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第二種電気工事士技能試験の勉強の進め方
※ページ内にPR・広告が含まれる場合があります。
第二種電気工事士技能試験に合格するためのおすすめの勉強の進め方を紹介します。(学科試験の勉強方法についてはこちらのページを参考にしてみてください。)
第二種電気工事士試験には学科試験と技能試験があり、学科試験に合格すると技能試験を受験する資格が得られ、学科試験と技能試験の両方に合格すると第二種電気工事士試験合格となります。
したがって、学科試験だけに合格しても第二種電気工事士試験合格とはならず、学科試験に合格後、技能試験にも合格しなければなりません。
学科試験はふつうに問題を解いていくだけの試験なので、出題された問題を解いて合格点(60点)をとれれば合格ですが、
技能試験って何するの?
技能試験に合格するためには何をすればいいの?
と思っちゃったりしていませんか?
実は私の場合、筆記試験(学科試験)が終わって技能試験の勉強を始めた頃には技能試験の内容をよく知っていなくて、
「技能試験って、なんか作ればいいんでしょ?」
「えっ! 候補問題って13問もあるの?!」
「それって、めんどくさいでしょ!」
って、程度でした。
こんな私でも筆記試験(学科試験)が終わってから技能試験本番までの期間で勉強して合格できたので、しっかり繰り返し練習すれば技能試験は大丈夫ですよ。
第二種電気工事士技能試験の勉強の進め方(こんな感じで勉強を進めればいいかも!)
第二種電気工事士の技能試験は、制限時間(40分)以内に与えられた課題を決められたルールにしたがって作れば合格!です。
例えば、こんなものを作ります。
これは令和6年度(2024年度)の候補問題No.1の完成写真で、写真のように作れるようになればOKです!(施工条件は想定して作っています。)
それで、この写真は候補問題No.1ですが、候補問題はNo.1からNo.13まであるので、技能試験の本番までに全13問の候補問題を作れるようにならなければなりません。
「13問って多いなぁ〜」
と思うかもしれませんが、実際に作ってみて慣れてくるとそうでもないので頑張りましょう!
それでは、技能試験の本番までにすること(勉強の進め方)について説明します。
初めに、ざっくりと本番までの勉強の流れを書くと次のようになります。
❶技能試験対策用の参考書を準備する
❷技能試験の練習で使う工具を揃える
❸技能試験の練習で使う材料を揃える
❹複線図の書き方を勉強する
❺単位作業(基本作業)の練習をする
❻参考書に載っている想定試験問題にしたがって候補問題No.1〜13まで施工(実際に作る)の練習をする
では、順番にもうちょっと詳しく説明します。
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❶技能試験対策用の参考書を準備する
まずは何より参考書を準備しましょう。
市販されているほとんどの参考書には各候補問題の完成写真はもちろん、想定される施工条件、想定される材料、注意点や欠陥例などが掲載されているので、必ず入手した方がいいです。
また、実際に各候補問題の課題を作る練習をするときには、参考書に記載されている「想定される支給材料」を見て材料を揃えてから練習をした方がいいので、参考書は持っておいた方がいいです。
写真が多く掲載されている参考書であればイメージもしやすいので、できるだけ写真が多い参考書を選ぶようにしましょう。当サイトでは技能試験の参考書として「第二種電気工事士試験 完全攻略 技能試験編」をおすすめしています。(第二種電気工事士のおすすめ過去問題集・参考書のページで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。)
それから、参考書は受験する年度のものを準備しましょう。古い年度の参考書では、候補問題の単線図(配線図)が受験する年度のものと違っていたり、欠陥の判断基準が昔の古い判断基準だったりします。
ですので、参考書は新しい年度(受験する年度)のものを準備するようにしましょう。
❷技能試験の練習で使う工具を揃える
技能試験は実際にモノを作る試験なので、当然、工具が必要になります。
技能試験用に準備する工具は、
- ペンチ
- ドライバ(プラスとマイナス)
- ナイフ
- ケーブルストリッパ(ナイフだけでもできなくもないですが、あった方が全然いいです)
- スケール
- ウォータポンププライヤ
- リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997適合品)
になります。
工具は単品で一つ一つ揃えてもいいですが、電気工事士試験用の工具セットも販売されていますのでセット品で揃えた方が楽だと思います。
おすすめの工具セットはこちらのページ、足りない工具だけを揃えたいなど単品で工具を揃えたい方などはこちらの揃える工具の種類と工具の選び方のページを参考にしてみてください。
❸技能試験の練習で使う材料を揃える
参考書、工具が準備できたら、後は練習で使用する材料を準備します。
材料はホームセンターなどでも揃えることができますが、あれこれ選ぶのはけっこう大変で、揃える材料の種類と数量が分からないと間違ったものを買ってしまう可能性もありますので、電気工事士試験用の材料セットを購入するのがいいと思います。
技能試験を受験する方におすすめの材料セットは、ジェイメディアネットの「準備万端シリーズ 第二種電気工事士 技能試験練習材料セット」です。
この準備万端シリーズのセットを買うと必要な電線や器具などの材料が一式入っているので、他に材料を買い足す必要がないのでラクチンです。しかも、このセットには技能試験を受験する方に役に立つ解説動画なども付いてくるのでかな〜りお得で、付属品が充実しているのでおすすめしています!
準備万端シリーズについては、こちらの技能試験の練習用おすすめ材料セットのページで詳しく紹介していますので、材料セットをどれにしようかな?と考えている方は参考にしてみるといいと思います。
❹複線図の書き方を勉強する
参考書、工具、材料を揃えたら技能試験の本番に向けて準備するものは他にはありませんので、技能試験の勉強をスタートします。
技能試験の勉強でまず初めに片付けておきたいのは複線図の書き方です。
技能試験本番の試験問題には単線図が書かれていて、この単線図を見ただけでは電線の接続が分かりません。
なので、技能試験で電線を接続する作業をするためには単線図を複線図に直せなければなりません。
この複線図の書き方の勉強を実際に候補問題のモノを作る練習と一緒に並行して進める方もたまにいますが、この2つを並行して進めると、ものすごく効率が悪い気がします。
例えば、複線図を書いてみました。書いた複線図にしたがってモノを作りました。複線図が間違っていたので、できたモノも当然間違っていました。みたいな…。
しかも、複線図の書き方がよく分からないので複線図を書くだけで時間をだいぶ使ってしまい、モノを完成させるまでの時間もよく把握できない。みたいな…。
これだと間違ったモノを作っているだけなので、時間がもったいない気がしませんか? 学科試験日から技能試験日までは8週間くらいしかありませんよ!(筆記方式で受験の場合)
なので、複線図の書き方は技能試験の勉強期間の最初の方できっちりと集中しておぼえてしまった方がいいです。で、複線図を書けるようになったらあとは実際に工具を使って、電線の被覆を剥いたり、器具に電線を結線したりなどの単位作業(基本作業)の練習に入っていきましょう。
(複線図の勉強の気分転換に工具をいじったり、電線の被覆を剥いてみたりするのは全然ありですけど。)
複線図の書き方は初めはよく分からないと思いますが、慣れればスラスラ書けるようになります。当サイトではこちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の複線図の書き方に候補問題ごとの複線図の書き方をアップしていますので、複線図の書き方の勉強に活用してみてください。
❺単位作業(基本作業)の練習をする
複線図の書き方をおぼえたら単位作業(基本作業)の練習をしましょう。
単位作業(基本作業)とは、まあ、基本的な作業ってことで、工具を使って電線を切断したり、被覆を剥いたり、器具に電線を結線したりする作業のことです。
この単位作業(基本作業)が候補問題のモノを作っていく一番基本になるので、けっこう大事で、単位作業(基本作業)を適当におぼえると、候補問題のモノを作ってももちろん適当なモノができ上がってしまいます。
単位作業(基本作業)としては、
- ケーブル・電線を切断する
- ケーブル・電線の被覆(外装被覆、絶縁被覆)を剥く
- ランプレセプタクルや露出形コンセントに電線を結線するための輪作り(のの字作りと言ったりもします)をする
- 器具に電線を結線する
- リングスリーブで電線を接続する
- 差込形コネクタで電線を接続する
って、ところですかね。
この単位作業(基本作業)の中で受験者のみなさんが特に苦労するのが、「ランプレセプタクルや露出形コンセントに電線を結線するための輪作り」と「リングスリーブで電線を接続する」です。
この2つはほとんどの方が苦労していて、慣れるまでちょっと時間がかかったりしますが、何度も繰り返し練習するとできるようになります。
技能試験に合格するためには練習あるのみですよ!
❻参考書に載っている想定試験問題にしたがって候補問題No.1〜13まで施工(実際に作る)の練習をする
単位作業(基本作業)までできるようになったら、いよいよ候補問題の施工の練習をします。(ここからが技能試験の練習のメインです!)
参考書に掲載されている候補問題毎の想定試験問題を見て作っていきますが、作っていくおおまかな流れは次のようになります。
❶(想定)候補問題として書かれている単線図を確認する
❷(想定)施工条件を読んで確認する
❸単線図を複線図に直す
❹単線図に書かれているケーブル(または絶縁電線)の種類と施工寸法を確認して必要な長さでケーブル(または絶縁電線)を切断する
❺ケーブルの外装被覆、電線の絶縁被覆を剥いて器具を取り付ける(❹、❺を繰り返す)
❻電線を接続する
❼施工間違い(欠陥)がないか確認する
❽きれいに形を整える
これら❶〜❽までの作業で候補問題が1つ完成します。
候補問題は全部で13問あるので、❶〜❽を全13問分やると1周分の練習完了になります。
ときどき「技能試験の練習は何周くらいした方がいいですか?」と聞かれることがありますが、私は「最低でも2周、できれば3周」と答えています。
1周では不安だと思いますので、最低でも2周は練習しておくようにしましょう。
それから、1つの候補問題を完成させる目標時間は本番までに30〜35分で作れるようになっていれば大丈夫だと思います。
以上が第二種電気工事士技能試験の勉強の進め方になりますが、最後にちょっとだけ補足です。
技能試験の本番で失敗してしまうパターンで多いのは、練習で何度か失敗したところを本番でも失敗してしまうというパターンです。試験本番の前日には「失敗する回数が多いところ」を念入りに復習しておきましょう!
あとそれから大事なことをもう一つ。
問題用紙に書かれている施工条件は必ず確認しましょう!
参考書などに書かれている施工条件は「想定」なので、本番の試験で同じ施工条件になるとは限りません!
本番の試験中に「なんか、おかしい?」と思ったら施工条件を読み直してみると、おかしい理由が分かったりしますよ。
では、技能試験本番に向けて頑張りましょう!
「第二種電気工事士試験 完全攻略 技能試験編」のおすすめポイントなどは、こちらの第二種電気工事士のおすすめ過去問題集・参考書のページにまとめていますので、参考書選びの参考にしてみてください。
2024年度の技能試験対策におすすめです!
付属品やサポートも充実しているのでおすすめです!
複線図を間違えないで書けるようにならないと技能試験の勉強が進みませんので、複線図の書き方は早めにおぼえた方がいいですよ。
⇒ 令和6年度(2024年度)の候補問題の複線図の書き方はこちら
⇒ 令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図(配線図)と複線図の一覧表はこちら
を参考にしてみましょう!
施工条件を読んでもよく分からない方はこちらを参考にしてみましょう!
⇒ 技能試験の施工条件の解説
学科試験の勉強方法についてはこちらの第二種電気工事士学科試験のおすすめ勉強方法(勉強の進め方)のページを参考にしてみてください。
令和6年度(2024年度)の電気工事士試験日程はこちら
⇒ 令和6年度(2024年度)の電気工事士試験日程
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第二種電気工事士技能試験の勉強の進め方 関連ページ
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- 第二種電気工事士試験に合格するためには、まず初めに学科試験に合格しなければなりません。このページでは学科試験に合格するための勉強方法(勉強の進め方)について紹介しています。