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第二種電気工事士技能試験の単線図で使われる図記号

第二種電気工事士技能試験の勉強を進めるためには、まず初めに「単線図」を読めなければなりません。(「単線図を読む」とは、単線図に書かれている内容を理解するという意味です。)

 

そこでこのページでは、単線図を読むための基本として、第二種電気工事士技能試験の単線図に書かれている図記号や表記についてまとめてみました。

 

技能試験の勉強を始めるときは、まず、ここに書かれている単線図の図記号と表記から勉強してみましょう。図記号の数はそれなりに多いですが、図記号にはパターンがあるので、意外にすぐおぼえられますよ。

 

器具・機器類

図記号

名称

意味/補足

 

埋込形コンセントの図記号

コンセント
(埋込形)

 

コンセント(埋込形)

埋込連用取付枠に取り付けられるコンセントです。
住宅などでもよく見かけるコンセントで、壁に埋め込まれて取り付けられています。
このコンセントは技能試験の候補問題でよく使われるコンセントで、図が横を向いていても同じものになります。

試験問題の支給材料の表に「埋込連用コンセント」と記載されているコンセントです。
問題用紙の支給材料の表の例(平成27年度上期技能試験の問題の1ページ目)

補足|埋込連用取付枠とは

埋込連用取付枠はコンセントやスイッチなどを取り付けることができる枠で、1つ〜3つの埋込連用器具を取り付けられるようになっています。
埋込連用取付枠と埋込連用器具の説明

 

露出形コンセントの図記号

露出形コンセント

 

露出形コンセント
(写真はカバーなし)

コンセントの図記号に「露出形」と書かれている図記号は、露出形コンセントを表わします。
第二種電気工事士技能試験の単線図では、露出形コンセントの場合には「露出形」と書かれているので、コンセント(埋込形)と区別することがきます。
露出形コンセントは、壁に取り付けたときに壁から出っ張るように取り付けられるコンセントです。
図が上を向いていても同じものになります。

 

2口コンセントの図記号

2口コンセント

 

2口コンセント

コンセントの図記号に「2」と書かれている図記号は、2口コンセントを表わします。
2口コンセントは電気機器などのプラグを差し込む差込口が2つあるコンセントで、ダブルコンセントともよばれています。

試験問題の支給材料の表に「埋込コンセント(2口)」と記載されているコンセントです。

 

接地極付コンセント(100V用)の図記号

接地極付コンセント
(100V用)

 

接地極付コンセント(100V用)

コンセントの図記号に「E」と書かれている図記号は、接地極付コンセント(100V用)を表わします。
接地極、つまりアースなので「E=Earth」がコンセントの図記号に付くとおぼえましょう。

試験問題の支給材料の表に「埋込連用コンセント(接地極付)」と記載されているコンセントです。

 

接地極付20A250Vコンセントの図記号

接地極付コンセント
(200V用)

 

接地極付コンセント(200V用)

コンセントの図記号に「E」と「20A 250V」が書かれている図記号は、接地極付コンセント(200V用)を表わします。

試験問題の支給材料の表に「埋込コンセント(20A250V接地極付)」と記載されているコンセントです。

 

接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)の図記号

接地極付接地端子付コンセント

 

接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)

コンセントの図記号に「EET」と書かれている図記号は、接地極付接地端子付コンセントを表わします。
接地極付接地端子付コンセントは、接地極と接地端子が付いているコンセントです。
Earth(接地)の「E」とEarth Terminal(接地端子)の「ET」を組み合わせて「EET」とおぼえましょう。

 

単極スイッチ(タンブラスイッチ)の図記号

タンブラスイッチ
(単極スイッチ)

 

タンブラスイッチ(単極スイッチ)

黒丸の図記号は、タンブラスイッチ(単極スイッチ)を表わします。
タンブラスイッチは住宅などの部屋の照明を入り切りするスイッチとしてよく使われています。
黒丸の横に添え字(「3」とか「A」とか)が付くと別の種類のスイッチになります。

試験問題の支給材料の表に「埋込連用タンブラスイッチ」と記載されているスイッチです。

 

3路スイッチの図記号

3路スイッチ

 

3路スイッチ

黒丸に「3」と書かれている図記号は、3路スイッチを表わします。
3路スイッチは、2箇所以上の場所からスイッチを入り切りして照明などをON/OFFする場合に使われます。例えば住宅の階段では、1階と2階のスイッチのどちらからでも階段の照明を入り切りできます。これができる理由は、1階と2階のスイッチに3路スイッチが使われているためです。
3路スイッチを使った単線図は、第二種電気工事士技能試験の候補問題の中に毎年1問は含まれています。

試験問題の支給材料の表に「埋込連用タンブラスイッチ(3路用)」と記載されているスイッチです。

 

4路スイッチの図記号

4路スイッチ

 

4路スイッチ

黒丸に「4」と書かれている図記号は、4路スイッチを表わします。
4路スイッチは、3箇所以上の場所からスイッチを入り切りして照明などをON/OFFする場合に、3路スイッチと組み合わせて使われます。
ちなみに、3箇所から照明などをON/OFFする場合には、3路スイッチが2個、4路スイッチが1個使われます。
3路スイッチと4路スイッチを使った単線図は、第二種電気工事士技能試験の候補問題の中に毎年1問は含まれています。

試験問題の支給材料の表に「埋込連用タンブラスイッチ(4路用)」と記載されているスイッチです。

(3路スイッチと4路スイッチについては、こちらの3路スイッチと4路スイッチのページを参考にしてみてください。)

 

位置表示灯内蔵スイッチの図記号

位置表示灯内蔵スイッチ

 

位置表示灯内蔵スイッチ

黒丸に「H」と書かれている図記号は、位置表示灯内蔵スイッチを表わします。
位置表示灯内蔵スイッチはスイッチにランプ(表示灯)が付いていて、スイッチをONするとスイッチのランプが消灯し、スイッチをOFFするとスイッチのランプが点灯します。
例えば、このスイッチが部屋の照明のスイッチに使われているとすると、スイッチがOFFしているときは部屋の照明がついていないので部屋は暗いことになりますが、スイッチがOFFのときにはスイッチのランプが点灯しているので、暗い部屋でもスイッチの場所をすぐに見つけることができます。
位置表示灯内蔵スイッチは、蛍スイッチともよばれています。

試験問題の支給材料の表に「埋込連用タンブラスイッチ(位置表示灯内蔵)」と記載されているスイッチです。

 

ランプレセプタクルの図記号

ランプレセプタクル

 

ランプレセプタクル
(写真はカバーなし)

○に「R」と書かれている図記号は、ランプレセプタクルを表わします。
ランプレセプタクルを英語で書くと、「Lamp Receptacle」になります。この英語のレセプタクルの頭文字が「R」なので、○に「R」を書くとランプレセプタクルとおぼえましょう。ランプ(Lamp)は「電灯」、レセプタクル(Receptacle)はソケット(受け金)の意味です。
ランプ(Lamp)の「L」ではないですよ。

 

ランプレセプタクル(電源表示灯用)の図記号

ランプレセプタクル
(電源表示灯用)

 

ランプレセプタクル(電源表示灯用)
(写真はカバーなし)

電源表示灯用のランプレセプタクルです。
電源表示灯は、電源が有るか無いか(電源がONかOFFか)を表示するランプです。
扱いはランプレセプタクルと同じです。

 

引掛シーリング(丸形)の図記号

引掛シーリング
(丸形)

 

引掛シーリング(丸形)
(写真はボディのみ)

丸い形をした引掛シーリングです。
引掛シーリングは、天井に照明を取り付けるときに、照明を引掛ける(接続する)部分の器具として使われます。
丸形の他に四角い角形もあります。
ちなみに、シーリング(Ceiling)は天井を意味する英語です。

 

引掛シーリング(角形)の図記号

引掛シーリング
(角形)

 

引掛シーリング(角形)
(写真はボディのみ)

四角い形をした引掛シーリングです。

 

確認表示灯(パイロットランプ)の図記号

パイロットランプ
(確認表示灯)

 

パイロットランプ(確認表示灯)

白丸の図記号は、パイロットランプを表わします。
パイロットランプそのものはいわゆるランプなのですが、その使い方(点灯のさせ方)で複線図の書き方が異なります。
第二種電気工事士技能試験の候補問題の最近の傾向としては、「常時点灯」と「同時点滅」が出題されています。「常時点灯」の場合にはパイロットランプが常に点灯するように複線図を書き、「同時点滅」の場合にはスイッチがONのときにパイロットランプが点灯するように複線図を書きます。
違う使い方で「異時点滅」もありますが、これはここ数年の候補問題では出題されていません。

試験問題の支給材料の表には「埋込連用パイロットランプ」と記載されています。

(パイロットランプの常時点灯、同時点滅、異時点滅については、こちらの確認表示灯(パイロットランプ)の常時点灯、同時点滅、異時点滅回路のページを参考にしてみてください。)

 

接地端子(アース端子)の図記号

接地端子
(アース端子)

 

接地端子(アース端子)

○に接地の図記号が書かれている図記号は、接地端子を表わします。
接地端子はアース端子ともよばれます。
接地端子は接地線を接続するための端子で、第二種電気工事士技能試験では、埋込連用取付枠に接地端子の実物(埋込連用接地端子)を取り付けて使う場合と、端子台の端子の1極を使って端子台で代用する場合があります。

 

接地端子として代用する端子(例)

 

配線用遮断器の図記号

配線用遮断器

 

配線用遮断器

四角に「B」と書かれている図記号は、配線用遮断器を表わします。
配線用遮断器はブレーカともいい、過電流や短絡電流などの大きな電流が流れると自動的に電路を遮断します。電線に大きな電流が流れると、最悪の場合、電線が燃えてしまいますので、配線用遮断器で電流を遮断します。
図記号の四角の中の「B」は、Breaker(ブレーカ)の「B」とおぼえましょう。
なお、第二種電気工事士技能試験では、課題によって、配線用遮断器の実物が使われる場合と端子台で代用される場合があります。

 

配線用遮断器として代用する端子(例)

 

過負荷保護付漏電遮断器の図記号

漏電遮断器
(過負荷保護付)

四角に「BE」と書かれている図記号は、漏電遮断器(過負荷保護付)を表わします。
漏電遮断器(過負荷保護付)は、過電流または地絡電流が流れると自動的に電路を遮断します。
図記号の四角の中の「B」はBreaker(ブレーカ)の「B」、「E」はEarth leakage(漏電)の「E」とおぼえましょう。
なお、第二種電気工事士技能試験では、漏電遮断器(過負荷保護付)の実物は使われず端子台で代用されます。

 

漏電遮断器(過負荷保護付)として代用する端子(例)

補足|地絡と地絡電流

大地に電流が流れてしまうこと(大地に漏電)を地絡といい、そのときに流れる電流を地絡電流といいます。

 

タイムスイッチの図記号

タイムスイッチ

四角に「TS」と書かれている図記号は、タイムスイッチを表わします。
タイムスイッチは、設定した時間で器具を自動的にON/OFFすることができるスイッチで、深夜電力を利用する電気温水器の回路などに使われています。
「TS」はTimeSwitch(タイムスイッチ)の「TS」とおぼえましょう。
なお、第二種電気工事士技能試験では、タイムスイッチの実物は使われず端子台で代用されます。

 

タイムスイッチとして代用する端子台(例)

 

自動点滅器の図記号

自動点滅器

黒丸に「A」と書かれている図記号は、自動点滅器を表わします。
自動点滅器は、周囲が明るくなると自動でOFFして、暗くなると自動でONすることができるスイッチで、屋外灯や街路灯をON/OFFするスイッチとしてよく使われています。
「A」はAuto(自動)の「A」とおぼえましょう。
なお、第二種電気工事士技能試験では、自動点滅器の実物は使われず端子台で代用されます。

 

自動点滅器として代用する端子台(例)

補足|自動点滅器の定格負荷容量

図記号中の「(3A)」は、自動点滅器の定格負荷容量を表わします。定格負荷容量は、自動点滅器により照明などがONしたときに超えてはいけない電流の大きさです。

 

リモコンリレーの図記号

 

または

 

リモコンリレー(複数個の場合)の図記号

リモコンリレー

黒三角の図記号は、リモコンリレーを表わします。
複数個設置される場合は下側の図のような図記号で表わされ、リモコンリレーの個数が図の横に書かれます。
なお、第二種電気工事士技能試験では、リモコンリレーの実物は使われず端子台で代用されます。

 

リモコンリレーとして代用する端子台(例)

 

リモコンスイッチの図記号

リモコンスイッチ

黒丸に「R」と書かれている図記号は、リモコンスイッチを表わします。
「R」はRemote control(リモコン)の「R」とおぼえましょう。

第二種電気工事士技能試験では、リモコンスイッチの施工は省略されます。

 

単線図の施工省略範囲の説明(平成28年度上期技能試験候補No8の配線図の一部抜粋)

 

リモコン変圧器の図記号

リモコン変圧器

リモコンリレーの回路(リモコン配線)で使われる変圧器です。
「T」はTransformer(変圧器)の「T」、「R」はRemote control(リモコン)の「R」とおぼえましょう。

第二種電気工事士技能試験では、リモコン変圧器の施工は省略されます。

 

屋外灯の図記号

屋外灯

屋外に設置される電灯です。

第二種電気工事士技能試験では、屋外灯の施工は省略されます。

 

蛍光灯の図記号

蛍光灯

蛍光灯です。

第二種電気工事士技能試験では、蛍光灯の施工は省略されます。

 

シャンデリアの図記号

シャンデリア

いわゆる豪華な照明のシャンデリアです。
○の中に英語のCHandelier(シャンデリア)の「CH」を書くとシャンデリアとおぼえましょう。

第二種電気工事士技能試験では、シャンデリアの施工は省略されます。

 

換気扇(天井付)の図記号

天井付換気扇

四角に○が2つ書かれている図記号は、天井付換気扇(天井に取り付けられる換気扇)を表わします。
壁付換気扇(壁に取り付けられる換気扇)の場合には、四角が○になります。

第二種電気工事士技能試験では、天井付換気扇の施工は省略されます。

 

三相200V電動機の図記号

三相200V電動機

三相200Vの電源で動く電動機(モータ)です。
「M」はMotor(モータ)の「M」とおぼえましょう。

第二種電気工事士技能試験では、三相200V電動機の施工は省略されます。

 

接地極(アース)の図記号

接地極
(D種接地)

接地の図記号なので、接地極になります。
図の横にEDと書いてありますが、これはD種接地であることを表わしています。
接地の種類にはA種(旧第一種)、B種(旧第二種)、D種(旧第三種)、C種(旧特別第三種)がありますが、第二種電気工事士の候補問題ではD種(旧第三種)だけと思っておいていいと思います。
といっても、接地極は施工省略なんですけどね…。

第二種電気工事士技能試験では、接地極の施工は省略されます。

 

VVF用ジョイントボックスの図記号

VVF用ジョイントボックス

 

VVF用ジョイントボックス

○に斜め線3本の図記号は、VVF用ジョイントボックスを表わします。
VVF用ジョイントボックスは、電線と電線の接続箇所を収めるのに使うボックス(箱)です。
第二種電気工事士技能試験ではVVF用ジョイントボックスの施工(取り付け)は省略されるので、VVF用ジョイントボックス部分では、ただ単に電線を接続するだけになります。

 

アウトレットボックスの図記号

ジョイントボックス
(アウトレットボックス)

 

アウトレットボックス

四角を書いただけの図記号は、ジョイントボックス(アウトレットボックス)を表わします。
アウトレットボックスもVVF用ジョイントボックスと同じように、電線と電線の接続箇所を収めるのに使うボックス(箱)です。
第二種電気工事士技能試験では、VVF用ジョイントボックスの施工(取り付け)は省略されますが、アウトレットボックスの施工(取り付け)は省略されません。ですので、アウトレットボックスがある課題が出題されたときには、ちゃんとアウトレットボックスの中で電線を接続しなければなりません。
ケーブルや電線をアウトレットボックスに通さずに接続してしまうと、かなり痛い失敗になります。

 

 


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ケーブル・電線

表記

名称

意味/補足

VVF1.6-2C

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 1.6mm 2心

 

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形2心1.6mm

VVF:VVFケーブル(平形ケーブル)
1.6:心線の直径が1.6mm
2C:心線の本数が2本

補足|ケーブル本数が書かれている場合

ケーブルの記号の後ろにケーブル本数が書かれている場合には、その書かれている本数分のケーブルを使わなければなりません。
例えば、ケーブルの記号のところに「VVF1.6-2C×3」と書いてある場合には、その箇所にはVVF1.6-2Cのケーブルを3本使います。
ケーブル本数が書かれている場合の例(平成28年度上期技能試験候補No8の配線図の一部抜粋)

VVF1.6-3C

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 1.6mm 3心

 

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 3心 1.6mm

VVF:VVFケーブル(平形ケーブル)
1.6:心線の直径が1.6mm
3C:心線の本数が3本

VVF2.0-2C

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 2.0mm 2心

 

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形2心2.0mm

VVF:VVFケーブル(平形ケーブル)
2.0:心線の直径が2.0mm
2C:心線の本数が2本

VVF2.0-3C

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 2.0mm 3心

 

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形3心2.0mm

VVF:VVFケーブル(平形ケーブル)
2.0:心線の直径が2.0mm
3C:心線の本数が3本

VVR1.6-2C

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形 1.6mm 2心

 

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形2心1.6mm

VVR:VVRケーブル(丸形ケーブル)
1.6:心線の直径が1.6mm
2C:心線の本数が2本

VVR2.0-2C

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形 2.0mm 2心

 

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形2心2.0mm

VVR:VVRケーブル(丸形ケーブル)
2.0:心線の直径が2.0mm
2C:心線の本数が2本

EM-EEF1.6-2C

600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形 1.6mm 2心

 

600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形2心1.6mm

ハロゲンや鉛を含まない無害で環境にやさしい材料を被覆に使っているケーブルで、エコケーブルともよばれています。
このエコケーブル(直径1.6mmまたは2.0mm)を使った単線図は、第二種電気工事士技能試験の候補問題の中に毎年1つは含まれています。

EM-EEF2.0-2C

600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形 2.0mm 2心

 

600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形2心2.0mm

心線の太さが直径2.0mmのエコケーブルです。

IV1.6

600Vビニル絶縁電線 1.6mm

 

600Vビニル絶縁電線1.6mm

VVFケーブルなどはケーブルなので外装(ケーブルの外装被覆)がありますが、IV線はケーブルではなく絶縁電線なので外装がありません。

補足|電線本数が書かれている場合

電線の記号の後ろに電線本数が書かれている場合には、その書かれている本数分の電線を使わなければなりません。
例えば、電線の記号のところに「IV1.6×3」と書いてある場合には、その箇所にはIV1.6の電線を3本使います。
電線本数が書かれている場合の例(平成25年度下期技能試験の配線図の一部抜粋)

 

電線管

表記

名称

意味/補足

E19

ねじなし電線管(E19)

 

ねじなし電線管(E19)

ねじなし電線管(E19)はネジが切られていない(ネジを切らないで使う)金属製の電線管で、E19の「E」が電線管の種類(ねじなし電線管)、「19」が電線管の太さ(外径19mm)を表わします。

補足|IV1.6(E19)と書かれている場合

単線図に「IV1.6(E19)」と書かれている場合には、E19の電線管に心線の直径が1.6mmのIV線を通しますよってことを表わします。

PF16

合成樹脂製可とう電線管(PF16)

 

合成樹脂製可とう電線管(PF管)(PF16)

合成樹脂製可とう電線管(PF16)は合成樹脂製の電線管で、PF16の「PF」が電線管の種類(合成樹脂製可とう電線管(PF管))、「16」が電線管の太さ(内径16mm)を表わします。
なお、ねじなし電線管に書かれる数字(上の場合「19」)は外径を表わし、合成樹脂製可とう電線管に書かれる数字(この場合「16」)は内径を表わします。外径か?内径か?異なるので注意しましょう。

補足|IV1.6(PF16)と書かれている場合

単線図に「IV1.6(PF16)」と書かれている場合には、PF16の電線管に心線の直径が1.6mmのIV線を通しますよってことを表わします。

 

電源

表記

名称

意味/補足

電源 1φ2W 100V

単相2線式100V電源

2本の電線で100Vを供給する電源です。
1φ:単相(φはファイと読みます)
2W:2線(W=Wire)
100V:電圧が100V

電源 3φ3W 200V

三相3線式200V電源

3本の電線で三相の200Vを供給する電源です。
3φ:三相(φはファイと読みます)
3W:3線(W=Wire)
200V:電圧が200V

電源100V

100V電源 100Vの電源です。

電源200V

200V電源 200Vの電源です。

 

特記事項

記載内容

意味/補足

(特記)
確認表示灯(パイロットランプ)は、常時点灯とする。

確認表示灯(パイロットランプ)の点灯の仕方には、「常時点灯」、「同時点滅」、「異時点滅」があり、それぞれ次のようになります。
常時点灯:スイッチのON/OFFに関わらず常に点灯
同時点滅:スイッチをONするとパイロットランプも点灯、スイッチをOFFするとパイロットランプも消灯
異時点滅:スイッチをONするとパイロットランプが消灯、スイッチをOFFするとパイロットランプが点灯
したがって、特記に「常時点灯」と書かれている場合には、スイッチのON/OFFに関わらずパイロットランプが常時点灯するように複線図を書いて施工しなければなりません。(常時点灯回路にする。)

(特記)
確認表示灯(パイロットランプ)は、同時点滅とする。

特記に「同時点滅」と書かれている場合には、スイッチをONするとパイロットランプも点灯、スイッチをOFFするとパイロットランプも消灯するように複線図を書いて施工しなければなりません。(同時点滅回路にする。)

(特記)
配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)及び接地端子は、同一の端子台で代用する。

配線用遮断器、漏電遮断器、接地端子の代わりに端子台を使うという意味です。
また、「同一の端子台で代用する」と書いてあるので、配線用遮断器、漏電遮断器、接地端子、これら3つを1つの端子台で代用します。

 

配線用遮断器、漏電遮断器、接地端子代用の端子台の例

(特記)
配線用遮断器及び漏電遮断器(過負荷保護付)は同一の端子台で代用する。

配線用遮断器、漏電遮断器の代わりに端子台を使うという意味です。
また、「同一の端子台で代用する」と書いてあるので、配線用遮断器、漏電遮断器、これら2つを1つの端子台で代用します。

 

配線用遮断器、漏電遮断器代用の端子台の例

(特記)
タイムスイッチは端子台で代用する。

タイムスイッチの代わりに端子台を使うという意味です。

 

タイムスイッチ代用の端子台の例

(特記)
自動点滅器は端子台で代用する。

自動点滅器の代わりに端子台を使うという意味です。

 

自動点滅器代用の端子台の例

(特記)
リモコンリレーは端子台で代用する。

リモコンリレーの代わりに端子台を使うという意味です。

 

リモコンリレー代用の端子台の例

(特記)
接地線は、IV1.6を使用する。

接地線には、IV1.6(心線の太さが直径1.6mmのビニル絶縁電線)を使うという意味です。

(特記)
金属管とボックスは電気的に接続する。

金属管(ねじなし電線管)とボックス(アウトレットボックス)を電気的に接続するという意味です。
金属管とボックスを電気的に接続するときは、ボンド線を使います。

 

ボンド線による金属管とボックスの電気的な接続の例

平成25年度上期技能試験、平成27年度下期技能試験でねじなし電線管を使った課題が出題されたときは、金属管とボックスを電気的に接続するのは省略されました。

ここに掲載している特記事項は、電気技術者試験センターから公表されている全13問の候補問題の単線図中に書かれている特記事項です。実際の試験問題では、この特記事項の内容が問題文または施工条件に記載されます。

 

その他

記載内容、図記号

意味/補足

イ、ロ、ハ

スイッチや器具などの横に書かれているカタカナの「イ」「ロ」「ハ」は、スイッチと器具との対応を表わします。
例えば、スイッチの横に「イ」と書いてあって、ランプレセプタクルの横にも「イ」と書いてあれば、「イ」のスイッチで「イ」のランプレセプタクルをON/OFFするという意味になります。

 

スイッチや器具の横に書かれているカタカナの説明(平成25年度上期技能試験の配線図を抜粋)

 

この対応は1対1の対応だけではなく、1つのスイッチで2つの器具をON/OFFするようなものもあります。

他の負荷へ

他の負荷へ接続する(他の負荷へ電源を渡す)という意味です。
接続先は何もありませんので、施工するときはケーブルを指定の長さの分だけ出しておくだけでいいです。

 

施工省略の図記号

施工省略箇所は図のように一点鎖線で表わされます。
施工省略なので、一点鎖線内の範囲は施工する必要はありません。

 

メタルラス壁の図記号

メタルラスの壁です。
建物の壁に穴をあけると金網のようなものがある場合がありますが、そのようなものの一つがメタルラスです。
メタルラス壁をケーブルが貫通する部分には、防護管を取り付けて防護措置を施します。第二種電気工事士技能試験では、防護管に合成樹脂管(VE管)が使われます。

 

ケーブルと防護管

 

 

 

第二種電気工事士の筆記試験で出題される図記号については、こちらの配線図の図記号のページを参考にしてみてください。

 

本ページに掲載の問題および配線図(抜粋)は、(一財)電気技術者試験センターが作成した第二種電気工事士技能試験の問題および配線図です。本ページの内容に関するお問合せは本サイト管理人までお願いします。

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第二種電気工事士技能試験で過去に出題された単線図(候補問題)について、出題される問題に傾向があるのか?過去に出題された単線図から考えてみました。
欠陥と欠陥の判断基準
第二種電気工事士技能試験の合否は、作品の欠陥の有無の判定結果に基づき、試験委員会で決定されます。欠陥のない作品が合格となりますので、技能試験では欠陥はなんとしても避けなければなりません。このページでは、第二種電気工事士技能試験の欠陥と欠陥の判断基準についてまとめていますので、技能試験の勉強に活用してみてください。
単線図とは?
第二種電気工事士の技能試験の試験対策として、まず初めに「単線図」を読めなければなりません。このページでは、単線図とはどういうものなのか解説しています。
平成29年度単線図の解説
平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図について解説しています。
平成28年度単線図の解説
平成28年度(2016年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図について解説しています。
平成27年度単線図の解説
平成27年度(2015年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図について解説しています。
平成26年度単線図の解説
平成26年度(2014年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図について解説しています。
平成25年度単線図の解説
平成25年度(2013年度)の単線図について各候補問題ごとに解説しています。電気技術者試験センターから毎年出題される候補問題(単線図)は全部で13問あり、技能試験の対策をするためにはこれら13問すべての単線図を理解しなければなりません。
複線図の基本的な書き方
第二種電気工事士技能試験の候補問題の複線図の基本的な書き方について解説しています。複線図を書くためには基本的な手順があって、その手順を守って書けば誰でも簡単に複線図を書くことができます。複線図を正確に書くコツは「書く順番を守ること」ですので、まずは書く順番をおぼえましょう。
平成29年度複線図書き方
平成29年度(2017年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題の複線図の書き方について解説しています。候補問題のNo.毎に複線図の書き方を一つ一つ順を追って解説していますので、複線図の書き方の参考にしてみてください。
平成28年度複線図書き方
平成28年度(2016年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題の複線図の書き方について解説しています。候補問題のNo.毎に複線図の書き方を一つ一つ順を追って解説していますので、複線図の書き方の参考にしてみてください。
平成27年度複線図書き方
平成27年度(2015年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題の複線図の書き方について解説しています。候補問題のNo.毎に複線図の書き方を順を追って解説していますので、複線図の書き方の参考にしてみてください。
平成26年度複線図書き方
平成26年度(2014年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題の複線図の書き方について解説しています。候補問題のNo.毎に複線図の書き方を順を追って解説していますので、複線図の書き方の参考にしてみてください。
平成25年度複線図書き方
平成25年度(2013年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題の複線図の書き方について解説しています。技能試験の練習は、電気技術者試験センターから毎年公表される全13問の単線図(候補問題)を複線図にすることから始まります。候補問題毎に複線図の書き方を順を追って解説していますので書き方の参考にしてみてください。
技能試験の施工条件
第二種電気工事士技能試験の施工条件について解説しています。技能試験の本番で試験問題に書かれている施工条件の意味が分からないと、間違ったモノを作ってしまったりします。間違ったモノを作ると不合格になりますので、施工条件に書かれている内容を理解できるようにしておきましょう。
技能試験の器具・回路
第二種電気工事士技能試験で使う器具や回路などのポイントをまとめています。技能試験では、3路スイッチや4路スイッチなどのスイッチ類、確認表示灯(パイロットランプ)などのランプ類などの器具を使用し、色々な回路を施工します。ここでは技能試験にでてくる器具や回路について勉強しましょう。