スポンサーリンク



第二種電気工事士学科試験のおすすめ勉強方法(勉強の進め方)

ページ内にPR・広告が含まれる場合があります。

第二種電気工事士の学科試験に合格するためのおすすめの勉強方法を紹介します。(技能試験の勉強の進め方についてはこちらのページを参考にしてみてください。)

 

第二種電気工事士試験には学科試験と技能試験があり、学科試験に合格すると技能試験を受験する資格が得られ、学科試験と技能試験の両方に合格すると第二種電気工事士試験合格となります。

 

したがって、まず初めに学科試験に合格することが第二種電気工事士試験合格への第一関門になり、その学科試験の内容は次のようになっています。(高校や大学などで所定の電気工学の課程を修めて卒業した方などは学科試験が免除される場合もあります。)

第二種電気工事士学科試験の概要
項目 内容
出題数 50問
一問あたりの配点 2点
満点 100点
合格最低点(合格ライン) 60点 ※1
試験時間 120分
解答方式 四肢択一方式
(問題はすべて4択問題)
試験方式 筆記方式 / CBT方式 ※2

※1合格最低点は多少変更される場合もあります。(合格最低点については第二種電気工事士の学科試験は60点未満でも合格する場合があるみたいのページも参考にしてみてください。)

※2令和4年度までは問題用紙とマークシートを用いて行う筆記方式の試験のみでしたが、令和5年度の試験から、従来の筆記方式に加えて、パソコンを使って試験を行うCBT方式(Computer Based Testing)が導入されました。CBT方式と筆記方式の出題形式は同様ですので、どちらの方式で受験する場合でも勉強方法は特に変わりません。

 

この表をみると分かるように、学科試験の満点は100点で合格最低点は6割の60点ですので、100点満点中60点をとることができれば合格できることになります。つまり、50問中30問に正解すれば良いということです。

 

ですので、学科試験で100点満点をとる必要はまったくなく、60点とれれば良い!ということです。

 

ただし、「合格最低点が60点なので60点とれればいいや。」くらいの気持ちで勉強をしているとギリギリ落ちる可能性がありますので、70〜80点くらいをとる気持ちで勉強を進めていくようにしましょう!

 

それでは、本題の学科試験のおすすめの勉強方法(勉強の進め方)を紹介します。

 

スポンサーリンク

 

 

第二種電気工事士学科試験のおすすめ勉強方法(こんな感じで勉強を進めればいいかも!)

第二種電気工事士の学科試験の問題は毎回同じような構成(出題分野ごとに配点がだいたい決まっているという意味)で出題されていて、中には過去に出題された問題がそのまま出題されることもあります。

 

なので、学科試験の攻略は過去問題を攻略することが一番の近道になります。

 

それで、過去問題をどのように攻略していくか? ですが、例えば、過去問題を直近のものから順番にひたすら解いていっても、たぶん、点数はそれほど上がっていかないと思います。(選んだ過去問題集(参考書)の解説の充実度と勉強する方それぞれの勉強の仕方にもよりますが…。)

 

その原因は、過去問題だけをひたすら解くだけの勉強方法だと、出題数が多い分野も出題数が少ない分野も平たく勉強してしまっているからではないでしょうか。

 

第二種電気工事士の学科試験の問題は、毎回同じような構成で出題分野ごとの配点もほぼ変わらないので、出題数が多くてよく出題されている分野の問題を先に勉強した方が効率良く合格点に到達できるようになります。

 

それで、学科試験で出題数が多くてよく出題されている分野ですが、それは次のような分野になります。

 

  • 鑑別(工具、測定器、器具などの写真、名称、用途などに関する問題)
  • 配線図の図記号(配線図の図記号に関する問題)

 

これら2つの分野をおさえると100点満点中の30〜40点分くらいになり、合格点は60点ですので、2つの分野を先におさえるだけで試験勉強の早い段階で合格点に近づくことができます!

 

また、第二種電気工事士試験を受験する方の中には電気の計算問題が苦手な方も多いですが、これら2つの分野は計算問題ではなく知識を問う問題ですので、計算問題が苦手な方でも勉強を進めやすい分野です。しかも、これらの分野はおぼえるだけの勉強なので、おぼえればおぼえるほど点数に跳ね返りやすく、電気工事初心者(?)の方でも点数をぐ〜んと伸ばしやすいです。

 

では次に、鑑別、配線図の図記号の勉強方法を紹介します。

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク


 

鑑別の勉強方法

鑑別の勉強方法は「ひたすらおぼえる!」です。

 

えっ? それだけ?

 

と思うかもしれませんが、それだけです。

 

それだけなんですが、鑑別を勉強するときのコツは、必ず「写真」「名称」「用途」をセットでおぼえることです。

 

これらをバラバラにおぼえると効率が悪く、例えば工具の「写真」と「名称」だけをおぼえると、工具の見た目と名前は分かっても何に使うものか分からなくなり、あまり意味がありませんよね?

 

なので、鑑別の勉強をするときには「写真」「名称」「用途」をセットでおぼえるようにして、おぼえるまで何度も繰り返し参考書などを読むようにしましょう。(毎日読む(見る)癖を付けると自然におぼえてしまいます。)

 

鑑別では同じような似ている写真(モノ)もありますが、それぞれには必ず違いがありますので、その違いに注意しながらおぼえていくのがポイントです。

 

それからこの鑑別の分野は、参考書にどれを使うかで勉強のしやすさが変わってきます。

 

当サイトの第二種電気工事士のおすすめ参考書のページでも紹介していますが、鑑別の勉強には技術評論社の「第二種電気工事士試験 完全攻略 学科試験編」がおすすめです。

 

2024年版 第二種電気工事士試験 完全攻略 学科試験編
−佐藤共史・著 技術評論社−

この参考書では、同じような似ているモノの「写真」「名称」「用途」を一緒に掲載し、似ているモノ同士の見分け方、それから、できるだけモノのイメージをできるように写真に注釈も多く入れています。

 

また、鑑別の試験問題では過去の試験で使われたものと同じ写真が使われることがよくあるので、できる限り過去の試験で使われた写真を使っています。

 

まだ参考書や過去問題集を購入していない方は、参考書の候補にしてみてはいかがでしょうか。

 

当サイトでも第二種電気工事士 鑑別のページに鑑別についてまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。

 

配線図の図記号の勉強方法

配線図の図記号の勉強方法も「ひたすらおぼえる!」です。

 

配線図の図記号はたくさんあり、一つ一つおぼえていくと大変なので、似たような図記号をまとめておぼえるのが配線図の勉強のコツになります。

 

例えばコンセント(壁付)の場合、コンセントの図記号は、

 

コンセントの図記号

 

という図記号になりますが、このコンセントの図記号に例えば「ET」と付くと、

 

接地端子付コンセントの図記号

 

となり、接地端子付コンセントの図記号になります。

 

さらに、接地端子付コンセントの図記号に「E」が追加されて「EET」になると、

 

接地極付接地端子付コンセントの図記号

 

となり、接地極付接地端子付コンセントの図記号になります。

 

このように、同じような図記号をセットで勉強していくとおぼえやすいです。(配線図の図記号は数が多いですが、こんなのが多いです。)

 

初めはよく分からないかもしれませんが、勉強を進めていくとだんだん慣れてきて分かるようになります。

 

技術評論社の「第二種電気工事士試験 完全攻略 学科試験編」では、勉強する方がおぼえやすいように同じような図記号でグループ分けし、さらに、図記号のおぼえ方も掲載しています。図記号だけポンポンと載せてはいませんので、比較的スムーズにおぼえていけると思います。

 

第二種電気工事士試験完全攻略学科試験編の第2章の一部抜粋

 

当サイトでも配線図の図記号のページに図記号をまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。

 

以上、「鑑別」「配線図の図記号」の勉強方法を紹介しましたが、勉強方法といっても、

 

おぼえるだけじゃん!

 

と思った方も多いと思います。ですが、

 

おぼえるだけじゃん! = おぼえるだけ

 

なので、計算が苦手な方でも得意な方でも、この分野はおぼえるだけなので、勉強すればするだけ確実に点数を稼ぐことができます。(もちろん、上限はあります。)

 

しかも、100点満点の30〜40点くらいは「鑑別」「配線図の図記号」で点数を稼ぐことができますので、まず初めに「鑑別」「配線図の図記号」の分野から勉強することをおすすめします。

 

勉強を始めたばかりのときは、なかなか点数(実力)が上がらないとモチベーションも下がってしまいますので、モチベーションをキープするためにも良い勉強方法だと思いますよ。

 

そして、「鑑別」「配線図の図記号」の分野もおぼえてきたら、他の「おぼえるだけの分野」や「計算問題などの分野」にも手を広げて行くと良いでしょう。(「第二種電気工事士試験 完全攻略 学科試験編」を使って勉強を進めるのであれば、第1章からそのまま章の順番通りに勉強を進めていくと良いです。)

 

計算問題が苦手で計算問題を捨ててしまう方もいますが、計算問題は7〜9問くらいあるので半分くらいでも得点できるようになれば、合格がより確実になります。

 

「計算問題ってよく分かんないなぁ〜」という方は、電気理論のページを参考にしてみましょう。できるだけやさしく解説していますので(の、つもり)参考になると思います。

 

それから、過去問題を解いていくと人によって得意な分野と苦手な分野が分かれてきますが、得意な分野と苦手な分野を自分で把握しながら勉強を進めていくと得点アップにつながります。

 

得意な分野と苦手な分野の把握には次のような表を作って、この表に解答を毎回書いて丸付けをしてみると分かりやすいです。

得意な分野と苦手な分野を把握するための解答表(例)
令和5年度 上期(午前) 令和5年度 上期(午後) 令和5年度 下期(午前) ・・・
問1        
問2        
問3        
問4        
問5        


       

 

第二種電気工事士の学科試験は毎回、問の番号と出題分野がほぼ対応していますので、この表だけでもだいたい把握することができます。表はエクセルなどで簡単に作れると思いますので勉強方法の参考にしてみてください。(手書きでもかまいませんが…。)

 

過去問題を解いてみて確実に70〜80点をとれるようになれば、ほぼ合格圏内だと思います。

 

最後に学科試験の勉強方法(勉強の進め方)をまとめておきます。

 

第二種電気工事士学科試験の勉強方法(勉強の進め方)のまとめ
  • 出題数が多く、よく出題されている分野(鑑別、配線図の図記号)から勉強を始める
  • 鑑別の勉強は「写真」「名称」「用途」をセットでおぼえるようにする
  • 配線図の図記号の勉強は似たような図記号をまとめておぼえるようにする
  • 参考書は問題の解説が充実しているものを選び、問題の解答・解説をしっかり読む
  • おぼえるだけじゃん!の分野 = おぼえるだけ!の分野(やればおぼえる)
  • 鑑別、配線図の図記号の勉強が終わったら他の分野の勉強を進める
  • 試験本番までに過去問題で確実に70〜80点をとれるようにしておく(とれるまで繰り返す)

 

あとそれから、筆記方式で受験する場合は、試験のときに自分が選んだ答えが分かるように問題用紙の選択肢にチェックを付けておくなどして、あとで自己採点をできるようにしておきましょう。(CBT方式の場合は、パソコンを使って試験をするため問題用紙がありませんが、試験終了時に自分の点数が分かります。)

 

学科試験(筆記方式)の試験日から技能試験の試験日までは8週間くらいしかないので、学科試験の正式な合格発表を待ってからでは技能試験の勉強時間がほとんどありません。

 

解答速報はネットで探すと早いものでは当日、(一財)電気技術者試験センターのHPでは翌月曜日に公表されますので(例年)、早めに自己採点をして、技能試験の勉強にとりかかった方がいいですよ。

 

それでは、学科試験の本番に向けて頑張りましょう!

 

 

 

「第二種電気工事士試験 完全攻略 学科試験編」のおすすめポイントなどは、こちらの第二種電気工事士のおすすめ過去問題集・参考書のページにまとめていますので、参考書選びの参考にしてみてください。

 

2024年版 第二種電気工事士試験 完全攻略 学科試験編
−佐藤共史・著 技術評論社−

電気が苦手な方でも、合格点の60点をとれるレベルに効率よく短期間で達することができるように作られている参考書です。
2024年度の学科試験対策におすすめです!

2024年版 第二種電気工事士試験 学科試験 過去問題集
−佐藤共史・著 技術評論社−

過去10年分の過去問題と詳しい解説を掲載している過去問題集です。
過去問題集はこちらがおすすめです!

 

技能試験の勉強の進め方についてはこちらの第二種電気工事士技能試験の勉強の進め方のページを参考にしてみてください。

 

学科試験の4択クイズはこちら(スマホでもできますので、スキマ時間の有効活用にどうぞ!)
⇒ 第二種電気工事士学科試験の4択クイズ

 

令和6年度(2024年度)の電気工事士試験日程はこちら
⇒ 令和6年度(2024年度)の電気工事士試験日程

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク


 



スポンサーリンク


第二種電気工事士学科試験のおすすめ勉強方法(勉強の進め方) 関連ページ

第二種電気工事士技能試験の勉強の進め方
第二種電気工事士試験に合格するためには、学科試験と技能試験の両方に合格しなければなりません。このページでは技能試験に合格するための勉強の進め方について紹介しています。