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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.13
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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成29年度(2017年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。
平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.13の単線図の解説です。
※候補問題の単線図には青文字は記載されていません。
平成29年度(2017年度)の候補問題No.13の単線図は、
自動点滅器がある単線図です。
ちなみに、この候補問題No.13は平成28年度の候補問題No.13とほぼ同じで、平成28年度の候補問題No.13にはメタルラス壁がありましたが、平成29年度の候補問題No.13ではメタルラス壁がなくなりました。
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電源
電源のところには「1Φ2W100V」と書かれてあるので、この単線図の電源は単相2線式100Vです。
単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給することができる電源です。
使うケーブルの指示
単線図中で使うケーブルの種類が指示されているところでは、その指示されている種類のケーブルを使わなければなりません。ケーブルの種類が指示されていないところ(ケーブルの種類が書かれていないところ)では、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使います。
この候補問題No.13の場合、電源部分のところに「VVF2.0-2C」と書かれてあるので、電源部分のケーブルには「VVF2.0-2C」のケーブルを使わなければなりません。
ちなみに、VVF2.0-2Cは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの断面が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の太さ(直径)が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。
また、「ロ」の自動点滅器から屋外灯(施工省略)までのところには「VVR1.6-2C」と書かれてあるので、ここには「VVR1.6-2C」のケーブルを使わなければなりません。
VVR1.6-2Cは、
VVR:VVRケーブル(ケーブルの断面が丸いケーブル)
1.6:電線の心線の太さ(直径)が1.6mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。
VVRケーブルを使う候補問題は少なく、平成29年度の場合はNo.8とNo.13だけになります。(No.8は心線の太さ(直径)が2.0mm)
なお、VVRケーブルはケーブルストリッパ(ケーブルの外装被覆や電線の絶縁被覆を剥くための工具)で外装被覆を剥くことができないので、ナイフを使って外装被覆を剥くことになります。慣れないとちょっと難しいので、本番までにナイフでVVRケーブルの外装被覆を剥く練習をしておくようにしましょう。
自動点滅器
「黒丸にA」と書かれてあるのは、自動点滅器です。
この自動点滅器の横に「ロ」と書かれてあるので、「ロ」の自動点滅器がONすると「ロ」の屋外灯(施工省略)がONします。
自動点滅器は、明るくなると自動でOFFして、暗くなると自動でONするスイッチです。街路灯や屋外灯などでよく使われています。
補足|自動点滅器の容量(定格電流)
自動点滅器の図記号に書かれてある「(3A)」は、自動点滅器の容量(定格電流)を表わします。容量(定格電流)は、自動点滅器により電灯がONしたときに超えてはいけない電流の大きさです。
スイッチ(タンブラスイッチ)
スイッチ(黒丸)に「イ」、ランプレセプタクル(丸にR)に「イ」と書かれてあるので、「イ」のスイッチをON/OFFすると「イ」のランプレセプタクルがON/OFFします。
VVF用ジョイントボックス
単線図に「丸に斜め線3本」で書かれてあるのはVVF用ジョイントボックスで、VVF用ジョイントボックスのところで電線を接続します。
候補問題No.13の場合はVVF用ジョイントボックスが2つあるので、その2箇所で電線が接続されることになります。ただし、技能試験ではVVF用ジョイントボックスの取り付けは省略されます。
施工省略(一点鎖線)
一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。
この候補問題の場合の施工省略箇所は「右下の「ロ」の屋外灯のところ」になりますが、屋外灯のところを施工するときは器具(屋外灯)を取り付ける必要がないので、自動点滅器からケーブルを出すだけになります。
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単線図で使われている図記号などの意味はこちらの第二種電気工事士技能試験の単線図で使われる図記号のページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。
平成29年度候補問題No.13の複線図の書き方についてはこちらのページを参考にしてみてください。
(平成29年度の候補問題の単線図と複線図の一覧表はこちら。)
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