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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成27年度No.9

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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成27年度(2015年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。

 

平成27年度(2015年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.9の単線図の解説です。

 

平成27年度(2015年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.9の単線図の解説図

 

※試験問題の単線図には青文字は記載されていません。

 

平成27年度(2015年度)候補問題No.9の単線図は、

 

接地極付接地端子付コンセントを使用した単線図です。

 

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電源

電源は「1Φ2W100V」と書かれているので、単相2線式100Vの電源になります。

 

単相2線式100Vの電源とは、電線2本で100Vの電気を供給する電源で、住宅などによくあるコンセントの電源と同じです。

 

使用するケーブル、電線の指示

単線図の中で使用するケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使用しますが、使用するケーブルの種類が単線図中で指示されているところではその指示されているケーブルを使用しなければなりません。

 

候補問題No.9の場合、「電源に接続されるケーブルのところ」と「真中のジョイントボックスから接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)までのところ」に「VVF2.0-2C」と書かれているので、この2箇所ではVVF2.0-2Cのケーブルを使用しなけばなりません。

 

ちなみに、VVF2.0-2Cとは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの外装が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。

 

また、接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)から接地極(ED)までのところには「E1.6」と書かれているので、ここにはE1.6の絶縁電線(直径1.6mmの接地線(IV電線))を使用します。

 

接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)

コンセントの図の横に「EET」と書かれているのは接地極付接地端子付コンセントになります。接地極と接地端子が付いたコンセントで、EETコンセントともいいます。

 

接地極付接地端子付コンセントがある候補問題は、平成27年度の場合、このNo.9だけになります。

 

2口コンセント

コンセントの図の横に「2」と書かれているのは2口コンセントになります。2口コンセントは一つのコンセントに差し込み口が2つあるコンセントです。

 

ただし、このコンセントは施工省略の枠内に書かれているので、実際に施工(製作)する必要はありません。

 

スイッチ(タンブラスイッチ)

スイッチ「イ」をONすると「イのランプレセプタクル」と「イの引掛シーリング(丸形)」がONします。

 

ジョイントボックス

単線図中で「丸に斜め線3本」で書かれているものはジョイントボックスで、ジョイントボックスがあるところで電線を接続します。

 

候補問題No.9の場合はジョイントボックスが2個あるので、この2箇所で電線が接続されることになります。

 

施工省略(一点鎖線)

一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。

 

この候補問題の場合、施工省略箇所は「右上の2口コンセント」と「右下の接地極(ED)」の2箇所になりますが、例えば右上の2口コンセントのところを施工するときは、器具を取り付ける必要がないので接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)からケーブルが出ているだけになります。

 

ちなみに、接地極に書かれている「ED」はD種接地(旧第三種接地)という意味になります。

 

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複線図の書き方については平成27年度候補問題No.9の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。

 

単線図で使用されている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。

 

このページに掲載の単線図は、(一財)電気技術者試験センターから公表された第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図です。


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