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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成26年度No.1
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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成26年度(2014年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。
平成26年度(2014年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.1の単線図の解説です。
※試験問題の単線図には青文字は記載されていません。
平成26年度(2014年度)候補問題No.1の単線図は、
3路スイッチと露出形コンセントを使用し、メタルラス壁がある単線図です。
3路スイッチは候補問題No.10でも使用されていますが、メタルラス壁、露出形コンセントがある候補問題は、平成26年度の場合この候補問題No.1だけです。
電源
電源は「1Φ2W100V」と書かれているので、単相2線式100Vの電源になります。
単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給する電源で、住宅などによくあるコンセントの電源と同じです。
使用するケーブルの指示
単線図の中で使用するケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使用しますが、使用するケーブルの種類が単線図中で指示されているところではその指示されているケーブルを使用しなければなりません。
候補問題No.1の場合、電源が接続されるところに「VVF2.0-2C」を使うように指示されています。
VVF2.0-2Cとは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの外装が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。
露出形コンセント
コンセントの図の横に露出形と書かれているものは「露出形コンセント」になります。
ふつうのよくあるコンセントは壁に埋め込まれていますが、露出形コンセントは壁から出っ張った状態で取り付けられます。
露出形コンセントを施工するときは、ランプレセプタクルの施工のように「輪っか(のの字)」を作る必要があります。
メタルラス壁
中上の引掛シーリング(角形)と左側のジョイントボックスの間にあるのがメタルラス壁です。
建物の壁に穴をあけると金網のようなものがある場合がありますが、それがメタルラスです。電線をそのままメタルラス壁を貫通させようとすると電線に傷がつくので、電線に傷がつかないように防護管を使用します。
この候補問題No.1の場合、単線図にメタルラス壁が書かれているので防護管の施工もする必要があります。
スイッチ(3路スイッチ)
黒丸に「3」が書かれているスイッチは「3路スイッチ」になります。
単線図をみてみると、2つの3路スイッチの横に「イ」、左上と中上の引掛シーリング(角形)の横に「イ」と書いているので、3路スイッチをON/OFFすると「イ」の2つの引掛シーリング(角形)がON/OFFします。
3路スイッチは2箇所以上の場所でスイッチを入り切りする場合に使用され、3箇所以上の場所でスイッチを入り切りする場合には間に4路スイッチを入れます。
候補問題No.1は2箇所でスイッチを入り切りする単線図ですので、3路スイッチだけ使用されています。
3路スイッチが使用されている例としては、住宅の階段のスイッチなどがあります。住宅の階段では、1階と2階のどちらでも階段の照明を入り切りできますよね? これができる理由は、1階と2階のスイッチに3路スイッチが使用されているためです。
ジョイントボックス
単線図中で「丸に斜め線3本」で書かれているものはジョイントボックスで、このジョイントボックスがあるところで電線を接続します。
候補問題No.1の場合はジョイントボックスが2個ですので、この2箇所で電線が接続されることになります。
施工調略(一点鎖線)
一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。
この候補問題No.1の場合、施工省略箇所は「左上の引掛シーリング(角形)」になりますが、この左上の引掛シーリング(角形)のところを施工するときは、器具を取り付ける必要がないので左のジョイントボックスからケーブルが出ているだけになります。
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複線図の書き方については平成26年度No.1候補問題の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。
単線図で使用されている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。
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