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竣工検査
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竣工検査は、一般用電気工作物が新しく設置されたとき、または増設などの変更の工事が完了したときに行われる検査です。
竣工検査では、
①目視点検
②絶縁抵抗測定
③接地抵抗測定
④導通試験
⑤通電試験(試送電)
を①〜⑤の順番で行います。(ただし、「②絶縁抵抗測定」と「③接地抵抗測定」の順番は入れ替わってもいいです。)
①〜⑤のそれぞれの測定や試験では、次のようなことをやります。
①目視点検
目視点検では、新設または変更の工事をした電気工作物が、
- 電気設備技術基準などに適合しているか?
- 電気用品安全法に適合した材料を使っているか?
- 器具の取り付け方は適切か?
などを目視で点検します。目視なので、目で見て点検するってことです。
②絶縁抵抗測定
絶縁抵抗測定では、絶縁抵抗計で絶縁抵抗を測定して、その測定した絶縁抵抗値が適切な値以上か? 確認します。
例えば、単相3線式だったら、絶縁抵抗値が0.1MΩ以上あるか? みたいな…。
③接地抵抗測定
接地抵抗測定では、接地抵抗計で接地抵抗を測定して、その測定した接地抵抗値が適切な値以下か? 確認します。
例えば、D種接地工事だったら、接地抵抗値が100Ω以下か? みたいな…。
④導通試験
導通試験では、
- 器具への結線の未接続はないか?
- 回路の接続は正しいか?
- 電線が断線していないか?
などを、回路計(テスタ)などを使って確認します。
⑤通電試験(試送電)
通電試験(試送電)では、
- 配線や機器は正常に使用できるか?
などを、通電して(電源を入れて)確認します。
第二種電気工事士の学科試験では、
- 竣工検査で行われないもの
- 竣工検査(各測定や試験)の順番
などを問う問題が出題されています。
ですので、竣工検査では何をどの順番でするのか? 必ずおぼえておくようにしましょう。
竣工検査以外の検査
竣工検査以外の検査には、原則として4年に1回以上行われる定期検査、漏電などの異常があったときに行われる臨時検査があります。
- 竣工検査で行う測定や試験の項目と順番は、「目視点検」→「絶縁抵抗測定」→「接地抵抗測定」→「導通試験」→「通電試験(試送電)」(「絶縁抵抗測定」と「接地抵抗測定」は順番が逆になってもOK)
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このページを読んだら、4択クイズをやってみよう!
竣工検査の4択クイズはこちら ⇒ 第二種電気工事士学科試験の4択クイズ 竣工検査
絶縁抵抗の測定については、こちらの絶縁抵抗の測定方法と絶縁抵抗値のページを、接地抵抗の測定については、こちらの接地抵抗の測定方法のページを参考にしてみてください。
このページで使用している写真は、(一財)電気技術者試験センターが作成した第二種電気工事士学科試験の試験問題に掲載されている写真です。
絶縁抵抗計による絶縁抵抗の測定方法と絶縁抵抗値 ←BACK
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