第二種電気工事士技能試験用おすすめ工具セット
第二種電気工事士の技能試験の練習をするためには、参考書、材料(電線・器具)の他に、組立作業(施工)をするための工具を揃える必要があります。
工具をある程度持っている方は技能試験の練習に足りない工具だけを買い足せばいいと思いますが、これから工具を揃えるという人の方が多いのではないでしょうか。
工具は一つ一つ単品で揃えることもできますが、単品で揃えるとなるとそれなりに面倒で、割高になってしまったりします。
また、技能試験に使える工具以外のものを間違って買ってしまうと、後でまた買うことになってしまいますので注意が必要です。
そこで、単品で一つ一つ揃えなくてもいいように第二種電気工事士の技能試験用に揃えられた工具セットが販売されていますので、おすすめの工具セットを紹介します。工具を購入する際の参考にしてみてください。
ケーブルストリッパも入ったおすすめの工具セット「ホーザンDK-18」
ホーザンDK-18 電気工事士技能試験工具セットは、ケーブルストリッパも入った工具セットで、セット内容は次のようになります。
このセットにはホーザンのケーブルストリッパP-958も入っているので、ケーブルの外装(外装被覆)や心線の被覆(絶縁被覆)を剥く作業が楽にできます。
ただし、このセットに入っているリングスリーブ用圧着工具のハンドルは真っ直ぐで短めのタイプなので、握力に自信が無い方にはちょっとおすすめしません。
それから、このセットのリングスリーブ用圧着工具(ホーザンP-737)では大サイズのリングスリーブは潰せません。第二種電気工事士技能試験では大サイズのリングスリーブは使われないので、技能試験用として使う分にはまったく問題ないんですけどね。
ケーブルストリッパも付いていて、このセット一つですべての作業ができるので、握力に問題ない方(握力が普通にある方)には手っ取り早く揃えられるのでおすすめです。
ハンドル部分が長めの圧着工具が入ったおすすめの工具セット「ホーザンS-19」
ホーザンS-19 電気工事士技能試験工具セットは、ハンドル部分が長めのリングスリーブ用圧着工具が入った工具セットで、セット内容は次のようになります。
このセットに入っているリングスリーブ用圧着工具は、ハンドル部分が長めで少し湾曲しているタイプのものです。このタイプのリングスリーブ用圧着工具は、ハンドル部分が短めのタイプ(DK-18に付属しているようなタイプ)のものと比べると、リングスリーブを潰すときに必要な力が軽くすみます。
ですので、握力にあまり自信がない方には、こちらのS-19のセットがおすすめです。ちなみに、このリングスリーブ用圧着工具は、大サイズのリングスリーブも潰せます。
ただし気を付けてほしいのは、このセットにはケーブルストリッパが入っていません!
ケーブルストリッパを使用しない場合は電工ナイフでケーブルの外装被覆と絶縁被覆を剥くことになりますが、電工ナイフで被覆を剥く作業をするとなると制限時間内に作業を完了することができない可能性があります。
というか、技能試験の試験時間は40分しかないので電工ナイフで被覆を剥くのはやめておいた方がいいですよ。慣れている人じゃないと完成せずに時間切れになる可能性が大きいです。
それと、本番のときに焦ってナイフで手を切って、試験会場でちーダラダラとか、いやだよね。
試験は一発勝負なので危ない橋は渡らない方がいいと思いますので、このS-19を買う場合は、一緒にケーブルストリッパも買いましょう。
ケーブルストリッパにも色々ありますが、だいたい次のような2つのタイプになります。
写真のタイプ@のケーブルストリッパはホーザンのP-958でDK-18のセットにも入っているケーブルストリッパ、写真のタイプAのケーブルストリッパはMCCのVSS-1620です。
どちらのタイプがいいのかは迷うところですが、私がおすすめするのはタイプAのケーブルストリッパです。
タイプAのケーブルストリッパはケーブルの切断などはできませんが、ガチャンと握るだけで被覆を剥くことができるので、タイプ@と比べるとタイプAは被覆を剥く作業が格段に早くできて簡単です!
技能試験は時間勝負なので、時間短縮はとても重要です。試験会場でもこのタイプのケーブルストリッパを使っている人が結構いるので、試験が始まるとガチャンガチャン?カチャカチャ?音が響きます。
ちなみに、私も技能試験のときは、MCCのVSS-1620を使って合格しましたのでおすすめです。
ガチャンと握るだけのケーブルストリッパも入ったおすすめの工具セット「ホーザンS-16」
ホーザンS-16 電気工事士技能試験工具セットは、ガチャンと握るだけのケーブルストリッパも入った工具セットで、セット内容は次のようになります。
このセットにはガチャンと握るだけのタイプのケーブルストリッパが入っているので、ケーブルの外装被覆や絶縁被覆を剥く作業が楽にできます。
また、セット内容を見るとペンチが「VVFペンチ」と書いてありますが、これはDK-18やS-19に入っている普通のペンチとは違うペンチで、VVF2.0mm×3心のケーブルも軽い力で切断できるペンチです。
このセット良いかも!と思ったんですが、リングスリーブ用圧着工具のハンドルが短めのタイプなんですよね、残念。ま、ガチャンと握るだけのタイプのケーブルストリッパが付いているので、握力が普通にある人にはいいかなと思います。
それで、おすすめ工具セットが3つもあるけどどれを買えばいいの?
おすすめと言いながら3つも紹介してしまいましたが、私のおすすめベストチョイスは、
S-19とMCCのVSS-1620を購入する!です。
S-19とVSS-1620の両方を購入すると、
圧着工具はハンドルが長めのタイプなのでリングスリーブでの接続が楽ちん!
被覆を剥く作業はガチャンと握るだけなので簡単&時間短縮!
となり、作業が楽で時間も短縮でき、合格に一歩近づきます!
技能試験の練習や試験本番では、使う工具によって作業にかかる時間や大変さがすご〜く変わってきます。
練習を効率的に進めるためにも工具選びは大事ですので、作業しやすい工具を選ぶようにしましょう。
腕より工具?!ですよ。
筆記試験が終了するとみんなが一斉に工具・材料・参考書を買い始めるので売り切れが続出します。技能試験の練習は工具・材料・参考書がないと始められませんので、筆記試験が終了したら自己採点をして、合格点(60点)以上だったら早めに工具・材料・参考書を揃えた方がいいですよ。(売り切れになってしまうと探すのがかなりめんどうになります。)
それから、筆記試験の合格発表の結果を見てから技能試験の勉強にとりかかる方もいますが、筆記試験の合格発表から技能試験の本番までは約一か月しかありません。一か月で参考書、材料、工具を揃えて、複線図の書き方を勉強して、候補問題の施工(製作)の練習をして・・・となると、けっこうハードですので、技能試験の勉強にはできるだけ早めにとりかかりましょう。
第二種電気工事士の技能試験の練習をするためには、工具セットの他に材料セットと参考書も準備しなければなりません。技能試験用の材料セットは第二種電気工事士技能試験の練習用おすすめ材料セット(電線と器具のフルセット)、参考書は第二種電気工事士のおすすめ過去問・参考書のページで紹介していますので参考にしてみてください。
第二種電気工事士技能試験で揃える工具の種類と選ぶときのポイント ←BACK
NEXT→ 第二種電気工事士技能試験用おすすめ単品工具
第二種電気工事士技能試験用おすすめ工具セット 関連ページ
- 揃える工具とポイント
- 第二種電気工事士技能試験の練習をするためには、練習に使用する材料の他に工具も揃えなければなりません。技能試験の練習用に揃えなければならない工具の種類と工具を選ぶときのポイントについてまとめています。
- おすすめ単品工具
- 第二種電気工事士技能試験用のおすすめ単品工具の紹介です。工具は単品で揃えるよりもセットのものを購入した方がお得ですが、技能試験に必要な工具の中で自分で何種類か持っている場合には、足りない工具だけを買い足せばいいと思います。そこで、おすすめの単品工具(バラ売り)を紹介しますので参考にしてみてください。