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水力発電所の構成
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水力発電所の概略的な構成(例としてダム式発電所)は、下図のようになります。
ダムに河川の流水や雨水等を蓄えておきます。
発電時には、ダムに蓄えている水を取水口から取り出し、水圧管により水車に導きます。
水車に導かれた水により水車が回転し、この回転エネルギー(機械エネルギー)が発電機に伝わり発電機も回転します。
発電機が回転すると電力(電気エネルギー)が発生するので、この電力を変圧器へ送ります。
変圧器では、送られてきた電力を所定の電圧に変換し送電線へ送ります。
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水力発電所の出力
次のような水力発電所を考えます。
ここで、
$P_T$ :水車の機械出力 [$ \mathrm{kW} $]
$P_G$ :発電機の出力 [$ \mathrm{kW} $]
$\eta_T$ :水車の効率
$\eta_G$ :発電機の効率
$Q$ :水の流量 [$ \mathrm{m^3 / s} $]
$H$ :有効落差 [$ \mathrm{m} $]
です。
すると、この場合の水車の機械出力 $P_T$ は次式で与えられます。
$\therefore P_T = 9.8 Q H \eta_T$ [$ \mathrm{kW} $]
発電機出力は水車の機械出力 $P_T$ に発電機の効率 $\eta_G$ をかけたものなので、発電機出力 $P_G$、すなわち水力発電所の出力は次式で与えられます。
$P_G = P_T \times \eta_G = 9.8 Q H \eta_T \times \eta_G$
$\therefore P_G = 9.8 Q H \eta_T \eta_G$ [$ \mathrm{kW} $]
ここで与えている水車の機械的出力 $P_T$ と発電機の出力 $P_G$ の単位は、どちらも $\mathrm{kW}$ であることに注意してください。
水車発電機の総合効率
水車の効率 $\eta_T$ と発電機の効率 $\eta_G$ をかけたもの、すなわち $\eta_T \times \eta_G$ を水車発電機の総合効率といいます。
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