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第二種電気工事士技能試験の施工条件の解説 平成28年度下期試験(候補No.10)

平成28年度(2016年度)第二種電気工事士下期技能試験(12/3実施)で出題された課題(候補No.10)の施工条件の解説です。

 

施工条件は技能試験で課題を作るときに必ず従わなければならない条件ですので、技能試験を受験する方は、施工条件に書かれている内容の意味を理解できるようにしておきましょう。

技能試験で出題された課題と施工条件(平成28年度下期試験(候補No.10))

平成28年度下期(12/3)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.10)@
平成28年度下期(12/3)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.10)A
平成28年度下期(12/3)に実施された第二種電気工事士技能試験の課題と施工条件(候補No.10)B

 

では、施工条件について1.から順番に解説していきます。

 

 


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施工条件1

1.配線及び器具の配置は、図に従って行うこと。

これは読んだそのまんまの意味で、

 

配線と器具の配置は、単線図(配線図)と同じにしてくださいね!

 

ということなので、

 

平成28年度下期技能試験(候補No.10)の単線図と器具・配線の配置

 

ということになります。(※技能試験では、VVF用ジョイントボックスの取り付けは省略されます。)

 

施工条件2

2.確認表示灯(パイロットランプ)は、引掛シーリング及びランプレセプタクルと同時点滅とすること。

この施工条件2は、確認表示灯(パイロットランプ)の点灯の仕方を指示している施工条件です。

 

パイロットランプの点灯の仕方には、

 

・常時点灯 ・同時点滅 ・異時点滅

 

があります。

 

この課題の場合には、施工条件で「引掛シーリング及びランプレセプタクルと同時点滅とすること」と指示されているので、

 

課題を作るときはパイロットランプが引掛シーリングとランプレセプタクルと同時点滅するように作ってね!

 

ということですね。

 

ちなみに、パイロットランプはこんなのです。

 

パイロットランプの写真

 

ランプなので光ります。って、当たり前ですね・・・。

 

施工条件3

3.電線の色別(絶縁被覆の色)は、次によること。
@電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。
A電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。
B次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
 ・配線用遮断器の接地側極端子(Nと表示)
 ・引掛シーリングの接地側極端子(接地側と表示)
 ・ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子
 ・コンセントの接地側極端子(Wと表示)

この3.は電線の絶縁被覆の色についての施工条件で、電線の色については施工条件で毎度指示されています。

 

基本的には、電源の接地側に接続される電線の色は「白色」、電源の非接地側に接続される電線の色は「黒色」になります。(この課題の場合は、配線用遮断器のN端子側が接地側、L端子側が非接地側になります。)

 

では、@から解説します。

 

@電源からの接地側電線には、すべて白色を使用する。

これは、

 

電源の接地側に接続される電線には白色の電線を使ってね!

 

という意味なので、つまり、出来上がった課題の電源の接地側(配線用遮断器のN端子)から接続されている器具まで電線をたどっていくと、その電線の色はすべて白色になっていなければなりません。ということです。

 

配線用遮断器のN端子

 

A電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。

これは、

 

電源の非接地側から点滅器(スイッチ)、コンセントまで接続される電線には黒色の電線を使ってね!

 

という意味なので、つまり、出来上がった課題の電源の非接地側(配線用遮断器のL端子)から点滅器、コンセントまで電線をたどっていくと、その電線の色はすべて黒色になっていなければなりません。ということです。

 

B次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
  • 配線用遮断器の接地側極端子(Nと表示)

これはそのまんまの意味で、

 

配線用遮断器の「N」端子には白色の電線を結線してね!

 

ですね。

 

  • 引掛シーリングの接地側極端子(接地側と表示)

引掛シーリングに電線を結線するときは裏面にある穴に電線を差込んで結線しますが、引掛シーリングには、接地側電線はこっちの穴に結線しなければならないという決まりがあります。(これを、「極性がある」と言います。)

 

その決まり通りに引掛シーリングに電線を結線するためには、どっちの穴に接地側電線を結線するかが分からないといけないので、引掛シーリングには接地側電線を結線する穴の方に接地側を表わす記号が表示(下の写真では「接地側」と表示)されています。

 

引掛シーリング(角形)の接地側極端子(接地側の表示)

 

この接地側を表わす記号が表示されている方の穴が接地側極端子になるので、この施工条件の意味は、

 

引掛シーリングの接地側を表わす記号が表示されている方に白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

補足|接地側に「W」と表示されている引掛シーリングもある

引掛シーリングの接地側に「接地側」ではなく「W」と表示されている引掛シーリングもあります。

 

下の写真の左側はパナソニック製の引掛シーリングで接地側に「接地側」と表示されていますが、右側の東芝製の引掛シーリングでは接地側に「W」と表示されています。

 

パナソニック製の引掛シーリングと東芝製の引掛シーリングの接地側の表示の違い

 

「接地側」と表示されていても「W」と表示されていても、どちらも接地側を表わします。

 

  • ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子

ランプレセプタクルの受金ねじ部とは、電球(ランプ)が取り付けられる金属製の部分のことで、ネジになっているところのことです。

 

ランプレセプタクルの受金ねじ部

 

なので、この施工条件の意味は、

 

受金ねじ部とつながっている端子(ネジ)には白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

  • コンセントの接地側極端子(Wと表示)

コンセントに電線を結線するときは裏面にある穴に電線を差込んで結線しますが、この課題で使われるコンセントには、接地側電線はこっちの穴に結線しなければならないという決まりがあります。(極性がある。)

 

その決まり通りにコンセントに電線を結線するためには、どっちの穴に接地側電線を結線するかが分からないといけないので、接地側電線を結線する穴の方には接地側を表わす記号が表示(下の写真では「W」と表示)されています。

 

コンセントの接地側極端子(Wの表示)

 

この接地側を表わす記号が表示されている方の穴が接地側極端子になるので、この施工条件の意味は、

 

コンセントの接地側を表わす記号が表示されている方に白色の電線を結線してね!

 

ということになります。

 

施工条件4

4.VVF用ジョイントボックス部分を経由する電線は、その部分ですべて接続箇所を設け、接続方法は、次によること。
@3本の接続箇所は、差込形コネクタによる接続とする
Aその他の接続箇所は、リングスリーブによる終端接続とする

電線と電線はボックス部分で接続されます。ボックスは電線の接続部分を収納する箱みたいなもので、第二種電気工事士の技能試験の単線図にでてくるボックスには、「VVF用ジョイントボックス」と「ジョイントボックス(アウトレットボックス)」があります。

 

VVF用ジョイントボックスは支給されないので技能試験では取り付けが省略されますが、アウトレットボックスは支給されるのでアウトレットボックスを使う課題が出題されたときには、ちゃんと取り付けなければなりません。

 

VVF用ジョイントボックスとアウトレットボックス

 

それで施工条件ですが、「3本の接続箇所は差込形コネクタによる接続」、「その他の接続箇所はリングスリーブによる終端接続」と書いてあるので、

 

電線が3本接続される箇所には差込形コネクタを使ってね!

 

その他の箇所にはリングスリーブを使ってね!

 

ということになります。

 

電線が3本接続される箇所には差込形コネクタを使う

 

ちなみに、リングスリーブと差込形コネクタはこんなのです。

 

リングスリーブと差込形コネクタ

 

施工条件5

5.ランプレセプタクル及び引掛シーリングは、台座のケーブル引込口を欠かずに、ケーブルを下部(裏側)から挿入して使用すること。

「ランプレセプタクル及び引掛シーリングは、台座のケーブル引込口を欠かずに」なので、支給されたランプレセプタクルと引掛シーリングをそのまま使えばいいです。

 

それから、「ケーブルを下部(裏側)から挿入して使用すること」なので、ケーブルを器具の裏側から挿入して電線を結線すればいいですね。

 

つまり、

 

支給されたランプレセプタクルと引掛シーリングをそのまま使って、ケーブルは裏側から入れてね!

 

ということになります。

 

ランプレセプタクルと引掛シーリング(角形)の施工例(ケーブルは下部(裏側)から入れる)

 

 

 

平成28年度(2016年度)第二種電気工事士下期技能試験で出題された課題(候補No.10)の施工条件の解説は以上ですが、施工条件は 毎回同じとは限りません ので、施工条件に書いてある内容を読んで理解できるようにしておきましょう。

 

作業に取り掛かる前に必ず施工条件を読もう!

 

それから、施工条件通りに作らないと欠陥になります。技能試験の欠陥については、こちらの第二種電気工事士技能試験の欠陥と欠陥の判断基準のページにまとめていますので、どのようなものが欠陥になるのか確認しておくといいと思います。

 

「同時点滅って何でしたっけ?」という方は、こちらの確認表示灯(パイロットランプ)の常時点灯、同時点滅、異時点滅のページを参考にしてみてください。。

 

極性がある器具とない器具については、こちらの第二種電気工事士技能試験で使われる極性がある器具とない器具のページを参考にしてみてください。

 

本ページに掲載の単線図、施工条件は(一財)電気技術者試験センターが作成したものです。
本ページの内容に関するお問合せは本サイト管理人までお願いします。

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