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電線管工事で使う材料
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第二種電気工事士学科試験の鑑別問題で出題される電線管工事で使う材料についてまとめています。
電線管工事で使う材料は、材料の材質が
金属製なのか? 樹脂製なのか?
とか、その材料は
ねじなし電線管用なのか? PF管用なのか?
などに着目しておぼえていくとおぼえやすいです。
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電線管
ねじなし電線管
ねじなし電線管は、金属製の電線管で、管の管端にねじが切られていない(ねじを切らないで使う)電線管です。
ねじなし電線管は3種類ある金属管のうちの一つで、金属管には、ねじなし電線管の他に薄鋼電線管と厚鋼電線管があります。
ねじなし電線管はねじを切らないで使うので管端にねじがありませんが、薄鋼電線管と厚鋼電線管はねじを切って使うので管端にねじがあります。
ちなみに、ねじなし電線管を「E管」、薄鋼電線管を「C管」、厚鋼電線管を「G管」ともいいます。
合成樹脂製可とう電線管(PF管)
合成樹脂製可とう電線管(PF管)は、曲げることができる合成樹脂製の電線管です。
合成樹脂製可とう電線管にはPF管の他にCD管というのもあり、PF管には自己消火性がありますが、CD管には自己消火性がありません。
ちなみに、電線管の名称に付いている可とうとは、曲げることができるという意味を表わします。(といっても、すごくグニャグニャに曲げられるわけでもないよ。)
自己消火性って?
自己消火性とは、火にあたっている間は燃え、火から離れると自然に消える性質をいいます。
合成樹脂製可とう電線管(CD管)
合成樹脂製可とう電線管(CD管)は、曲げることができる合成樹脂製の電線管です。
CD管はオレンジ色の電線管で、コンクリートに直接埋め込んで使われます。
硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)
硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)は、硬質ポリ塩化ビニル製の電線管です。
VE管にはPF管のような可とう性(曲げることができる性質)がないので、VE管を曲げるときはトーチランプの炎の熱で熱して曲げます。
2種金属製可とう電線管
2種金属製可とう電線管は、曲げることができる(可とう性がある)金属製の電線管です。
2種金属製可とう電線管はプリカチューブとも呼ばれ、2種金属製可とう電線管を切断するときはプリカナイフという工具を使って切断します。
ちなみに、ビニル被覆2種金属製可とう電線管というのもあって、
こちらは、防水プリカチューブとも呼ばれます。
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カップリング
カップリング
カップリングは、金属管(ねじがある金属管)相互を接続するときに使う材料です。
カップリングの両端に金属管を挿入して(ねじ込んで)接続します。
ねじなしカップリング
ねじなしカップリングは、ねじなし電線管相互を接続するときに使う材料です。
ねじなしカップリングの両端にねじなし電線管を挿入して、止めねじを締め付けてねじなし電線管をねじなしカップリングに固定します。
ねじなし電線管にはねじが切られていないので、止めねじを使って固定しないとねじなし電線管が抜けちゃうのね。
コンビネーションカップリング
コンビネーションカップリングは種類が異なる電線管を接続するときに使う材料で、写真は、ねじなし電線管と2種金属製可とう電線管を接続するときに使うコンビネーションカップリングです。
PF管用カップリング
PF管用カップリングは、合成樹脂製可とう電線管(PF管)相互を接続するときに使う材料です。
PF管用カップリングの両端にPF管を挿入して接続します。
TSカップリング
TSカップリングは、硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)相互を接続するときに使う材料です。
TSカップリングの両端にVE管を挿入して接続します。
ノーマルベンド
ノーマルベンドは電線管が直角に曲がるところに使う材料で、写真は、ねじなし電線管用のノーマルベンドです。
ノーマルベンドには、ねじなし電線管用の他に、薄鋼電線管に使う薄鋼電線管用や合成樹脂管に使う合成樹脂管用もあります。
ユニバーサル
ユニバーサルは、金属管を使う露出工事で金属管が直角に曲がるところに使う材料です。
写真は、ねじなし電線管用のユニバーサルです。
ちなみに、ユニバーサルには、写真のようなL字型の他にT字型のものもあります。
ボックス
ジョイントボックス(アウトレットボックス)
ジョイントボックス(アウトレットボックス)は、電線相互を接続するところに使われ、ボックスの中に電線の接続箇所が収められます。
アウトレットボックスには打ち抜くことができる穴があり、その穴にねじなし電線管やPF管を接続したり、ケーブルを通したりします。
プルボックス
プルボックスは、主に、多数の電線管が集合する場所で電線の引き入れを容易にするのに使われます。
アウトレットボックスには打ち抜くことができる穴がありますが、プルボックスにはそのような穴がないので、プルボックスの場合にはノックアウトパンチャなどを使って必要なところに穴をあけて使います。
コンクリートボックス
コンクリートボックスは、コンクリートに埋め込んで使われるボックスです。
コンクリートボックスには、型枠に打ち付けて固定するための突起があります。
写真のコンクリートボックスは八角形ですが、他には四角形のものもあります。
丸形露出ボックス(3方出)
丸形露出ボックス(3方出)は、3方向に金属管を接続できる丸形のボックスです。
写真は、ねじなし電線管用の丸形露出ボックス(3方出)です。
ボックスコネクタ
ねじなしボックスコネクタ
ねじなしボックスコネクタは、ねじなし電線管をボックスに接続するときに使われます。
ねじなし電線管を固定するための止めねじは、ねじの頭部がねじ切れるまで締め付けます。
PF管用ボックスコネクタ
PF管用ボックスコネクタは、合成樹脂製可とう電線管(PF管)をボックスに接続するときに使われます。
2号コネクタ(2号ボックスコネクタ)
2号コネクタ(2号ボックスコネクタ)は、硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)をボックスに接続するときに使われます。
ストレートボックスコネクタ
ストレートボックスコネクタは、2種金属製可とう電線管をボックスに接続するときに使われます。
ロックナット
ロックナットは、ボックスに電線管を接続するときや、ボックスにボックスコネクタを接続するときに使われます。
リングレジューサ
リングレジューサは、ボックスの打ち抜き穴(ノックアウト)の径が接続する金属管の外径より大きいときに使われます。
ブッシング
絶縁ブッシング
絶縁ブッシングは、金属管の管端やボックスコネクタの端で電線の被覆が傷付かないように、金属管の管端やボックスコネクタに取り付けて電線の被覆を保護するのに使われます。
ねじなしブッシング
ねじなしブッシングは、ねじなし電線管の管端で電線の被覆が傷付かないように、ねじなし電線管の管端に取り付けて電線の被覆を保護するのに使われます。
ゴムブッシング
ゴムブッシングは、金属製ボックスのケーブルを挿入する穴に取り付けて、ケーブルの被覆を保護するのに使われます。
ターミナルキャップ
ターミナルキャップは、垂直配管または水平配管された電線管の管端に取り付けて、管端から電線を引き出すのに使われます。
ただし、ターミナルキャップは、雨線外(通常の降雨状態において雨がかかる場所)で垂直配管された電線管の上部管端では使えません。雨線外で垂直配管された電線管の上部管端では、次のエントランスキャップを使います。
雨線外については、こちらの雨線内と雨線外のページを参考にしてみてください。
エントランスキャップ
エントランスキャップは、主に、垂直配管された電線管の上部管端に取り付けて、雨水の侵入を防止するのに使われます。
サドル
サドル
サドルは、金属管を造営材に取り付けるときに、金属管を支持・固定するのに使われます。
PF管用サドル
PF管用サドルは、合成樹脂製可とう電線管(PF管)を造営材に取り付けるときに、PF管を支持・固定するのに使われます。
カールプラグ
カールプラグは、サドルをコンクリート壁に木ねじで固定するときに使われます。
電線管支持金具(パイラック)
電線管支持金具(パイラック)は、金属管を鉄骨などに取り付けるときに、金属管を支持・固定するのに使われます。
ちなみに、「パイラック」という名称はネグロス電工の登録商標です。
スイッチボックス
露出スイッチボックス(金属製)
露出スイッチボックス(金属製)は、金属管を使う露出工事でスイッチやコンセントを取り付けるときに使われます。
写真は、ねじなし電線管用の露出スイッチボックスです。
露出スイッチボックス(合成樹脂製)
露出スイッチボックス(合成樹脂製)は、合成樹脂管を使う露出工事でスイッチやコンセントを取り付けるときに使われます。
アウトレットボックスと電線管の接続例
次の2つの写真は、「アウトレットボックスとねじなし電線管の接続例」と「アウトレットボックスとPF管の接続例」です。
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このページを読んだら、4択クイズをやってみよう!
電線管工事で使う材料の4択クイズはこちら ⇒ 第二種電気工事士学科試験の4択クイズ 鑑別 電線管工事で使う材料
このページで使用している写真は、一部を除き、(一財)電気技術者試験センターが作成した第二種電気工事士学科試験の試験問題に掲載されている写真です。また、このページで使用している金属管(一部)、ターミナルキャップの写真は、パナソニック(株)のHPに掲載されている写真です。
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