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導体の抵抗値と温度の関係
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導体の抵抗値(抵抗の大きさ)は導体の温度によって変化し、「導体の抵抗値」と「温度」の関係は次の式で表わされます。
$R_T=R_t\,\{ 1+\alpha_t\left( T-t\right)\}$ [$\Omega$] …①
$R_T$ :温度が $T$[${}^\circ\mathrm{C}$]に変化したときの抵抗値 [$\Omega$]
$R_t$ :$t$[${}^\circ\mathrm{C}$]のときの抵抗値 [$\Omega$]
$\alpha_t$ :$t$[${}^\circ\mathrm{C}$]のときの抵抗温度係数 [${}^\circ\mathrm{C}^{-1}$]
①式中の $T-t$ は、導体の温度が変化した後の温度( $T$[${}^\circ\mathrm{C}$])と導体の温度が変化する前の温度( $t$[${}^\circ\mathrm{C}$])との差(温度差)で、導体の温度が上昇した場合には $T-t\gt 0$ 、導体の温度が低下した場合には $T-t\lt 0$ になります。
また、①式中の $\alpha_t$ は抵抗温度係数といって、温度 $1\,{}^\circ\mathrm{C}$ あたりに対する抵抗値の変化の割合を表わす係数です。この抵抗温度係数は、金、銀、銅、アルミニウム、鉄などの導体の場合には、正の値になります。
したがって、抵抗温度係数 $\alpha_t$ が正の値になる金、銀、銅、アルミニウム、鉄などの導体の場合には、
温度が上昇すると抵抗値は大きく
なります。
ちなみに一般的には、
- 導体の場合:温度が上昇すると抵抗値は大きくなる
- 半導体の場合:温度が上昇すると抵抗値は小さくなる
となり、導体と半導体では逆の特性になります。
- 導体の抵抗値と温度の関係式:$R_T=R_t\,\{ 1+\alpha_t\left( T-t\right)\}$ [$\Omega$]
- 導体の場合、温度が上昇すると抵抗値が大きくなる
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