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力率の測定回路
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力率を測定する回路は、どんな回路になるんでしょうか?
これは、力率の式から考えてみると分かります。
力率の式は、位相差を使うとこんな式で表わすことができます。
それから、電力を使うとこんな式で表わすことができます。
この2つの式のうち、2つ目の式(電力を使った力率の式)に着目してみましょう。
2つ目の電力を使った力率の式は、有効電力を皮相電力で割ると力率になりますよという式です。
ということは、「有効電力」と「皮相電力」を測定できる回路を作れば、その回路で力率を測定できますよ、ということになります。
ちなみに、電源と負荷がつながっている次のような回路で考えた場合、有効電力は負荷で消費される電力(消費電力)、皮相電力は電源から送り出す電力(「電源の電圧」と「電源から流れ出る電流」の掛け算)になります。
では、有効電力と皮相電力はどうやって測定すればいいのでしょうか?
有効電力は電力計を使うと測定でき、電力計を次のように回路に接続します。
電力計を接続するだけなので、有効電力を測定する回路は簡単ですね。
あとは皮相電力ですが、皮相電力は「電圧」と「電流」を掛けたものなので、電圧と電流を測定できればいいです。
電圧を測定するときは電圧計を、電流を測定するときは電流計を使えばいいので、皮相電力は次のような回路で測定できます。
したがって、力率を測定する回路は、「有効電力を測定する回路」と「皮相電力を測定する回路」が合体した次のような回路になります。
この図を見て、あれっ? って思いました?
そうなんです、この図は電圧、電流、電力の測定回路のページに出てきた、「電圧、電流、電力の測定回路」と同じだったりするんです。
- 力率は、電圧、電流、電力(有効電力)の測定回路で測定できる
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このページを読んだら、4択クイズをやってみよう!
電圧、電流、電力、力率の測定回路の4択クイズはこちら ⇒ 第二種電気工事士学科試験の4択クイズ 電圧、電流、電力、力率の測定回路
力率と位相の関係についてもう少し詳しく知りたい方はこちらの力率とは?(力率と位相の関係)のページ、力率と電力の関係についてもう少し詳しく知りたい方はこちらの力率とは?(力率と電力の関係)のページ、有効電力と皮相電力についてもう少し詳しく知りたい方はこちらの有効電力・無効電力・皮相電力(交流回路の3つの電力)のページを参考にしてみましょう。
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