第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説 平成29年度上期試験(候補No.4)

平成29年度(2017年度)第二種電気工事士上期技能試験(7/22、7/23実施)で出題された課題 候補No.4(公表問題No.4)の施工条件の解説です。

 

施工条件は技能試験で課題を作るときに 必ず従わなければならない条件 ですので、技能試験を受験する方は、施工条件に書かれている内容の意味を理解できるようにしておきましょう。

技能試験で出題された課題と施工条件(平成29年度上期試験(候補No.4))

平成29年度上期(7/22、7/23)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.4)①
平成29年度上期(7/22、7/23)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.4)②
平成29年度上期(7/22、7/23)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.4)③
平成29年度上期(7/22、7/23)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.4)④

 

では、施工条件について1.から順番に解説していきます。

 

 


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施工条件1

1.配線及び器具の配置は、図1に従って行うこと。

これは読んだそのまんまの意味で、

 

配線と器具の配置は、単線図(配線図)と同じにしてくださいね!

 

ということなので、

 

平成29年度上期技能試験(候補No.4)の単線図と器具の配置の説明図

 

ということになります。(※技能試験では、VVF用ジョイントボックスの取り付けは省略されます。)

 

施工条件2

2.配線用遮断器及び漏電遮断器代用の端子台は、図2に従って使用すること。

配線用遮断器と漏電遮断器がある課題では、配線用遮断器、漏電遮断器の実物は使われず、代わりに端子台が使われます。

 

その代用方法(配線用遮断器、漏電遮断器と端子台の端子の対応)の説明が図2で、図2のように端子台を使えばいいです。なので、

 

配線用遮断器、漏電遮断器の代用の端子台は図2のように使ってくださいね!

 

ということですね。

 

施工条件3

3.三相電源のS相は接地されているものとし、電源表示灯は、S相とT相間に接続すること。

この3.の施工条件は、三相電源の接地されている相はR相、S相、T相のうちのS相で、電源表示灯(ランプレセプタクル)を接続する相はS相とT相ですよ、ということです。

 

なので、この施工条件の意味は、

 

電源表示灯(ランプレセプタクル)はS相とT相に接続してね! (接地されている相はS相だよ!)

 

ということになります。

 

施工条件4

4.電線の色別(絶縁被覆の色)は、次によること。
①100V回路の電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。
②100V回路の電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。
③200V回路の電源からの配線には、R相に赤色S相に白色T相に黒色を使用する。
④次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
 ・コンセントの接地側極端子(Wと表示)
 ・ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子
 ・引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)
 ・配線用遮断器(端子台)の記号Nの端子

この4.は電線の色についての施工条件で、電線の色については施工条件で毎度指示されています。

 

基本的には、電源の接地側に接続される電線の色は「白色」、電源の非接地側に接続される電線の色は「黒色」になります。

 

では、①から解説します。

 

の前に、100V回路と200V回路についてちょっと補足…。

 

100V回路とは使用電圧100Vの回路のことを言っているので単線図の配線用遮断器(四角にBの図記号)につながっている回路のことで、200V回路とは使用電圧200Vの回路のことを言っているので単線図の漏電遮断器(四角にBEの図記号)につながっている回路のことです。
(え? 補足するまでもなかった??)

 

①100V回路の電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。

「100V回路の電源からの接地側電線」とは「100V回路の電源の接地側に接続される電線」のことなので、つまり、配線用遮断器の「N端子」に接続される電線になります。なので、

 

配線用遮断器の「N端子」に接続される電線には白色の電線を使ってね!

 

ということになります。つまり、出来上がった課題の配線用遮断器の「N端子」から接続されている器具まで電線をたどっていくと、その電線の色はすべて白色になっていなければなりません。ということです。

 

配線用遮断器(端子台)の「N端子」

 

②100V回路の電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。

「100V回路の電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線」とは「配線用遮断器の「L端子」から点滅器(スイッチ)、コンセントまで接続される電線」のことなので、

 

配線用遮断器の「L端子」から点滅器(スイッチ)とコンセントまで接続される電線には黒色の電線を使ってね!

 

ということになります。つまり、出来上がった課題の配線用遮断器の「L端子」から点滅器(スイッチ)とコンセントまで電線をたどっていくと、その電線の色はすべて黒色になっていなければなりません。ということです。

 

③200V回路の電源からの配線には、R相に赤色、S相に白色、T相に黒色を使用する。

200V回路は先ほど説明したように、漏電遮断器に接続される回路のことでした。なので、

 

漏電遮断器(端子台)のR相に接続される電線には赤色、S相に接続される電線には白色、T相に接続される電線には黒色を使ってね!

 

という意味になります。

 

漏電遮断器(端子台)に結線される電線の色

 

④次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
コンセントの接地側極端子(Wと表示)

コンセントに電線を結線するときは裏面にある穴に電線を差込んで結線しますが、この課題で使われるコンセントには、接地側電線はこっちの穴に結線しなければならないという決まりがあります。(これを、「極性がある」と言います。)

 

その決まり通りにコンセントに電線を結線するためには、どっちの穴に接地側電線を結線するかが分からないといけないので、コンセントには接地側電線を結線する穴の方に接地側を表わす記号が表示(下の写真では「W」と表示)されています。(この課題の場合の接地側電線は、配線用遮断器の「N端子」に接続される電線(白色)です。)

 

コンセントの接地側極端子(W表示)

 

この接地側を表わす記号が表示されている穴の方が接地側極端子になるので、この施工条件の意味は、

 

コンセントの接地側を表わす記号が表示されている方に白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子

ランプレセプタクルの受金ねじ部とは、電球(ランプ)が取り付けられる金属製の部分のことで、ネジになっているところのことです。

 

ランプレセプタクルの受金ねじ部

 

なので、この施工条件の意味は、

 

受金ねじ部とつながっている端子(ネジ)には白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

引掛シーリングローゼットの接地側極端子(接地側と表示)

引掛シーリングローゼット(引掛シーリング)に電線を結線するときは裏面にある穴に電線を差込んで結線しますが、引掛シーリングにも先ほどのコンセントと同じように、接地側電線はこっちの穴に結線しなければならないという決まりがあります。(極性がある。)

 

その決まり通りに引掛シーリングに電線を結線するためには、どっちの穴に接地側電線を結線するかが分からないといけないので、引掛シーリングには接地側電線を結線する穴の方に接地側を表わす記号が表示(下の写真では「接地側」と表示)されています。(この課題の場合の接地側電線は、配線用遮断器の「N端子」に接続される電線(白色)です。)

 

引掛シーリング(角形)の接地側極端子(接地側の表示)

 

この接地側を表わす記号が表示されている穴の方が接地側極端子になるので、この施工条件の意味は、

 

引掛シーリングの接地側を表わす記号が表示されている方に白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

補足|接地側に「W」と表示されている引掛シーリングもある

引掛シーリングの接地側に「接地側」ではなく「W」と表示されている引掛シーリングもあります。

 

下の写真の左側はパナソニック製の引掛シーリングで接地側に「接地側」と表示されていますが、右側の東芝製の引掛シーリングでは接地側に「W」と表示されています。

 

パナソニック製の引掛シーリングと東芝製の引掛シーリングの接地側の表示の違い

 

「接地側」と表示されていても「W」と表示されていても、どちらも接地側を表わします。

 

配線用遮断器(端子台)の記号Nの端子

これはそのまんまの意味で、

 

配線用遮断器の「N端子」には白色の電線を結線してね!

 

ですね。

 

施工条件5

5.VVF用ジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設け、接続方法は、次によること。
①A部分の接続箇所は、差込形コネクタによる接続とする。
②B部分の接続箇所は、リングスリーブによる終端接続とする。

電線と電線はボックス部分で接続されます。ボックスは電線の接続部分を収納する箱みたいなもので、第二種電気工事士技能試験の単線図にでてくるボックスには、「VVF用ジョイントボックス」と「ジョイントボックス(アウトレットボックス)」があります。

 

VVF用ジョイントボックスは支給されないので技能試験では取り付けが省略されますが、アウトレットボックスは支給されるのでアウトレットボックスを使う課題が出題されたときには、ちゃんと取り付けなければなりません。

 

VVF用ジョイントボックスとアウトレットボックス

 

それで施工条件ですが、「A部分の接続箇所は差込形コネクタによる接続」、「B部分の接続箇所はリングスリーブによる終端接続」と書いてあるので、

 

単線図のA部分での接続には差込形コネクタを使ってね!

 

単線図のB部分での接続にはリングスリーブを使ってね!

 

ということになります。

 

単線図のA部分には差込形コネクタ、B部分にはリングスリーブを使う

 

ちなみに、リングスリーブと差込形コネクタはこんなのです。

 

リングスリーブと差込形コネクタ

 

 

 

平成29年度(2017年度)第二種電気工事士上期技能試験で出題された課題(候補No.4)の施工条件の解説は以上ですが、施工条件は 毎回同じとは限りません ので、施工条件に書いてある内容を読んで理解できるようにしておきましょう。

 

作業に取り掛かる前に必ず施工条件を読もう!

 

それから、施工条件通りに作らないと欠陥になります。技能試験の欠陥については、こちらの第二種電気工事士技能試験の欠陥と欠陥の判断基準のページにまとめていますので、どのようなものが欠陥になるのか確認しておくといいと思います。

 

極性がある器具とない器具については、こちらの第二種電気工事士技能試験で使われる極性がある器具とない器具のページを参考にしてみてください。

 

本ページに掲載の単線図および施工条件は、(一財)電気技術者試験センターが作成した第二種電気工事士技能試験の試験問題から抜粋したものです。

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