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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成28年度No.6
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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成28年度(2016年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。
平成28年度(2016年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.6の単線図の解説です。
※候補問題の単線図には青文字は記載されていません。
平成28年度(2016年度)候補問題No.6の単線図は、
3路スイッチ、露出形コンセント、メタルラス壁がある単線図です。
3路スイッチは候補問題No.7でも使われていますが、露出形コンセントがある候補問題は平成28年度の場合、この候補問題No.6だけになります。
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電源
電源は「1Φ2W100V」と書かれてあるので、単相2線式100Vの電源になります。
単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給する電源で、住宅などによくあるコンセントの電源と同じです。
使うケーブルの指示
単線図中で使うケーブルの種類が指示されているところでは、その指示されている種類のケーブルを使わなければなりません。ケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使います。
候補問題No.6の場合、電源部分に「VVF2.0-2C」を使うように指示されています。
VVF2.0-2Cとは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの断面が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。
露出形コンセント
コンセントの図の右側に「露出形」と書かれているので、この候補問題で使われるコンセントは「露出形コンセント」になります。
ふつうのよくあるコンセント(埋込形)は壁に取り付けると壁に埋め込まれるように取り付けられますが、露出形コンセントは壁から出っ張った状態で取り付けられます。
露出形コンセントの施工をするときは、ランプレセプタクルの施工のように器具に結線するための「輪っか(のの字)」を作る(輪作りする)必要があります。
スイッチ(3路スイッチ)
黒丸に「3」と書かれているのは「3路スイッチ」です。
単線図を見てみると、2つの3路スイッチの横に「イ」、2つの引掛シーリング(角形)の横に「イ」と書いてあるので、3路スイッチをON/OFFすると「イ」の2つの引掛シーリング(角形)がON/OFFします。
3路スイッチは2箇所以上の場所でスイッチをON/OFFする場合に使われ、3箇所以上の場所でスイッチをON/OFFする場合には3路スイッチの間に4路スイッチを入れます。
候補問題No.6は2箇所でスイッチをON/OFFする単線図なので、3路スイッチだけ使われています。
3路スイッチが使われている例としては、住宅の階段のスイッチなどがあります。住宅の階段では、1階と2階のどちらからでも階段の照明をON/OFFできますよね? これができる理由は、1階と2階のスイッチに3路スイッチが使われているためです。
メタルラス壁
左側のVVF用ジョイントボックスと引掛シーリングの間にあるのはメタルラス壁です。
建物の壁に穴をあけると金網のようなものがある場合があり、それがメタルラスです。メタルラス壁にケーブルをそのまま貫通させるとケーブルに傷がつくので、ケーブルに傷がつかないように防護管(VE管)でケーブルを防護します。
この候補問題No.3の場合、単線図にメタルラス壁が書かれているので防護管の施工(VE管の取り付け)が必要になります。
VVF用ジョイントボックス
単線図に「丸に斜め線3本」で書かれてあるのはVVF用ジョイントボックスで、VVF用ジョイントボックスがあるところで電線を接続します。
候補問題No.6の場合はVVF用ジョイントボックスが2つあるので、その2箇所で電線が接続されることになります。
施工省略(一点鎖線)
一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。
この候補問題の場合、左上の引掛シーリング(角形)が施工省略になるので、左上の引掛シーリング(角形)のところを施工するときは器具を取り付ける必要はなく、左側のVVF用ジョイントボックスからケーブルが出るだけになります。
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複線図の書き方については平成28年度候補問題No.6の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。
単線図で使われている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。
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