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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成26年度No.3

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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成26年度(2014年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。

 

平成26年度(2014年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.3の単線図の解説です。

 

平成26年度(2014年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.3単線図の説明図

 

※試験問題の単線図には青文字は記載されていません。

 

平成26年度(2014年度)候補問題No.3の単線図は、

 

同時点滅の確認表示灯(パイロットランプ)を使用した単線図です。

 

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電源

電源は「1Φ2W100V」と書かれているので、単相2線式100Vの電源になります。

 

単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給する電源で、住宅などによくあるコンセントの電源と同じです。

 

使用するケーブルの指示

単線図の中で使用するケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使用しますが、使用するケーブルの種類が単線図中で指示されているところではその指示されているケーブルを使用しなければなりません。

 

候補問題No.3の場合、電源(配線用遮断器)に接続されるケーブルのところに「VVF2.0-2C」と書かれているので、ここではVVF2.0-2Cのケーブルを使用しなけばなりません。

 

ちなみに、VVF2.0-2Cとは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの外装が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。

 

確認表示灯(パイロットランプ)

確認表示灯(パイロットランプ)(白丸)は単線図中の特記に書いているように同時点滅なので、「イ」のスイッチをONすると点灯、OFFすると消灯するランプになります。

 

ですので、この候補問題No.3の複線図を書くときには、「イ」のスイッチをONすると確認表示灯が点灯、スイッチをOFFすると確認表示灯が消灯するように書かなければなりません。

 

(確認表示灯(パイロットランプ)を使用した回路の詳しい解説については確認表示灯(パイロットランプ)の常時点灯、同時点滅、異時点滅回路のページを参考にしてみてください。)

 

配線用遮断器

上側に書かれている「四角にB」は配線用遮断器になります。

 

配線用遮断器は、回路にある大きさの電流が流れたときに電源側と負荷側を切り離すための機器です。(電源側、負荷側とは、この単線図上でいえば、配線用遮断器の上側が電源側、下側が負荷側になります。)

 

また、電気技術者試験センターから今年度公表された候補問題の注意書きに「器具においては、端子台で代用する場合がある」と記載されているので、この候補問題の配線用遮断器は端子台で代用されるかもしれないし、されないかもしれません。
これまでの傾向としては、このタイプの候補問題の場合には配線用遮断器は端子台ではなく実物が使用されてきたので、たぶん実物になるのではと思います。これは試験本番まで誰も分かりませんね。(今年度から注意書きの書き方がちょっと変わったみたい。)

 

コンセント

コンセントの図の横には何も書かれていないので、このコンセントは1口コンセント(差し込み口が1つ)になります。

 

スイッチ(タンブラスイッチ)

右側のスイッチ(黒丸)に「イ」、そのとなりの確認表示灯(白丸)に「イ」、左側のランプレセプタクル(丸にR)に「イ」と書かれているので、「イのスイッチ」をONすると「イの確認表示灯」と「イのランプレセプタクル」がONします。

 

ジョイントボックス

単線図中で「丸に斜め線3本」で書かれているものはジョイントボックスで、このジョイントボックスがあるところで電線を接続します。

 

候補問題No.3の場合はジョイントボックスが1個だけですので、電線はこの1箇所だけで接続することになります。

 

施工調略(一点鎖線)

一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。

 

この候補問題No.3の場合、施工省略箇所は「配線用遮断器よりも上の電源」のところになるので、施工(製作)するときは配線用遮断器まで施工すればいいです。

 

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複線図の書き方については平成26年度No.3候補問題の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。

 

単線図で使用されている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。

 

このページに掲載の単線図は、(一財)電気技術者試験センターから公表された第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図です。


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