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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成28年度No.8

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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成28年度(2016年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。

 

平成28年度(2016年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.8の単線図の解説です。

 

平成28年度(2016年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.8単線図の解説図

 

※候補問題の単線図には青文字は記載されていません。

 

平成28年度(2016年度)候補問題No.8の単線図は、

 

リモコンリレーの単線図です。

 

リモコンリレーの単線図は毎年1つは候補問題に含まれています。

 

また、電源ケーブルにはVVRケーブル(丸形のケーブル)を使用するように指示されていますので、施工(実際の製作)するときは使うケーブルを間違えないようにしましょう。

 

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電源

電源は「1Φ2W100V」と書かれてあるので、単相2線式100Vの電源になります。

 

単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給する電源で、住宅などによくあるコンセントの電源と同じです。

 

使うケーブルの指示

単線図中で使うケーブルの種類が指示されているところでは、その指示されている種類のケーブルを使わなければなりません。ケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使います。

 

候補問題No.8の場合、電源部分(配線用遮断器からのケーブル)に「VVR2.0-2C」を使うように指示されています。

 

VVR2.0-2Cとは、
VVR:VVRケーブル(ケーブルの断面が丸いケーブル)
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。

 

VVRケーブルを使う候補問題は少なく、平成28年度の場合はNo.8とNo.13だけになります。(No.13は心線の直径が1.6mm)

 

ちなみに、VVRケーブルはケーブルストリッパ(ケーブルの外装を剥くための工具)で外装を剥くことができないので、ナイフを使って外装を剥くことになります。慣れないとちょっと難しいので、本番までにナイフで外装を剥く練習をしておくようにしましょう。

 

リモコンリレー

四角の中に三角が3つ並んでいるのはリモコンリレーです。

 

リモコンリレーの横に「3」と書いてありますが、これはリレーが3つという意味です。

 

スイッチ(リモコンスイッチ)

施工省略の枠(一点鎖線)の中に「黒丸にR」で書かれているのがリモコンリレーのスイッチ(リモコンスイッチ)です。

 

このリモコンスイッチの横に「イ」「ロ」「ハ」と書かれているので、

 

「イ」のリモコンスイッチをON/OFFすると「イ」の引掛シーリング(丸形)がON/OFF、
「ロ」のリモコンスイッチをON/OFFすると「ロ」のランプレセプタクルがON/OFF、
「ハ」のリモコンスイッチをON/OFFすると「ハ」の引掛シーリング(角形、施工省略)がON/OFF

 

します。

 

アウトレットボックス

単線図の真中あたりに「四角」で書かれているのはアウトレットボックスで、電線はこのアウトレットボックスのところで接続されます。

 

施工省略(一点鎖線)

一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。

 

この候補問題No.8の場合、施工省略箇所は「左のリモコンスイッチを含むところ」と「右下側の引掛シーリング(角形)」の2箇所になりますが、例えば、右下側の引掛シーリング(角形)のところを施工するときは、器具を取り付ける必要がないのでアウトレットボックスからケーブルが出ているだけになります。

 

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複線図の書き方については平成28年度候補問題No.8の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。

 

単線図で使用されている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。

 

このページに掲載の単線図は、(一財)電気技術者試験センターから公表された第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図です。


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