スポンサーリンク
第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.5
※ページ内にPR･広告が含まれる場合があります。
このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成27年度（2015年度）の候補問題の単線図の解説です。令和6年度（2024年度）の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。
平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.5の単線図の解説です。
※試験問題の単線図には青文字は記載されていません。
平成27年度（2015年度）候補問題No.5の単線図は、
配線用遮断器、漏電遮断器、接地極付20A250Vコンセントがある単線図です。
スポンサーリンク
電源
この候補問題の単線図の電源は2つあって、1つは「100V」、もう1つは「200V」になります。
使用するケーブルの指示
単線図の中で使用するケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使用しますが、使用するケーブルの種類が単線図中で指示されているところではその指示されているケーブルを使用しなければなりません。
候補問題No.5の場合、「配線用遮断器に接続されるケーブル」と「接地極付20A250Vコンセントに接続されるケーブル」のところにそれぞれ「VVF2.0-2C」と「VVF2.0-3C」と書かれています。ですので、
「配線用遮断器に接続されるケーブルのところ」では「VVF2.0-2C」
「接地極付20A250Vコンセントに接続されるケーブルのところ」では「VVF2.0-3C」
のケーブルを使用しなけばなりません。
VVF2.0-2Cとは、
VVF：VVFケーブル（ケーブルの外装が平らなケーブル）
2.0：電線の心線の直径が2.0mm
2C：ケーブルの心数が2（ケーブル1本の中に電線が2本入っている）
VVF2.0-3Cとは、
VVF：VVFケーブル（ケーブルの外装が平らなケーブル）
2.0：電線の心線の直径が2.0mm
3C：ケーブルの心数が3（ケーブル1本の中に電線が3本入っている）
という意味です。
配線用遮断器
左側に書かれている「四角にB」は配線用遮断器になります。
配線用遮断器は、回路にある大きな電流が流れたときに電源側と負荷側を切り離すための機器です。（電源側、負荷側とは、この単線図でいえば、配線用遮断器の左側が電源側、右側が負荷側になります。）
漏電遮断器
配線用遮断器の下にある「四角にBE」と書かれているものは漏電遮断器になります。
漏電遮断器は、回路に漏電が発生し異常な電流が流れた時に電源側と負荷側を切り離します。
漏電とは、通常、電流は電線だけを流れますが、この電流が大地などに漏れて流れ出る状態のことをいいます。
接地端子
漏電遮断器の下にある「丸にアース記号」が書かれたものは接地端子です。
「接地」は「アース」とも呼ばれるので、接地端子のことをアース端子と言うときもあります。
接地極付20A250Vコンセント
単線図をみると、この候補問題の左側のコンセントの横には「E 20A 250V」と書かれています。
この「E」の意味は「Earth（アース）」の意味なので、このコンセントは接地極付コンセントで、また、「20A 250V」とも書かれているので、「接地極付20A250Vコンセント」になります。
スイッチ（タンブラスイッチ）
スイッチ（黒丸）は「イ」と「ロ」の2つがありますが、「イ」のスイッチをONすると「イ」のランプレセプタクルがON、「ロ」のスイッチをONすると「ロ」の引掛シーリング（丸形、施工省略）がONします。
ジョイントボックス
単線図中で「丸に斜め線3本」で書かれているものはジョイントボックスで、このジョイントボックスがあるところで電線を接続します。
この候補問題の場合はジョイントボックスが1個なので、そこで電線が接続されることになります。
施工省略（一点鎖線）
一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。
この候補問題の場合、施工省略箇所は「左側の電源が書かれているところ」と「右側の引掛シーリング（丸形）が書かれているところ」になります。
左側の施工省略箇所では、配線用遮断器、漏電遮断器、接地端子の左側が施工省略になっているので、施工するのは配線用遮断器、漏電遮断器、接地端子までとなります。
右側の施工省略箇所では引掛シーリング（丸形）が施工省略されるので、施工するときはジョイントボックスからケーブルが出ているだけになります。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
複線図の書き方については平成27年度候補問題No.5の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。
単線図で使用されている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。
スポンサーリンク
第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.5 関連ページ
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.1
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.1の単線図について解説しています。候補問題No.1はスイッチが3個ある単線図です。（1個は位置表示灯内蔵スイッチ）
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.2
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.2の単線図について解説しています。候補問題No.2は常時点灯の確認表示灯（パイロットランプ）と2口コンセントがある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.3
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.3の単線図について解説しています。候補問題No.3は位置表示灯内蔵スイッチがあり、電源のケーブルにEM-EEF（通称エコケーブル）を使用している単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.4
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.4の単線図について解説しています。候補問題No.4は配線用遮断器、漏電遮断器、三相200V電動機、電源表示灯がある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.6
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.6の単線図について解説しています。候補問題No.6は3路スイッチ、露出形コンセントを使用した単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.7
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.7の単線図について解説しています。候補問題No.7は3路スイッチと4路スイッチを使用した単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.8
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.8の単線図について解説しています。候補問題No.8はリモコンリレーの単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.9
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.9の単線図について解説しています。候補問題No.9は接地極付接地端子付コンセント（EETコンセント）を使用した単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.10
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.10の単線図について解説しています。候補問題No.10は配線用遮断器、同時点滅の確認表示灯（パイロットランプ）がある単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.11
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.11の単線図について解説しています。候補問題No.11は、ねじなし電線管（E19）を使用した単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.12
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.12の単線図について解説しています。候補問題No.12は合成樹脂製可とう電線管（PF管）を使用した単線図です。
- 第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.13
- 平成27年度（2015年度）第二種電気工事士技能試験の候補問題No.13の単線図について解説しています。候補問題No.13は自動点滅器を使用し、メタルラス壁がある単線図です。
