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第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説 平成30年度(候補No.6)

平成30年度(2018年度)の第二種電気工事士技能試験で出題された課題候補No.6(公表問題No.6)の施工条件の解説です。

 

施工条件は技能試験で課題を作るときに必ず従わなければならない条件ですので、技能試験を受験する方は、施工条件に書かれている内容の意味を理解できるようにしておきましょう。

技能試験で出題された課題と施工条件(平成30年度(候補No.6))

平成30年度の第二種電気工事士技能試験で出題された問題(候補No.6)
平成30年度の第二種電気工事士技能試験で出題された配線図(候補No.6)
平成30年度の第二種電気工事士技能試験の施工条件(候補No.6)

※候補No.6は、上期技能試験(7/21、7/22実施)および下期技能試験(12/8、12/9実施)で出題されましたが、試験問題はどれも同じ(共通)です。

 

では、施工条件について1から順番に解説していきます。

 

 

施工条件1

1.配線及び器具の配置は、図に従って行うこと。

これは読んだそのまんまの意味で、

 

配線と器具の配置は、単線図(配線図)と同じにしてね!

 

ということなので、

 

平成30年度の第二種電気工事士技能試験(候補No.6)の施工条件1の解説

 

ということになります。(※技能試験では、VVF用ジョイントボックスの取り付けは省略されます。)

 

施工条件2

2.3路スイッチの配線方法は、次によること。

3路スイッチの記号「0」の端子には電源側又は負荷側の電線を結線し、記号「1」と「3」の端子にはスイッチ相互間の電線を結線する。

3路スイッチには「0」「1」「3」の端子があり、

 

3路スイッチの端子番号

 

3路スイッチの端子「0」には電源からくる電線、または器具(負荷)にいく電線が結線され、端子「1」と「3」には3路スイッチまたは4路スイッチにいく電線(この課題の場合は3路スイッチにいく電線)が結線されます。

 

例えば、この課題のように3路スイッチを2つ使った回路の例は次のようになります。

 

3路スイッチを使った回路の例

 

なので、この回路の例のように、

 

3路スイッチの端子「0」には電源または器具につながる電線を結線し、端子「1」と「3」には3路スイッチにつながる電線を結線してね!

 

ということですね。

 

ちなみに、この施工条件の負荷側とは「器具側」という意味になります。

 

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施工条件3

3.電線の色別(絶縁被覆の色)は、次によること。

①電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。

②電源から3路スイッチ S 及び露出形コンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。

③次の器具の端子には、白色の電線を結線する。

・露出形コンセントの接地側極端子(Wと表示)

・引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)

この施工条件3は電線の絶縁被覆の色についての施工条件で、電線の色については施工条件で毎度指示されています。

 

電源からの電線の色については、電源の接地側に接続される電線(接地側電線)の色は「白色」、電源の非接地側に接続される電線(非接地側電線)の色は「黒色」になります。

 

接地側電線と非接地側電線の電線の色

 

この電源からの電線の色については、どの問題にも書かれているので必ずおぼえておきましょう。

 

では、①から解説します。

 

①電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。

これは、

 

電源の接地側に接続される電線(接地側電線)には白色の電線を使ってね!

 

という意味なので、つまり、電源の接地側から接続されている器具まで電線をたどっていくと、その電線の色はすべて白色になっていなければなりません。ということです。

 

接地側電線の電線の色は白色

 

②電源から3路スイッチ S 及び露出形コンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。

これは、

 

電源の非接地側から3路スイッチ S、露出形コンセントまで接続される電線(非接地側電線)には黒色の電線を使ってね!

 

という意味なので、つまり、電源の非接地側から3路スイッチ S(右側の3路スイッチ)、露出形コンセントまで電線をたどっていくと、その電線の色はすべて黒色になっていなければなりません。ということです。

 

非接地側電線の電線の色は黒色

 

③次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
露出形コンセントの接地側極端子(Wと表示)

露出形コンセントに電線を結線するときは輪作りをしてねじ止めして結線しますが、露出形コンセントには、接地側電線(白色の電線)はこっちのねじ(端子)に結線しなければならないという決まりがあります。(これを、「極性がある」と言います。)

 

その決まり通りに電線を結線するためには、どっちのねじ(端子)に接地側電線を結線するかが分からないといけないので、露出形コンセントには接地側電線を結線するねじ(端子)の方に接地側を表わす記号が表示(下の写真では「W」と表示)されています。

 

露出形コンセントの接地側極端子

 

この接地側を表わす記号が表示されているねじ(端子)の方が接地側極端子になるので、この施工条件の意味は、

 

露出形コンセントの接地側を表わす記号が表示されている方に白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)

引掛シーリングローゼット(引掛シーリング)に電線を結線するときは裏面にある穴に電線を差込んで結線しますが、引掛シーリングには、接地側電線(白色の電線)はこっちの穴に結線しなければならないという決まりがあります。(極性がある。)

 

その決まり通りに引掛シーリングに電線を結線するためには、どっちの穴に接地側電線を結線するかが分からないといけないので、

 

接地側電線は引掛シーリングのどっちの穴に挿入するの?

 

引掛シーリングには、接地側電線を結線する穴の方に接地側を表わす記号が表示(下の写真では「接地側」と表示)されています。

 

引掛シーリングの接地側極端子

 

この接地側を表わす記号が表示されている穴の方が接地側極端子になるので、この施工条件の意味は、

 

引掛シーリングの接地側を表わす記号が表示されている方に白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

補足

接地側に「W」と表示されている引掛シーリングもあるよ

引掛シーリングの接地側に「接地側」ではなく「W」と表示されている引掛シーリングもあります。

 

下の写真の左側はパナソニック製の引掛シーリングで接地側に「接地側」と表示されていますが、右側の東芝製の引掛シーリングでは接地側に「W」と表示されています。

 

パナソニック製の引掛シーリングと東芝製の引掛シーリングの違い

 

「接地側」と表示されていても「W」と表示されていても、どちらも接地側を表わします。

 

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施工条件4

4.VVF用ジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設け、接続方法は、次によること。

①A部分は、差込形コネクタによる接続とする。

②B部分は、リングスリーブによる接続とする。

電線と電線はボックス部分で接続されます。ボックスは電線の接続部分を収納する箱みたいなもので、第二種電気工事士技能試験の単線図にでてくるボックスには、「VVF用ジョイントボックス」と「ジョイントボックス(アウトレットボックス)」があります。

 

VVF用ジョイントボックスは支給されないので技能試験では取り付けが省略されますが、アウトレットボックスは支給されるのでアウトレットボックスを使う課題が出題されたときには、ちゃんと取り付けなければなりません。

 

VVF用ジョイントボックスとアウトレットボックス

 

それで施工条件ですが、「A部分は、差込形コネクタによる接続」、「B部分は、リングスリーブによる接続」と書いてあるので、

 

単線図(配線図)のA部分での接続には差込形コネクタを使ってね!

 

単線図(配線図)のB部分での接続にはリングスリーブを使ってね!

 

ということになります。

 

配線図のA部分には差込形コネクタ、B部分にはリングスリーブを使う

 

ちなみに、リングスリーブと差込形コネクタはこんなのです。

 

リングスリーブと差込形コネクタ

 

施工条件5

5.露出形コンセントへの結線は、ケーブルを挿入した部分に近い端子に行うこと。

これは読んだそのまんまの意味で、

 

露出形コンセントに結線するときは、ケーブルを挿入した穴に近い端子に結線してね!

 

ということです。

 

露出形コンセントに結線するときは、ケーブルを挿入した穴に近い端子に結線する

 

※ケーブルをどっちの穴に挿入してもかまいませんが、接地側電線(白色の電線)は必ず「W」と表示されている側(接地側)に結線しなければなりません。

 

 

 

平成30年度(2018年度)の第二種電気工事士技能試験で出題された課題(候補No.6)の施工条件の解説は以上ですが、施工条件は毎回同じとは限りませんので、施工条件に書いてある内容を読んで理解できるようにしておきましょう。

 

作業に取り掛かる前に必ず施工条件を確認しよう!

 

それから、施工条件通りに作らないと欠陥(不合格)になります。技能試験の欠陥については、こちらの第二種電気工事士技能試験の欠陥と欠陥の判断基準のページにまとめていますので、どのようなものが欠陥になるのか確認しておくといいと思います。

 

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極性がある器具とない器具については、こちらの第二種電気工事士技能試験で使われる極性がある器具とない器具のページを参考にしてみてください。

 

このページに掲載の単線図および施工条件は、(一財)電気技術者試験センターが作成した第二種電気工事士技能試験の試験問題から抜粋したものです。




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平成28年度(2016年度)(12/3)に実施された第二種電気工事士下期技能試験(候補No.3)の施工条件の解説です。施工条件は必ず読んで理解できるようにしておきましょう。平成28年度の候補No.3(公表問題No.3)は、タイムスイッチがある課題です。
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平成22年度(7/25)に実施された第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説です。施工条件に書かれている内容を理解できないと間違ったモノを作ってしまいますので、施工条件は必ず読んで理解できるようにしておきましょう。このときに出題されたのは、3路スイッチと4路スイッチを使用する課題でした。
第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説 平成22年度(筆記試験免除者対象)
平成22年度に実施された第二種電気工事士技能試験(筆記試験免除者対象)の施工条件の解説です。施工条件に書かれている内容を理解できないと間違ったモノを作ってしまいますので、施工条件は必ず読んで理解できるようにしておきましょう。このときに出題されたのは、タンブラスイッチが3個ある課題でした。
第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説 平成21年度(7/25実施)
平成21年度(7/25)に実施された第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説です。施工条件に書かれている内容を理解できないと間違ったモノを作ってしまいますので、施工条件は必ず読んで理解できるようにしておきましょう。このときに出題されたのは、埋込連用接地端子がある課題でした。
第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説 平成21年度(7/26実施)
平成21年度(7/26)に実施された第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説です。施工条件に書かれている内容を理解できないと間違ったモノを作ってしまいますので、施工条件は必ず読んで理解できるようにしておきましょう。このときに出題されたのは、タイムスイッチの課題でした。
第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説 平成21年度(筆記試験免除者対象)
平成21年度に実施された第二種電気工事士技能試験(筆記試験免除者対象)の施工条件の解説です。施工条件に書かれている内容を理解できないと間違ったモノを作ってしまいますので、施工条件は必ず読んで理解できるようにしておきましょう。このときに出題されたのは、リモコンリレーの課題でした。