 

ケーブルの記号
記号 名称
VVF 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
VVR 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形
EM-EEF 600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形
CV 600Vまたは高圧架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
CVT 600Vまたは高圧架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(単心3本のより線)

 

電線管・ダクトの記号
記号 名称
E 鋼製電線管(ねじなし電線管)
なし
(数字だけ書く)
鋼製電線管(薄鋼電線管、厚鋼電線管)

※太さを表わす数字だけ書きます。
薄鋼電線管の場合:奇数(管外径に近い奇数値)
厚鋼電線管の場合:偶数(管内径に近い偶数値)

F2 2種金属製可とう電線管
PF 合成樹脂製可とう電線管(PF管)
CD 合成樹脂製可とう電線管(CD管)
VE 硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)
(硬質塩化ビニル電線管)
HIVE 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル電線管
(耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管)
HIVP 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管
(耐衝撃性硬質塩化ビニル管)
FEP 波付硬質合成樹脂管
MM1 1種金属線ぴ
MM2 2種金属線ぴ
F フロアダクト
ライティングダクトの記号 ライティングダクト

 

スイッチの図記号

スイッチの図記号には、次のようなものがあります。

 

スイッチの図記号
図記号 名称 意味(補足)
単極スイッチ(タンブラスイッチ)の図記号 単極スイッチ
(タンブラスイッチ)
黒丸は単極スイッチ(タンブラスイッチ)です。
よく見かけるスイッチで、単極スイッチは住宅などの部屋の照明を入り切りするスイッチとしてよく使われています。
スイッチの図記号はこの図が基本になって、これに色々な添え字が付いて色々なスイッチの種類を表わします。
2極スイッチの図記号 2極スイッチ スイッチの図記号に「2P」と書かれているので、2極スイッチになります。
2極スイッチは単相200V機器などを入り切りするスイッチとして使われています。
「2P」は2Pole(2極)の2Pとおぼえましょう。
位置表示灯内蔵スイッチの図記号 位置表示灯内蔵スイッチ スイッチの図記号に「H」と書かれているので、位置表示灯内蔵スイッチになります。
位置表示灯内蔵スイッチはスイッチにランプが付いていて、スイッチをONするとスイッチのランプが消灯し、スイッチをOFFするとスイッチのランプが点灯します。
例えばこのスイッチが部屋の照明のスイッチに使用されているとすると、スイッチがOFFされているときは部屋の照明がついていないので部屋は暗いことになりますが、スイッチがOFFのときにはスイッチのランプが点灯しているので、暗い部屋でもスイッチの場所をすぐに見つけることができます。
スイッチの位置を教えてくれるランプが付いたスイッチということです。
また、位置表示灯内蔵スイッチは、蛍スイッチともよばれています。
確認表示灯内蔵スイッチの図記号 確認表示灯内蔵スイッチ スイッチの図記号に「L」と書かれているので、確認表示灯内蔵スイッチになります。
確認表示灯内蔵スイッチはスイッチにランプが付いていて、スイッチをONするとスイッチのランプが点灯し、スイッチをOFFするとスイッチのランプが消灯します。
ランプの点灯の仕方が位置表示灯内蔵スイッチとは逆(反対)になります。
3路スイッチの図記号 3路スイッチ スイッチの図記号に「3」と書かれているので、3路スイッチになります。
3路スイッチは2箇所以上の場所でスイッチを入り切りする場合に使用されます。
例えば、住宅の階段などでは一階と二階のどちらからでも階段の照明を入り切りできますよね? これは、一階と二階のスイッチに3路スイッチが使われているためです。
同じようなスイッチに次の図の4路スイッチがありますが、4路スイッチは3箇所以上の場所でスイッチを入り切りする場合に、3路スイッチと組み合わせて使用されるスイッチです。
ちなみに、3箇所でスイッチを入り切りする場合は3路スイッチが2個、4路スイッチが1個使われ、4箇所でスイッチを入り切りする場合は3路スイッチが2個、4路スイッチが2個使用されます。
「3」は3路の3とおぼえましょう。
(3路スイッチと4路スイッチについては、こちらの3路スイッチと4路スイッチのページを参考にしてみてください。)
4路スイッチの図記号 4路スイッチ スイッチの図記号に「4」と書かれているので、4路スイッチになります。
4路スイッチは、3箇所以上の場所でスイッチを入り切りする場合に3路スイッチと組み合わせて使用されます。
「4」は4路の4とおぼえましょう。
位置表示灯内蔵3路スイッチの図記号 位置表示灯内蔵3路スイッチ スイッチの図記号に「3H」と書かれているので、位置表示灯内蔵3路スイッチになります。
位置表示灯内蔵3路スイッチは、位置表示灯が付いている3路スイッチです。
自動点滅器の図記号 自動点滅器 スイッチの図記号に「A」と書かれているので、自動点滅器になります。
自動点滅器は、明るくなると自動でOFFし、暗くなると自動でONするスイッチで、電柱などに取り付けられている街路灯や庭の屋外灯などでよく使われています。
「A」はAuto(=自動)のAとおぼえましょう。
プルスイッチの図記号 プルスイッチ スイッチの図記号に「P」と書かれているので、プルスイッチになります。
プルスイッチは、ひもを引っ張って入り切りするスイッチです。
「P」はPull(=引く)のPとおぼえましょう。
リモコンスイッチの図記号 リモコンスイッチ スイッチの図記号に「R」と書かれているので、リモコンスイッチになります。
「R」はRemote control(=リモコン)のRとおぼえましょう。
防雨形スイッチの図記号 防雨形スイッチ スイッチの図記号に「WP」と書かれているので、防雨形スイッチになります。
「WP」はWaterProof(=防水)のWPとおぼえましょう。
遅延スイッチの図記号 遅延スイッチ スイッチの図記号に「D」と書かれているので、遅延スイッチになります。
「D」はDelay(=遅延)のDとおぼえましょう。
熱線式自動スイッチの図記号 熱線式自動スイッチ スイッチの図記号に「RAS」と書かれているので、熱線式自動スイッチになります。
調光器の図記号 調光器 スイッチの図記号に矢印が書かれているので、調光器になります。
調光器は、白熱灯などの照明の明るさを調節するのに使用されます。
握り押しボタンの図記号 握り押しボタン 二重丸の中が塗りつぶされているので、握り押しボタンになります。
電磁開閉器用押しボタンの図記号 電磁開閉器用押しボタン 二重丸の中を塗りつぶして「B」と書かれているので、電磁開閉器用押しボタンになります。
電磁開閉器の接点を操作(ON/OFF)するための押しボタンスイッチです。
電磁開閉器用押しボタン(確認表示灯付)の図記号 確認表示灯付電磁開閉器用押しボタン 二重丸の中を塗りつぶして「BL」と書かれているので、確認表示灯付の電磁開閉器用押しボタンになります。
「L」が書いていない「B」だけの場合は確認表示灯が付いていない電磁開閉器用押しボタン、「L」が書いてある「BL」の場合は確認表示灯が付いている電磁開閉器用押しボタンです。
フロートスイッチの図記号 フロートスイッチ 二重丸の中を塗りつぶして「F」と書かれているので、フロートスイッチになります。
フロートスイッチは、液面の高さにより機器を制御するときなどに使用されます。
「F」はFloat(=フロート)のFとおぼえましょう。
フロートレススイッチ電極の図記号 フロートレススイッチ電極 二重丸の中を塗りつぶして「LF」と書かれているので、フロートレススイッチ電極になります。
フロートレススイッチ電極も、液面の高さにより機器を制御するときなどに使用されます。
「L」はLess(レス)のL、「F」はFloat(=フロート)のFとおぼえましょう。

 

例:電極数3のフロートレススイッチ電極の図記号

 

圧力スイッチの図記号 圧力スイッチ 二重丸の中を塗りつぶして「P」と書かれているので、圧力スイッチになります。
「P」はPressure(=圧力)のPとおぼえましょう。
押しボタンの図記号 押しボタン スイッチの図記号を四角で囲んでいるので、押しボタンになります。
押しボタン(壁付)の図記号 押しボタン(壁付) 押しボタンの図記号の一部が塗りつぶされているので、壁付の押しボタンになります。
壁付の場合、壁側が塗りつぶされます。
タイムスイッチの図記号 タイムスイッチ 四角の中に「TS」と書かれているので、タイムスイッチになります。
タイムスイッチは、何時から何時までONして、何時から何時までOFFするというように、ON/OFFの時間を設定できるスイッチです。
時間の設定ができるのでタイムスイッチとおぼえましょう。
「TS」はTime Switch(=タイムスイッチ)のTSとおぼえましょう。
リモコンセレクタスイッチの図記号 リモコンセレクタスイッチ リモコンセレクタスイッチです。
リモコンセレクタスイッチは、リモコンスイッチを複数集合したスイッチです。

 

例:点滅回路数3のリモコンセレクタスイッチの図記号

 

ワイドハンドル形点滅器の図記号 ワイドハンドル形点滅器 ひし形で書かれているので、ワイドハンドル形点滅器(ワイドハンドル形スイッチ)になります。
ワイドハンドル形点滅器は、押すところが広いスイッチです。
ワイド形調光器の図記号 ワイド形調光器 ひし形に矢印が書かれているので、ワイド形調光器になります。
開閉器の図記号 開閉器 四角の中に「S」が書かれているので、開閉器になります。
電流計付箱開閉器の図記号 電流計付箱開閉器 四角の中に丸と「S」が書かれているので、電流計付箱開閉器になります。

 

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コンセントの図記号

コンセントの図記号には、次のようなものがあります。

 

コンセントの図記号
図記号 名称 意味(補足)
壁付コンセントの図記号 壁付コンセント よく見かけるコンセントで、壁などに埋め込まれて取り付けられているコンセントです。
コンセントの図記号はこの図が基本になって、これに色々な添え字が付いて色々なコンセントの種類を表わします。
図が横を向いていても同じものになります。
2口コンセントの図記号 2口コンセント コンセントの図記号に「2」と書かれているので、2口のコンセントになります。
2口コンセントとは、コンセントプラグを挿す差し込み口が2つあるコンセントです。
3口コンセントの図記号 3口コンセント コンセントの図記号に「3」と書かれているので、3口のコンセントになります。
3口コンセントとは、コンセントプラグを挿す差し込み口が3つあるコンセントです。
接地極付コンセントの図記号 接地極付コンセント コンセントの図記号に「E」と書かれているので、接地極付のコンセントになります。
「E」はEarth(=接地極、アース)のEとおぼえましょう。
接地端子付コンセントの図記号 接地端子付コンセント コンセントの図記号に「ET」と書かれているので、接地端子付のコンセントになります。
「ET」はEarth Terminal(=接地端子)のETとおぼえましょう。
接地極付接地端子付コンセントの図記号 接地極付接地端子付コンセント コンセントの図記号に「EET」と書かれているので、接地極付接地端子付のコンセントになります。
接地極付コンセントの「E」と接地端子付コンセントの「ET」が合体して「EET」とおぼえましょう。
漏電遮断器付コンセントの図記号 漏電遮断器付コンセント コンセントの図記号に「EL」と書かれているので、漏電遮断器付のコンセントになります。
「EL」はEarth Leakage(=漏電)のELとおぼえましょう。
防雨形コンセントの図記号 防雨形コンセント コンセントの図記号に「WP」と書かれているので、防雨形のコンセントになります。
「WP」はWaterProof(=防水)のWPとおぼえましょう。
抜け止め形コンセントの図記号 抜け止め形コンセント コンセントの図記号に「LK」と書かれているので、抜け止め形のコンセントになります。
「LK」はLocK(=ロック)のLKとおぼえましょう。
引掛形コンセントの図記号 引掛形コンセント コンセントの図記号に「T」と書かれているので、引掛形のコンセントになります。
防爆形コンセントの図記号 防爆形コンセント コンセントの図記号に「EX」と書かれているので、防爆形のコンセントになります。
「EX」はEXplosion proof(=防爆)のEXとおぼえましょう。
医用コンセントの図記号 医用コンセント コンセントの図記号に「H」と書かれているので、医用コンセントになります。
「H」はHospital(=病院)のHとおぼえましょう。
天井付コンセントの図記号 天井取り付けコンセント 丸に縦線2本で、天井に取り付けられる天井取り付けコンセントになります。
フロアコンセントの図記号 フロアコンセント
(床面取り付けコンセント)
天井付コンセントの図記号の下に三角を書いたものは、床面に取り付けるフロアコンセントになります。
二重床用コンセントの図記号 二重床用コンセント 二重床用コンセントです。
非常用コンセントの図記号 非常用コンセント 非常用コンセントです。

 

機器・器具の図記号

機器・器具の図記号には、次のようなものがあります。

 

機器・器具の図記号
図記号 名称 意味(補足)
配線用遮断器の図記号 配線用遮断器 四角の中に「B」と書かれているので、配線用遮断器になります。
配線用遮断器はブレーカともいい、過負荷や短絡などで大きな電流が流れたときに自動で切れて(OFFして)、電路を遮断します。
電線に大きな電流が流れると、最悪の場合、電線が燃えてしまいますので、この配線用遮断器で電路を遮断します。
「B」はBreaker(=ブレーカ)のBとおぼえましょう。
漏電遮断器(過負荷保護付)の図記号 漏電遮断器
(過負荷保護付)
四角の中に「BE」と書かれているので、漏電遮断器(過負荷保護付)になります。
配線用遮断器と似ていますが、この漏電遮断器(過負荷保護付)は過電流または地絡電流が流れたときに電路を遮断します。
大地に電流が流れてしまうことを地絡といい、そのときに流れる電流を地絡電流といいます。
地絡電流が流れているところに人が触れてしまうと感電するおそれがあるため、地絡電流が流れたときは、この漏電遮断器(過負荷保護付)で電路を遮断します。
「B」はBreaker(=ブレーカ)のB、「E」はEarth leakage(漏電)のEとおぼえましょう。
ちなみに、第二種電気工事士学科試験の試験問題の配線図で漏電遮断器(過負荷保護付)の図記号の横に「(欠相保護付)」と書かれている場合があって、これは、欠相保護付の過負荷保護付漏電遮断器(漏電遮断器(過負荷保護付、欠相保護付))を表わしています。

 

漏電遮断器(過負荷保護付、欠相保護付)の図記号の例

 

漏電遮断器(過負荷保護付、欠相保護付(中性線欠相保護付))について詳しくは、こちらの遮断器と開閉器のページを参考にしてみてください。

 

モータブレーカの図記号 モータブレーカ 四角の中に「B」と書いて添え字に「M」と書かれているので、モータブレーカになります。
モータ(電動機)に大きな電流が流れてしまった(過負荷)ときに電路を遮断する遮断器です。
「B」はBreaker(=ブレーカ)のB、「M」はMotor(=モータ)のMとおぼえましょう。
また、四角の中に「B」と書いて縦に一本線を引いたものもモータブレーカを表わします。(下側の図)
VVF用ジョイントボックスの図記号 VVF用ジョイントボックス 丸に斜め線が三本書かれているので、VVF用ジョイントボックスになります。
ジョイントボックスは、電線と電線を接続するときに接続箇所を収めるのに使用するボックス(箱)です。
ちなみに、VVFとはVVFというケーブルの種類のことで、技能試験でも使われるケーブルです。
アウトレットボックスの図記号 ジョイントボックス
(アウトレットボックス)
四角だけ書かれているので、アウトレットボックスになります。
アウトレットボックスの用途はVVF用ジョイントボックスと同じで、電線と電線を接続するときに接続箇所を収めるのに使用するボックス(箱)です。
プルボックスの図記号 プルボックス 四角に×が書かれているので、プルボックスになります。
プルボックスは、多数の電線管が集合する場所で、電線の引き入れを容易にするのに使用されたりするボックス(箱)です。
コンデンサの図記号 コンデンサ 四角の中に「コンデンサの記号」が書かれているので、コンデンサになります。
コンデンサの記号を四角で囲っただけです。
小形変圧器の図記号 小形変圧器
(チャイム用変圧器)
丸の中に「T」と書かれているので、小形変圧器になります。
変圧器の図記号はこの図が基本になって、これに色々な添え字が付いて色々な変圧器の種類を表わします。
「T」はTransformer(=変圧器)のTとおぼえましょう。
チャイム用変圧器を表わす図記号も、この図記号です。
リモコン変圧器の図記号 リモコン変圧器 変圧器の図記号に「R」と書かれているので、リモコン変圧器になります。
リモコン変圧器はリモコンリレーの回路(リモコン配線)で使用される変圧器です。
「R」はRemote control(=リモコン)のRとおぼえましょう。
ベル変圧器の図記号 ベル変圧器 変圧器の図記号に「B」と書かれているので、ベル変圧器になります。
「B」はBell(=ベル)のBとおぼえましょう。
ネオン変圧器の図記号 ネオン変圧器 変圧器の図記号に「N」と書かれているので、ネオン変圧器になります。
「N」はNeon(=ネオン)のNとおぼえましょう。
電熱器(ヒータ)の図記号 電熱器(ヒータ) 丸の中に「H」と書かれているので、電熱器(ヒータ)になります。
「H」はHeater(=ヒータ)のHとおぼえましょう。
電動機(モータ)の図記号 電動機(モータ) 丸の中に「M」と書かれているので、電動機(モータ)になります。
「M」はMotor(=モータ)のMとおぼえましょう。
リモコンリレーの図記号 リモコンリレー 三角形を塗りつぶしたものは、リモコンリレーになります。
なお、リモコンリレーが複数の場合は、次のように書きます。

 

リモコンリレーが複数の場合のリモコンリレーの図記号の例

 

チャイムの図記号 チャイム 四角の中に音符記号が書かれているので、チャイムになります。
ベルの図記号 ベル 四角の下に丸が書かれているので、ベルになります。
ブザーの図記号 ブザー 四角の上に斜め線が書かれているので、ブザーになります。
壁付換気扇の図記号 壁付換気扇 丸の中に2つの丸が書かれているので、壁付換気扇(壁に取り付ける換気扇)になります。
次の図の天井付換気扇(四角)と区別できるように2つセットでおぼえましょう。
天井付換気扇の図記号 天井付換気扇 四角の中に2つの丸が書かれているので、天井付換気扇(天井に取り付ける換気扇)になります。
上の図の壁付換気扇(丸)と区別できるように2つセットでおぼえましょう。
ルームエアコンの図記号 ルームエアコン
(屋内ユニット、屋外ユニット)
四角の中に「RC」と書かれているので、ルームエアコンになります。
添え字が「I」の場合は屋内ユニット、「O」の場合は屋外ユニットになります。
「I」はIn(=中)のI、「O」はOut(=外)のOとおぼえましょう。
電力量計の図記号 電力量計 「Wh」と書かれているので、電力量計になります。
電力量計は電力量を計測するもので、ほとんどの場合、屋外に取り付けられています。
この電力量計で計測された電力量で電気料金が決まります。
Whの「W」はWatt(=ワット、電力)のW、「h」はHour(=アワー、時間)のhとおぼえましょう。
変流器の図記号 変流器 四角の中に「CT」と書かれているので、変流器になります。
変流器は、交流電流の大きさを変えることができる機器です。
「CT」はCurrent Transformer(=変流器)のCTとおぼえましょう。
分電盤の図記号 分電盤 分電盤です。
制御盤、配電盤と区別できるように3つセットでおぼえておきましょう。
制御盤の図記号 制御盤 制御盤です。
分電盤、配電盤と区別できるように3つセットでおぼえておきましょう。
配電盤の図記号 配電盤 配電盤です。
分電盤、制御盤と区別できるように3つセットでおぼえておきましょう。
OA盤の図記号 OA盤 OA盤です。
実験盤の図記号 実験盤 実験盤です。

 

 

照明の図記号

照明の図記号には、次のようなものがあります。

 

照明の図記号
図記号 名称 意味(補足)
蛍光灯(一般)の図記号 蛍光灯(一般) 蛍光灯です。
壁付蛍光灯の場合は、次の図のように丸の中の一部が塗りつぶされていますので、区別できるように2つセットでおぼえましょう。
壁付蛍光灯の図記号 壁付蛍光灯 壁付蛍光灯です。
壁付ではない場合は、上の図のように丸の中が塗りつぶされていません。
区別できるように2つセットでおぼえましょう。
床付蛍光灯の図記号 床付蛍光灯 蛍光灯の図記号に「F」が書かれているので、床付蛍光灯です。
「F」はFloor(=床)のFとおぼえましょう。
蛍光灯(ボックスなし)の図記号 蛍光灯
(ボックスなし)
蛍光灯(ボックスなし)です。
蛍光灯(ボックス付)の図記号はボックス付、蛍光灯(ボックスなし)の図記号はボックスなしになります。
蛍光灯(プルスイッチ付) 蛍光灯
(プルスイッチ付)
蛍光灯の図記号にプルスイッチの図記号が書かれているので、プルスイッチ付の蛍光灯になります。
蛍光灯の図記号の横にプルスイッチの図記号が書かれている場合は、蛍光灯はプルスイッチでON/OFFされるよ、という意味になります。
白熱灯(一般)の図記号 白熱灯(一般) 白熱灯です。
壁付白熱灯の場合は、次の図のように丸の中の一部が塗りつぶされていますので、区別できるように2つセットでおぼえましょう。
壁付白熱灯の図記号 壁付白熱灯 壁付白熱灯です。
壁付蛍光灯と同じように、壁付の場合は丸の中の一部が塗りつぶされています。
床付白熱灯の図記号 床付白熱灯 白熱灯の図記号に「F」が書かれているので、床付白熱灯です。
「F」はFloor(=床)のFとおぼえましょう。
水銀灯の図記号 水銀灯 水銀灯です。
水銀灯は丸の横に「H」と書かれています。
図記号に水銀灯の容量を表わす場合は、次のように、アルファベットの横に数字(容量)を書きます。(メタルハライド灯やナトリウム灯の場合も同様です。)

 

容量200Wの水銀灯を表わす図記号

 

メタルハライド灯の図記号 メタルハライド灯 メタルハライド灯です。
メタルハライド灯は、丸の横に「M」と書かれています。
ナトリウム灯の図記号 ナトリウム灯 ナトリウム灯です。
ナトリウム灯は、丸の横に「N」と書かれています。
屋外灯の図記号 屋外灯 屋外灯です。
屋外に設置される電灯です。
屋外灯(自動点滅器付)の図記号 屋外灯
(自動点滅器付)
屋外灯の図記号に自動点滅器の図記号が書かれているので、自動点滅器付の屋外灯になります。
屋外灯の図記号の横に自動点滅器の図記号が書かれている場合は、屋外灯が自動点滅器でON/OFFするよ、という意味になります。
誘導灯(蛍光灯形)の図記号 誘導灯
(蛍光灯形)
蛍光灯形の誘導灯です。
蛍光灯の図記号の丸の中の一部が図のように塗りつぶされています。
次の図の白熱灯形の誘導灯と2つセットでおぼえましょう。
誘導灯(白熱灯形)の図記号 誘導灯
(白熱灯形)
白熱灯形の誘導灯です。
上の図の蛍光灯形の誘導灯と2つセットでおぼえましょう。
非常用照明(蛍光灯形)の図記号 非常用照明
(蛍光灯形)
蛍光灯形の非常用照明です。
蛍光灯の図記号の丸の中が図のように塗りつぶされています。
次の図の白熱灯形の非常用照明と2つセットでおぼえましょう。
非常用照明(白熱灯形)の図記号 非常用照明
(白熱灯形)
白熱灯形の非常用照明です。
上の図の蛍光灯形の非常用照明と2つセットでおぼえましょう。
シャンデリヤの図記号 シャンデリヤ 丸の中に「CH」と書かれているので、シャンデリヤになります。
「CH」はCHandelier(=シャンデリヤ)のCHとおぼえましょう。
ダウンライト(埋込金具)の図記号 ダウンライト
(埋込器具)
丸の中に「DL」と書かれているので、ダウンライト(埋込器具)になります。
DLの「D」はDown(=下)、 「L」はLight(=ライト)とおぼえましょう。
ペンダントの図記号 ペンダント 丸に横棒が一本書かれているので、ペンダントになります。
シーリング(天井直付)の図記号 シーリング
(天井直付)
丸の中に「CL」と書かれているので、天井直付のシーリングになります。
「CL」はCeiLing(=天井)のCLとおぼえましょう。
引掛シーリング(丸形)の図記号 引掛シーリング
(丸形)
丸の場合、丸形の引掛シーリングになります。
次の図の角形と2つセットでおぼえましょう。
引掛シーリング(角形)の図記号 引掛シーリング
(角形)
四角の場合、角形の引掛シーリングになります。
上の図の丸形と2つセットでおぼえましょう。

 

その他の図記号

その他の図記号には、次のようなものがあります。

 

その他の図記号
図記号 名称 意味(補足)
確認表示灯(パイロットランプ)の図記号 確認表示灯
(パイロットランプ)
確認表示灯(パイロットランプ)です。
受電点の図記号 受電点 受電点です。
支線の図記号 支線 支線です。
立上りの図記号 立上り 立上りです。
立上りは、配線が上の階にいくこと表わします。
引下げの図記号 引下げ 引下げです。
引下げは、配線が下の階にいくことを表わします。
素通しの図記号 素通し 素通しです。
素通しは、配線がその階を素通りすることを表わします。
接地極の図記号 接地極(接地) 接地極(接地)です。
D種接地の図記号 D種接地 接地(アース)の図記号に「ED」と書かれているので、D種接地になります。
EDの「E」はEarth(=接地、アース)のE、「D」はD種接地のDとおぼえましょう。
接地端子の図記号 接地端子 接地端子です。

 

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このページを読んだら、4択クイズをやってみよう!

第二種電気工事士学科試験の4択クイズのまとめページ(一覧)はこちら
⇒ 第二種電気工事士学科試験の4択クイズ

 

第二種電気工事士学科試験で過去に出題された配線図の複線図の書き方については、こちらの第二種電気工事士学科試験で出題された配線図と複線図の一覧表のページを参考にしてみてください。

 

第二種電気工事士技能試験の単線図(配線図)で使われる図記号については、こちらの第二種電気工事士技能試験の単線図で使われる図記号のページを参考にしてみてください。



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コンセントの刃受の形状(極配置)
第二種電気工事士の学科試験で出題される「コンセントの刃受の形状(極配置)」についてまとめています。コンセントの刃受はパッと見どれも似たような感じなのでおぼえにくいかもしれませんが、見分けるポイントをおぼえれば、それほど難しくはありません。