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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成28年度No.9

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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成28年度(2016年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。

 

平成28年度(2016年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.9の単線図の解説です。

 

平成28年度(2016年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.9の単線図の解説図

 

※候補問題の単線図には青文字は記載されていません。

 

平成28年度(2016年度)候補問題No.9の単線図は、

 

接地極付接地端子付コンセントを使った単線図です。

 

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電源

電源は「1Φ2W100V」と書かれてあるので、単相2線式100Vの電源になります。

 

単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給する電源で、住宅などによくあるコンセントの電源と同じです。

 

使うケーブル、電線の指示

単線図中で使うケーブルの種類が指示されているところでは、その指示されている種類のケーブルを使わなければなりません。ケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使います。

 

候補問題No.9の場合、「電源に接続されるケーブルのところ」と「真中のVVF用ジョイントボックスから接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)までのところ」に「VVF2.0-2C」と書かれているので、この2箇所ではVVF2.0-2Cのケーブルを使わなければなりません。

 

ちなみに、VVF2.0-2Cとは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの断面が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。

 

また、接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)から接地極(ED)までのところには「E1.6」と書かれているので、ここにはE1.6の絶縁電線(直径1.6mmの接地線(IV電線))を使います。

 

接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)

コンセントの図の横に「EET」と書かれてあるのは、接地極付接地端子付コンセントです。接地極付接地端子付コンセントは、接地極と接地端子が付いたコンセントで、EETコンセントともいいます。

 

接地極付接地端子付コンセントがある候補問題は、平成28年度の場合、このNo.9だけになります。

 

2口コンセント

コンセントの横に「2」と書かれてあるコンセントは2口コンセントです。2口コンセントは、電気機器のプラグを差し込む差し込み口が2つあるコンセントです。

 

ただし、このコンセントは施工省略の枠内に書かれてあるので、実際に施工する(2口コンセントを取り付ける)必要はありません。

 

スイッチ(タンブラスイッチ)

スイッチ「イ」をON/OFFすると、「イ」のランプレセプタクルと「イ」の引掛シーリング(丸形)がON/OFFします。

 

VVF用ジョイントボックス

単線図に「丸に斜め線3本」で書かれてあるのはVVF用ジョイントボックスで、VVF用ジョイントボックスがあるところで電線を接続します。

 

候補問題No.9の場合はVVF用ジョイントボックスが2つあるので、その2箇所で電線が接続されることになります。

 

施工省略(一点鎖線)

一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。

 

この候補問題の場合、施工省略箇所は「右上の2口コンセント」と「右下の接地極(ED)」の2箇所になりますが、例えば右上の2口コンセントのところを施工するときは、器具を取り付ける必要がないので接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)からケーブルが出るだけになります。

 

ちなみに、接地極に書かれている「ED」はD種接地という意味になります。

 

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複線図の書き方については平成28年度候補問題No.9の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。

 

単線図で使われている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。

 

このページに掲載の単線図は、(一財)電気技術者試験センターから公表された第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図です。


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