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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成28年度No.1
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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成28年度(2016年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。
平成28年度(2016年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.1の単線図の解説です。
※候補問題の単線図には青文字は記載されていません。
平成28年度(2016年度)の候補問題No.1の単線図は、
スイッチが3つ(「イ」「ロ」「ハ」)ある単線図(「イ」は位置表示灯内蔵スイッチ)です。
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電源
電源は「1Φ2W100V」と書かれてあるので、単相2線式100Vの電源になります。
単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給する電源で、住宅などによくあるコンセントの電源と同じです。
使うケーブルの指示
単線図中で使うケーブルの種類が指示されているところでは、その指示されている種類のケーブルを使わなければなりません。ケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使います。
候補問題No.1の場合、電源部分には「EM-EEF2.0-2C」を使うように指示されています。
ちなみに、EM-EEF2.0-2Cとは、
EM-EEF:EM-EEFケーブル
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味で、通称「エコケーブル」と呼ばれているケーブルです。
スイッチ(タンブラスイッチ)
この候補問題No.1の場合「イ」「ロ」「ハ」の3つのスイッチがあり、「イ」のスイッチは位置表示灯内蔵スイッチ、「ロ」と「ハ」のスイッチはタンブラスイッチ(単極スイッチ)です。「ロ」のスイッチで「ロ」のランプレセプタクルがON/OFFして、「ハ」のスイッチで「ハ」の蛍光灯(施工省略)がON/OFFします。
スイッチ(位置表示灯内蔵スイッチ)
3つのスイッチのうち一番上のスイッチ(黒丸に「H」と書かれているスイッチ)は「位置表示灯内蔵スイッチ」です。
スイッチなので、この位置表示灯内蔵スイッチ「イ」をON/OFFすると、「イ」の引掛シーリング(角形)がON/OFFします。
位置表示灯内蔵スイッチはランプ(表示灯)が付いているスイッチで、スイッチをONするとランプが消灯し、スイッチをOFFするとランプが点灯するようになっています。
例えばこのスイッチが部屋の照明のスイッチに使われているとすると、スイッチがOFFしているときは部屋の照明がついていないので部屋は暗いことになりますが、スイッチがOFFのときにはスイッチのランプが点灯しているので、暗い部屋でもスイッチの場所をすぐに見つけることができます。
この位置表示灯内蔵スイッチのランプをON/OFFさせる回路はスイッチの中に組み込まれているので、複線図を書くときは普通のスイッチ(タンブラスイッチ)と同じように書いておけばいいです。
ただし、施工(製作)するときには「イ」「ロ」「ハ」のスイッチの取り付け順を間違えないように気を付けましょう。
位置表示灯内蔵スイッチは、「蛍スイッチ」などともよばれています。
VVF用ジョイントボックス
単線図に「丸に斜め線3本」で書かれてあるのはVVF用ジョイントボックスで、VVF用ジョイントボックスがあるところで電線を接続します。
候補問題No.1の場合はVVF用ジョイントボックスが2つあるので、この2箇所で電線が接続されることになります。
施工省略(一点鎖線)
一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。
この候補問題の場合の施工省略箇所は「蛍光灯」のところになりますが、この箇所を施工するときは器具(蛍光灯)を取り付ける必要がないので、VVF用ジョイントボックスからケーブルが出ているだけになります。
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複線図の書き方については平成28年度候補問題No.1の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。
単線図で使われている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。
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