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計器の種類と計器に表示されている記号

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電気の量を測定するものを計器(電気計器)、または測定器といいます。
計器には、電圧を測定する電圧計、電流を測定する電流計、電力を測定する電力計などがあります。(体重を測定するのは体重計・・・、みたいな??)

 

アナログ式のものとかディジタル式のものとか、色々あるんですが、

 

見た目はこんな感じとか、

 

電流計と電力計

 

こんな感じとか・・・

 

周波数計

 

写真の計器はアナログ式で、電圧などの電気の量を測定すると針がぐい〜んと動いて、その測定された値を針が示してくれます。

 

アナログ式の計器は針が値を示す

 

また、それぞれの計器は、

 

  • 動作原理(これって、どんな原理で動いてるの?)
  • 測定できる回路の種類(直流回路で使うの? 交流回路で使うの?)
  • 階級(許容される測定誤差ってどのくらいなの?)
  • 計器の置き方(どう置いて使えばいいの?)

 

などによって、細かく分けると色々な種類があります。

 

これらの「動作原理」や「計器の置き方」などは計器の目盛板に表示されているので、計器を使うときは目盛板をちゃんと確認して、使う計器に合った正しい使い方をしなければなりません。

 

計器の目盛板とそれぞれの記号が表わす意味の例

 

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計器の種類を表わす記号

計器の種類を表わす記号の例

 

ほとんどの場合、計器の種類を表わす記号には測定する電気の量の単位がそのまま使われているので、電気の単位が分かっていれば、なんとなく何を測定する計器なのか分かります。

 

例えば、電圧計の場合には電圧の単位の「V(ボルト)」、電流計の場合には電流の単位の「A(アンペア)」が計器の種類を表わす記号として使われています。

 

計器の種類を表わす記号
計器の種類 計器に表示されている記号
電圧計
電流計
電力計
周波数計 Hz
力率計 cosφ

 

力率計の「cosφ」は単位じゃないけどね・・・

 

計器の動作原理を表わす記号

計器の動作原理を表わす記号の例

 

計器には、動作原理によって「永久磁石可動コイル形」や「可動鉄片形」などがあります。

 

動作原理によって測定できる回路の種類が異なり、例えば、永久磁石可動コイル形の計器で測定できるのは直流回路、可動鉄片形の計器で測定できるのは交流回路になります。

 

計器の動作原理を表わす記号は、次の表のようになります。

 

計器の動作原理を表わす記号
動作原理 計器に表示されている記号 測定できる回路の種類
永久磁石可動コイル形 永久磁石可動コイル形の記号 直流回路
可動鉄片形 可動鉄片形の記号 交流回路
電流力計形 電流力計形の記号 直流回路
交流回路
誘導形 誘導形の記号 交流回路
熱電形 熱電形の記号 直流回路
交流回路
整流形 整流形の記号 交流回路

 

計器の動作原理(ナントカ形)を表わす記号は、ちょっと分かりにくい記号だったりしますね。

 

計器の動作原理を表わす記号の例(熱電形と電流力計形)

 

なんとなくイメージできるような、できないような・・・

 

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測定できる回路の種類を表わす記号

測定できる回路の種類を表わす記号の例

 

測定できる回路の種類を表わす記号は、次の表のようになります。

 

測定できる回路の種類を表わす記号
測定できる回路の種類 計器に表示されている記号
直流回路用 直流回路用の記号
交流回路用 交流回路用の記号
交直両用 交直両用の記号
三相交流回路用 三相交流回路用の記号

 

測定できる回路の種類の記号は、ちょっとイメージしやすいですね。

 

直流回路用は真直ぐで、交流回路用は正弦波みたいなニョロで、交直両用は真直ぐとニョロ。三相交流回路用は交流が3つなので、ニョロ・ニョロ・ニョロ。みたいなイメージ!

 

直流回路用は直流回路専用、交流回路用は交流回路専用、交直両用は交流回路と直流回路の両方の測定に使えます。

 

計器の階級を表わす記号

階級を表わす記号の例

 

階級(クラス)は計器の測定精度を表わします。例えば、階級が0.5級の計器の場合には、その計器の許容される誤差は0.5%以内になります。なので、階級の値が小さい計器ほど精度が良い計器ということになります。

 

計器の階級を表わす記号
階級 許容誤差
0.2級 0.2%以内
0.5級 0.5%以内
1.0級 1.0%以内
1.5級 1.5%以内

 

計器の置き方を表わす記号

計器の置き方を表わす記号の例

 

計器の置き方を表わす記号には、鉛直、水平、傾斜があります。

 

計器の置き方を表わす記号
置き方 計器に表示されている記号
鉛直 鉛直の記号
水平 水平の記号
傾斜
(例:60°)
傾斜(例:60°)の記号

 

例えば、計器の目盛板に水平の記号が表示されている計器を使うときは、目盛板が水平になるように計器を置いて(寝かせて)測定します。水平の記号が表示されている計器を立てて使ってはダメですよってことです。

 

それから、傾斜させて使う計器の場合には角度も表示されているので、その表示されている角度の通りに傾斜させて使います。

 

以上が「計器の種類と計器に表示されている記号」についての解説になりますが、第二種電気工事士の学科試験では、動作原理の永久磁石可動コイル形可動鉄片形誘導形の記号、それから、置き方の鉛直水平 の記号についての問題がよく出題されています。
ですので、学科試験を受験する方は、永久磁石可動コイル形、可動鉄片形、誘導形、鉛直、水平の記号は必ずおぼえておくようにしましょう!

 

試験でよく出題される永久磁石可動コイル形、可動鉄片形、誘導形、鉛直、水平の記号

 

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このページを読んだら、4択クイズをやってみよう!
計器に表示されている記号の4択クイズはこちら ⇒ 第二種電気工事士学科試験の4択クイズ 計器に表示されている記号

 

電圧計、電流計、電力計の測定回路については、こちらの電圧、電流、電力の測定回路のページを参考にしてみてください。

 

電気の単位については、こちらの電気でよく使われる単位のページを参考にしてみてください。

 

このページで使用している写真は、(一財)電気技術者試験センターが作成した第二種電気工事士学科試験の試験問題に掲載されている写真です。



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