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第二種電気工事士候補問題の複線図の書き方 平成25年度No.4
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このページに掲載している候補問題の複線図の書き方は、平成25年度(2013年度)の候補問題の複線図の書き方です。令和6年度(2024年度)の候補問題の複線図の書き方は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。
平成25年度(2013年度)第二種電気工事士技能試験候補問題No.4の複線図の書き方の解説ページです。
技能試験の勉強(練習)を進めるためには、まず初めに、電気技術者試験センターから毎年公表される全13問の候補問題(単線図)を複線図に直せなければなりません。(ちなみに、全13問の候補問題は上期試験、下期試験共通です。)
複線図の書き方は初めはよく分からないかもしれませんが、複線図を書くためには書くための順番があって、この順番を守って書いていけばだんだん慣れてきて簡単にスイスイ書けるようになります。
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それで、複線図を書くときの基本的な順番は次のようになります。
@単線図に書かれている電源、器具を同じ配置で書きます。
A電源のマイナスをスイッチ以外の器具につなげます。
B電源のプラスをスイッチとコンセントにつなげます。
Cスイッチからそのスイッチに対応する器具につなげます。
D電線を接続するところ(ジョイントボックスとアウトレットボックス)を○または□で
囲みます。 (ジョイントボックスは○、アウトレットボックスは□)
Eスリーブで接続するところには●、コネクタで接続するところには■を書きます。
F電源のマイナスがつながっている線に「シ」(白色の電線の意味)を書きます。
G電源のプラスにつながっている線に「ク」(黒色の電線の意味)を書きます。
H電線の色が書かれていないところに電線の色を書きます。
複線図を書く順番は以上で、この順番を必ず守るようにしましょう!
「う〜ん、めんどくさそうだな〜。」
と思うかもしれませんが、書いてみるとそうでもないですよ。
「複線図を書くときは書く順番を守る」というのが複線図を簡単に正確に書くコツで、この順番を常に守ることで効率よくおぼえることができます。
また、複線図の基本的な書き方のページでは、簡単な単線図を例にして複線図の基本的な書き方について解説していますので、複線図の勉強をこれから始める方は参考にしてみてるといいと思います。
平成25年度No.4の候補問題の単線図
平成25年度(2013年度)No.4の候補問題の単線図は、100Vと200Vの2種類の電源があって、配線用遮断器、漏電遮断器がある単線図です。
単線図の詳しい解説については、平成25年度(2013年度)候補問題No.4単線図の解説のページを参考にしてください。
この単線図を複線図を書くときの手順通りに書いて複線図に直してみます。
ここで複線図を書く条件(想定)として、電線の接続本数が4本以上のところはコネクタによる接続、3本以下のところはリングスリーブによる接続とします。
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平成25年度No.4の候補問題の複線図の書き方
@単線図に書かれている電源、器具を同じ配置で書きます
単線図の配置そのままで電源、器具を書きます。
この候補問題の単線図の電源周りをみると、電源は100Vと200Vがあって、さらに接地端子があります。それで、単線図の特記には「配線用遮断器(B)、漏電遮断器(BE)、接地端子は同一の端子台で代用する」と書かれているので、配線用遮断器(B)、漏電遮断器(BE)、接地端子を1個の端子台で書いておけばいいです。端子数は配線用遮断器で2個、漏電遮断器で2個、接地端子で1個になるので合計で5個になります。端子台には、配線用遮断器のところは上から「N」「L」、漏電遮断器のところは「200V」、接地端子のところは「E」と書いておきましょう。
それから、施工省略のところは施工省略が分かるように単線図と同じように点線で囲っておきます。この点線が意外に大事で、点線を書かないで施工すると、作らなくてもいいのに間違って作ってしまったりします。がっかりしますよ。
少しでも時間短縮したい人は「施工省略」とわざわざ書かなくてもいいですが点線だけは必ず書きましょう。
スイッチと器具の対応を示す「イ」「ロ」も忘れずに書きましょう。
A電源のマイナスをスイッチ以外の器具につなげます
電源のマイナス(−)をスイッチ以外の器具につなげます。
この場合のスイッチ以外の器具は「ランプレセプタクル」「コンセント2個」「シャンデリヤ(施工省略)」ですね。
200V回路については上側の端子からコンセントにつないでおきましょう。ただし、本番の試験の施工条件で何か指定があったときにはその施工条件にしたがってください。
線のつながりを表わす「●」も忘れずに必ず書きましょう。複線図を書き進めて線が多くなって重なってくると、線のつながりが分からなくなり混乱してしまいます。本番のときに「●」を書き忘れていると最後の方で焦っちゃいますよ!
B電源のプラスをスイッチとコンセントにつなげます
電源のプラス(+)をスイッチとコンセントにつなげます。
200V回路については200V回路から線が3本出てくるので真中につないでおけばいいです。
右側のコンセントへのつながりは図のようにスイッチから渡らせましょう。
Cスイッチからそのスイッチに対応する器具につなげます
スイッチ「イ」に対応する器具は「イ」のシャンデリヤ(施工省略)、スイッチ「ロ」に対応する器具は「ロ」のランプレセプタクルなので、それぞれのスイッチからそれぞれの器具に線をつなげます。
D接地線をつなげます
この候補問題の単線図には200V回路の接地線(アース線)があるので、端子台の「E」から左側のコンセントに線をつなげます。
E電線を接続するところを○または□で囲みます
電線を接続するところを○または□で囲みます。
電線を接続するところとはジョイントボックスまたはアウトレットボックスのことで、このジョイントボックスまたはアウトレットボックスのところで電線が接続されます。
ジョイントボックスの場合は○、アウトレットボックスの場合は□で囲みます。
この候補問題の場合は接続するところは一箇所だけでジョイントボックスなので○で囲みます。
Fスリーブ接続には●、コネクタ接続には■を書きます
電線をスリーブ(リングスリーブ)で接続するところには●、コネクタで接続するところには■を書きます。
ここでは、電線の接続本数が4本以上のところはコネクタによる接続、3本以下のところはリングスリーブによる接続と想定していますので、電線が4本接続されているところには■、電線の接続が3本以下のところには●を書きます。
このときに、電線2本だけを接続するところを書き忘れる人が多いので注意ですよ!
(図のスリーブ接続「●」のところ)
G電源のマイナスにつながっている線に「シ」と書きます
電源のマイナス(−)につながっている線に「シ」と書きます。
この「シ」の意味は電線被覆の色が白色という意味です。
電源のマイナス(−)からたどっていって、つながっている線にだけ「シ」と書けばいいです。
複線図に電線の色を書いていくときも、必ず順番を守ってください。書く順番を守ることが複線図を間違わずに書くコツですので。
200V回路の電線の色については最後に書きます。
H電源のプラスにつながっている線に「ク」と書きます
電源のプラス(+)につながっている線に「ク」と書きます。
この「ク」の意味は電線被覆の色が黒色という意味です。
電源のプラス(+)からたどっていって、つながっている線にだけ「ク」と書けばいいです。
I電線の色が書かれていないところに電線の色を書きます
電線の色がまだ書かれていないところに残りの電線の色を書きます。
2心のケーブルの電線被覆の色は「白色と黒色」なので、残りの電線の色は決まりますね。
J200V回路の電線の色を書きます
最後に200V回路の電線の色を書きます。
200V回路の電線の色は「赤色と白色と緑色」と想定されるので200V回路の上側から「ア」「シ」「ミ」と書きます。接地線に使われる電線は基本的に緑色なので、特に条件が指定されない限り「E」端子に接続する電線は緑色になります。
ちなみに、このタイプの候補問題が平成23年度上期技能試験で出題されましたが、そのときは接地端子に接続される電線の色(緑色)だけ指定されていました。つまり、残りの2つの端子に接続する電線は赤色でも白色でもいいということになります。
試験によって施工条件は変わるときがあるので本番の試験では必ず施工条件を確認しましょう!
これで平成25年度No.4候補問題の複線図が完成しました。
複線図を書くときには書く順番があって、この順番を守って書けば誰でも簡単に書けるので頑張って複線図の書き方をおぼえましょう!
それから、技能試験の練習を進めるためには、まず複線図が書けないとどうにもなりませんので、技能試験の練習を効率よく進めるためにも複線図の書き方は早めにマスターしておいた方がいいですよ。
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