スポンサーリンク
第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.12
※ページ内にPR・広告が含まれる場合があります。
このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成29年度(2017年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。
平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.12の単線図の解説です。
※候補問題の単線図には青文字は記載されていません。
平成29年度(2017年度)の候補問題No.12の単線図は、
合成樹脂製可とう電線管(PF管)がある単線図です。
平成29年度の場合、合成樹脂製可とう電線管(PF管)を使う候補問題はこのNo.12だけになります。
ちなみに、この候補問題No.12は、平成28年度の候補問題No.12と同じです。
電源
電源のところには「1Φ2W100V」と書かれてあるので、この単線図の電源は単相2線式100Vです。
単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給することができる電源です。
使うケーブル、電線の指示
単線図中で使うケーブル・電線の種類が指示されているところでは、その指示されている種類のケーブル・電線を使わなければなりません。ケーブル・電線の種類が指示されていないところ(ケーブル・電線の種類が書かれていないところ)では、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使います。
この候補問題No.12の場合、電源部分のところに「VVF2.0-2C」と書かれてあるので、電源部分のケーブルには「VVF2.0-2C」のケーブルを使わなければなりません。
ちなみに、VVF2.0-2Cは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの断面が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の太さ(直径)が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。
また、「ロ」のスイッチおよびコンセント部分のところには「IV1.6」と書かれてあるので、ここには「IV1.6」の絶縁電線を使わなければなりません。
IV1.6は、
IV:ビニル絶縁電線
1.6:電線の心線の太さ(直径)が1.6mm
という意味です。(写真は黒色の場合の例ですが、他に白色や赤色などがあります。)
合成樹脂製可とう電線管(PF管)
単線図中に記載されてある「IV1.6(PF16)」は、
「内径が16mmの合成樹脂製可とう電線管(PF管)の中にIV1.6の電線を通します」
という意味です。
合成樹脂製可とう電線管(PF管)は合成樹脂製の電線管で、PF16の「PF」が合成樹脂製可とう電線管(PF管)、「16」が電線管の内径が16mmであることを表わします。
スイッチ(タンブラスイッチ)
この候補問題No.12には「イ」と「ロ」の2つのスイッチがあって、「イ」のスイッチをON/OFFすると「イ」の引掛シーリング(角形)がON/OFFし、「ロ」のスイッチをON/OFFすると「ロ」のランプレセプタクルがON/OFFします。
VVF用ジョイントボックス
単線図に「丸に斜め線3本」で書かれてあるのはVVF用ジョイントボックスで、VVF用ジョイントボックスのところで電線を接続します。
アウトレットボックス
単線図に「四角」で書かれてあるのはアウトレットボックスで、アウトレットボックスのところで電線を接続します。
候補問題No.12の場合は、VVF用ジョイントボックスとアウトレットボックスが1つずつあるので、その2箇所で電線が接続されることになります。ただし、技能試験ではVVF用ジョイントボックスの取り付けは省略されます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
単線図で使われている図記号などの意味はこちらの第二種電気工事士技能試験の単線図で使われる図記号のページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。
平成29年度候補問題No.12の複線図の書き方についてはこちらのページを参考にしてみてください。
(平成29年度の候補問題の単線図と複線図の一覧表はこちら。)
スポンサーリンク
第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.12 関連ページ
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.1
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.1の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.1の単線図は、3つのスイッチ(1つは位置表示灯内蔵スイッチ)で3種類の器具をON/OFFする単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.2
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.2の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.2は、常時点灯の確認表示灯(パイロットランプ)と、2口コンセントがある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.3
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.3の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.3は、タイムスイッチがある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.4
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.4の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.4は、配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)、三相200V電動機、電源表示灯がある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.5
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.5の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.5は、配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)、接地端子、接地極付コンセント(20A250V)がある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.6
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.6の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.6は、3路スイッチと露出形コンセントがある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.7
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.7の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.7は、3路スイッチと4路スイッチがある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.8
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.8の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.8は、リモコンリレー(リモコン回路)の単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.9
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.9の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.9は、接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)がある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.10
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.10の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.10は、配線用遮断器、同時点滅の確認表示灯(パイロットランプ)がある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.11
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.11の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.11は、ねじなし電線管(E19)がある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成29年度No.13
- 平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.13の単線図について解説しています。平成29年度の候補問題No.13は、自動点滅器がある単線図です。