第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説 平成29年度上期試験(候補No.8)

平成29年度(2017年度)第二種電気工事士上期技能試験(7/22、7/23実施)で出題された課題 候補No.8(公表問題No.8)の施工条件の解説です。

 

施工条件は技能試験で課題を作るときに 必ず従わなければならない条件 ですので、技能試験を受験する方は、施工条件に書かれている内容の意味を理解できるようにしておきましょう。

技能試験で出題された課題と施工条件(平成29年度上期試験(候補No.8))

平成29年度上期(7/22、7/23)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.8)①
平成29年度上期(7/22、7/23)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.8)②
平成29年度上期(7/22、7/23)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.8)③
平成29年度上期(7/22、7/23)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.8)④

 

では、施工条件について1.から順番に解説していきます。

 

 


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施工条件1

1.配線及び器具の配置は、図1に従って行うこと。

これは読んだそのまんまの意味で、

 

配線と器具の配置は、単線図(配線図)と同じにしてくださいね!

 

ということなので、

 

平成29年度上期技能試験(候補No.8)の単線図と器具の配置の説明図

 

ということになります。

 

施工条件2

2.リモコンリレー代用の端子台は、図2に従って使用すること。

技能試験ではリモコンリレーの実物は使われず、リモコンリレー(実物)の代わりに端子台が使われます。

 

その代用方法(リモコンリレーと端子台の端子の対応)の説明が図2で、図2のように端子台を使えばいいです。なので、

 

リモコンリレーの代用の端子台は図2のように使ってくださいね!

 

ということですね。

 

施工条件3

3.各リモコンリレーに至る電線には、それぞれ2心ケーブル1本を使用すること

単線図と図2(リモコンリレー代用の端子台の説明図)を見ると分かるように、この課題には端子台で代用される「イ」「ロ」「ハ」の3個のリモコンリレーがあり、施工条件には「各リモコンリレーに至る電線には、それぞれ2心ケーブル1本を使用すること」と書いてあります。

 

なので、この施工条件の意味は、

 

リモコンリレーの代用の端子台の「イ」「ロ」「ハ」それぞれに2心ケーブルを1本ずつ使ってくださいね!

 

ということですね。つまり、この端子台部分では、2心のケーブルが3本使われることになります。

 

なお、リモコンリレーの操作側は施工省略なので、電線(ケーブル)はリモコンリレー代用の端子台の主回路側だけに結線されます。

 

リモコンリレー代用の端子台に結線される電線

 

施工条件4

4.ジョイントボックス(アウトレットボックス)は、打抜き済みの穴だけをすべて使用すること。

新品(未使用)のアウトレットボックスの場合は穴はどこにもあいていないんですが、技能試験のときに支給されるアウトレットボックスには既に穴があけられています。なので、

 

あけられている穴をすべて使って作ってね!

 

という意味ですね。

 

新品(未使用)のアウトレットボックスの写真

 

ここでちょっと注意ですが、技能試験のときに支給されるアウトレットボックスには既に穴があいているので、ケーブルを通す穴を間違えると 穴が無い! って大変なことになります。使う穴(アウトレットボックスの向き)を間違えないようにしましょう。

 

施工条件5

5.電線の色別(絶縁被覆の色)は、次によること。
①電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。
②電源からリモコンリレーまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。
③次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
 ・ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子
 ・引掛シーリングローゼットの接地側極端子(Wと表示)

この5.は電線の絶縁被覆の色についての施工条件で、電線の色については施工条件で毎度指示されています。

 

基本的には、電源の接地側に接続される電線の色は「白色」、電源の非接地側に接続される電線の色は「黒色」になります。

 

では、①から解説します。

 

①電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。

これは、

 

電源の接地側に接続される電線には白色の電線を使ってね!

 

という意味なので、つまり、出来上がった課題の電源の接地側から接続されている器具まで電線をたどっていくと、その電線の色はすべて白色になっていなければなりません。ということです。

 

②電源からリモコンリレーまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。

これは、

 

電源の非接地側からリモコンリレーまで接続される電線には黒色の電線を使ってね!

 

という意味なので、つまり、出来上がった課題の電源の非接地側からリモコンリレーまで電線をたどっていくと、その電線の色はすべて黒色になっていなければなりません。ということです。

 

③次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子

ランプレセプタクルの受金ねじ部とは、電球(ランプ)が取り付けられる金属製の部分のことで、ネジになっているところのことです。

 

ランプレセプタクルの受金ねじ部

 

なので、この施工条件の意味は、

 

受金ねじ部とつながっている端子(ネジ)には白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

引掛シーリングローゼットの接地側極端子(Wと表示)

引掛シーリングローゼット(引掛シーリング)に電線を結線するときは裏面にある穴に電線を差込んで結線しますが、引掛シーリングには、接地側電線はこっちの穴に結線しなければならないという決まりがあります。(これを、「極性がある」と言います。)

 

その決まり通りに引掛シーリングに電線を結線するためには、どっちの穴に接地側電線を結線するかが分からないといけないので、引掛シーリングには接地側電線を結線する穴の方に接地側を表わす記号が表示(下の写真では「W」と表示)されています。

 

引掛シーリング(丸形)の接地側極端子(Wの表示)

 

この接地側を表わす記号が表示されている穴の方が接地側極端子になるので、この施工条件の意味は、

 

引掛シーリングの接地側を表わす記号が表示されている方に白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

施工条件6

6.ジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設け、接続方法は、次によること。
①4本の接続箇所は、差込形コネクタによる接続とする
②その他の接続箇所は、リングスリーブによる終端接続とする

電線と電線はボックス部分で接続されます。ボックスは電線の接続部分を収納する箱みたいなもので、第二種電気工事士技能試験の単線図にでてくるボックスには、「VVF用ジョイントボックス」と「ジョイントボックス(アウトレットボックス)」があります。

 

VVF用ジョイントボックスは支給されないので技能試験では取り付けが省略されますが、アウトレットボックスは支給されるのでアウトレットボックスを使う課題が出題されたときには、ちゃんと取り付けなければなりません。

 

この課題の場合はアウトレットボックスなので、アウトレットボックスを取り付けなければなりませんね。

 

VVF用ジョイントボックスとアウトレットボックス

 

それで施工条件ですが、「4本の接続箇所は差込形コネクタによる接続」、「その他の接続箇所はリングスリーブによる終端接続」と書いてあるので、

 

電線が4本接続される箇所には差込形コネクタを使ってね!

 

その他の箇所にはリングスリーブを使ってね!

 

ということになります。

 

電線が4本接続される箇所には差込形コネクタを使う(4本以外にはリングスリーブを使う)

 

ちなみに、リングスリーブと差込形コネクタはこんなのです。

 

リングスリーブと差込形コネクタ

 

 

 

平成29年度(2017年度)第二種電気工事士上期技能試験で出題された課題(候補No.8)の施工条件の解説は以上ですが、施工条件は 毎回同じとは限りません ので、施工条件に書いてある内容を読んで理解できるようにしておきましょう。

 

作業に取り掛かる前に必ず施工条件を読もう!

 

それから、施工条件通りに作らないと欠陥になります。技能試験の欠陥については、こちらの第二種電気工事士技能試験の欠陥と欠陥の判断基準のページにまとめていますので、どのようなものが欠陥になるのか確認しておくといいと思います。

 

本ページに掲載の単線図および施工条件は、(一財)電気技術者試験センターが作成した第二種電気工事士技能試験の試験問題から抜粋したものです。

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