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河川の年間平均流量

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河川の流域面積が $A$[$ \mathrm{m^2} $]、年間降水量が $P$[$ \mathrm{m} $]、流出係数が $R$ である次のような河川を考えます。

 

河川の年間平均流量の説明図

 

このとき、河川の年間平均流量 $Q_a$[$ \mathrm{m^3 / s} $]は、次のように求められます。

 

まず、河川に1年間に流入する水の量 $V$ は、

 

$V=$ 河川の流域面積 $\times$ 年間降水量 $\times$ 流出係数 となるので、

 

$\therefore V = APR$ [$ \mathrm{m^3} $]

 

すると、求める年間平均流量 $Q_a$[$ \mathrm{m^3 / s} $]は、1秒間あたりの年間平均流量であるので、「河川に1年間に流入する水の量 $V$」を「1年間の秒数」で割ればよく、

 

$Q_a = \dfrac{V}{365 \times 24 \times 60 \times 60}$ $= \dfrac{APR}{31536000}$

 

$\therefore Q_a = \dfrac{APR}{31536000}$ [$ \mathrm{m^3 / s} $]

 

となります。

 

補足

流出係数について

流出係数は「降った雨水のうちどのくらいが地表を流れるか」を示す係数です。
したがって河川について考えると、流出係数=1の場合は、降った雨水すべてが河川を流れることになり、流出係数=0.7の場合は、降った雨水の7割が河川を流れることになりますが、このときの残り3割は地中に浸透したりなどして河川を流れることはない雨水になります。

 

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