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第二種電気工事士候補問題の単線図の解説 平成26年度No.6

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このページに掲載している候補問題の単線図の解説は、平成26年度(2014年度)の候補問題の単線図の解説です。令和6年度(2024年度)の候補問題の単線図の解説は、こちらの令和6年度 第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図の解説のページを参考にしてみてください。

 

平成26年度(2014年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.6単線図の解説です。

 

平成26年度(2014年度)第二種電気工事士技能試験の候補問題No.6単線図の説明図

 

※試験問題の単線図には青文字は記載されていません。

 

平成26年度(2014年度)候補問題No.6の単線図は、

 

配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)、接地極付20A250Vコンセントがある単線図です。

 

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電源

この候補問題No.6の単線図の電源は2つあって、1つは「100V」、もう1つは「200V」になります。

 

使用するケーブルの指示

単線図の中で使用するケーブルの種類が指示されていないところでは、VVF1.6-2CまたはVVF1.6-3Cのケーブルを使用しますが、使用するケーブルの種類が単線図中で指示されているところではその指示されているケーブルを使用しなければなりません。

 

候補問題No.6の場合、「配線用遮断器に接続されるケーブル」と「接地極付20A250Vコンセントに接続されるケーブル」のところにそれぞれ「VVF2.0-2C」と「VVF2.0-3C」と書かれています。ですので、
「配線用遮断器に接続されるケーブルのところ」では「VVF2.0-2C」
「接地極付20A250Vコンセントに接続されるケーブルのところ」では「VVF2.0-3C」
のケーブルを使用しなけばなりません。

 

VVF2.0-2Cとは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの外装が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
2C:ケーブルの心数が2(ケーブル1本の中に電線が2本入っている)
という意味です。

 

VVF2.0-3Cとは、
VVF:VVFケーブル(ケーブルの外装が平らなケーブル)
2.0:電線の心線の直径が2.0mm
3C:ケーブルの心数が3(ケーブル1本の中に電線が3本入っている)
という意味です。

 

配線用遮断器

左側に書かれている「四角にB」は配線用遮断器になります。

 

配線用遮断器は、回路にある大きさの電流が流れたときに電源側と負荷側を切り離すための機器です。(電源側、負荷側とは、この単線図上でいえば、配線用遮断器の左側が電源側、右側が負荷側になります。)

 

また、電気技術者試験センターから今年度公表された候補問題の注意書きに「器具においては、端子台で代用する場合がある」と記載されているので、この候補問題の配線用遮断器は端子台で代用されるかもしれないし、されないかもしれません。(漏電遮断器(過負荷保護付)、接地端子も同様。)
これまでの傾向としては、このタイプの候補問題の場合には配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)、接地端子は実物ではなく同一の端子台で代用されてきたので、たぶん同一の端子台による代用になるのではと思います。これは試験本番まで誰も分かりませんね。(今年度から注意書きの書き方がちょっと変わったみたい。)

 

漏電遮断器(過負荷保護付)

配線用遮断器の下にある「四角にBE」と書かれているものは漏電遮断器(過負荷保護付)になります。

 

漏電遮断器は、回路に漏電が発生し異常な電流が流れた時に電源側と負荷側を切り離します。
漏電とは、通常、電流は電線だけを流れますが、この電流が大地などに漏れて流れ出る状態のことをいいます。

 

また、括弧書きで「過負荷保護付」と書いていますが、これは「回路が過負荷の状態になったときにも電源側と負荷側を切り離す漏電遮断器です」という意味です。
過負荷とは、負荷がいっぱいで電流がものすごく流れてしまっている状態とイメージしておけばいいでしょう。

 

接地端子

漏電遮断器(過負荷保護付)の下にある「丸にアース記号」が書かれたものは接地端子です。

 

「接地」のことを「アース」という言い方もしますので、接地端子のことをアース端子と言うときもあります。

 

接地極付20A250Vコンセント

単線図をみると、この候補問題No.6の左側のコンセントの横には「E 20A 250V」と書かれています。
この「E」の意味は「Earth(アース)」の意味なので、このコンセントは接地極付コンセントで、また、「20A 250V」とも書かれているので、「接地極付20A250Vコンセント」になります。

 

スイッチ(タンブラスイッチ)

スイッチは「イ」と「ロ」の2つがありますが、「イ」のスイッチをONすると左側のランプレセプタクル、「ロ」のスイッチをONすると右側の蛍光灯(施工省略)がONします。

 

ジョイントボックス

単線図中で「丸に斜め線3本」で書かれているものはジョイントボックスで、このジョイントボックスがあるところで電線を接続します。

 

候補問題No.6の場合はジョイントボックスが1個なので、このところで電線が接続されることになります。

 

施工調略(一点鎖線)

一点鎖線で囲まれたところは施工省略、つまり、「作らなくていいですよ」という意味になります。

 

この候補問題No.6の場合、施工省略箇所は「左側の電源が書かれているところ」と「右側の蛍光灯が書かれているところ」になります。

 

左側の施工省略箇所では、配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)、接地端子の左側が施工省略になっているので、施工するのは配線用遮断器、漏電遮断器(過負荷保護付)、接地端子までとなります。

 

右側の施工省略箇所では蛍光灯が施工省略されるので、施工するときはジョイントボックスからケーブルが出ているだけになります。

 

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複線図の書き方については平成26年度No.6候補問題の複線図の書き方のページを参考にしてみてください。

 

単線図で使用されている図記号などの意味はこちらのページにまとめていますので、単線図の図記号をまだおぼえていない方は参考にしてみてください。

 

このページに掲載の単線図は、(一財)電気技術者試験センターから公表された第二種電気工事士技能試験の候補問題の単線図です。


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