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クランプ形電流計による電流の測定

電流を測定する電流計に、クランプ形電流計というのがあります。

 

 

このクランプ形電流計は、ちょっと(というか、かなり)便利な電流計だったりします。

 

(え? なんで便利なの?)

 

ふつうのよくある電流計(クランプ形電流計もよくありますが・・・)で電流を測定するときは、例えば、次のようにして測定します。

 

普通の電流計による電流の測定手順(ここの電流を測定したい)

 

普通の電流計による電流の測定手順(測定したい電流が流れるところを開く)

 

普通の電流計による電流の測定手順(電流計を接続する)

 

普通の電流計による電流の測定手順(電流を測定する)

 

こんな感じで電流を測定するので、ちょっと面倒ですよね?

 

一方、クランプ形電流計で電流を測定するときは、測定したい電流が流れている電線を かぷっと挟むだけ(クランプするだけ)で測定できます。

 

クランプ形電流計による電流の測定手順(ここの電流を測定したい)

 

クランプ形電流計による電流の測定手順(クランプ形電流計のクランプを開く)

 

クランプ形電流計による電流の測定手順(クランプ形電流計で電線を挟む)

 

クランプ形電流計による電流の測定手順(クランプ形電流計で電流を測定する)

 

なので、電流の測定にクランプ形電流計を使うと、回路を開いたり電流計を接続したりする作業が必要ないので簡単に測定できます!

 

クランプ形電流計は、クランプメータとか、クランプ形漏れ電流計(漏れ電流測定用)とも呼ばれ、負荷に流れる負荷電流の測定の他に、漏れ電流の測定にも使われます。

 

また、クランプ形電流計にはアナログ式とディジタル式があり、アナログ式の場合は針で電流の値が示され、ディジタル式の場合は数値で電流の値が表示されます。

 

クランプ形電流計の各部の説明図

 

では次に、クランプ形電流計で負荷電流や漏れ電流を測定するときには、クランプ形電流計をどう使えばいいのか解説します。

 

 


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負荷電流を測定するときのクランプ形電流計の使い方(測定方法)

クランプ形電流計で負荷電流を測定するときは、測定したい負荷電流が流れている 電線1本だけ をクランプで挟みます。

 

単相2線式の場合は、次のように挟みます。(下側の電線を挟んでもいいですよ。)

 

単相2線式の場合の負荷電流の測定方法

 

単相3線式の場合は次のように、上側の負荷(負荷A)に流れる電流を測定したいときは上側の電線を挟み、下側の負荷(負荷B)に流れる電流を測定したいときは下側の電線を挟みます。

 

単相3線式の場合の負荷電流の測定方法

 

このようにすると、クランプ形電流計で負荷電流を測定できます。

 

漏れ電流を測定するときのクランプ形電流計の使い方(測定方法)

クランプ形電流計で漏れ電流を測定するときは、1回路すべての電線 をクランプで挟みます。

 

ちなみに、1回路というのは、例えば、単相2線式の場合は、

 

単相2線式の1回路

 

単相3線式の場合は、

 

単相3線式の1回路

 

です。

 

なので、単相2線式の漏れ電流を測定する場合には、次のようにクランプで2本の電線を挟み、

 

単相2線式の場合の漏れ電流の測定方法

 

単相3線式の漏れ電流を測定する場合には、次のようにクランプで3本すべての電線を挟めばいいです。

 

単相3線式の場合の漏れ電流の測定方法

 

このようにしてクランプ形電流計で電流を測定すると、漏れ電流がない場合にはクランプ形電流計で(ほぼ)ゼロの値が測定され、漏れ電流がある場合には漏れ電流の大きさが測定されます。

 

第二種電気工事士の筆記試験では、単相3線式の漏れ電流の測定方法についての問題がよく出題されています。ですので、単相3線式の漏れ電流の測定方法は必ずおぼえておくようにしましょう。

 

補足|ところで、漏れ電流ってなんなの?

漏れ電流とは、読んだそのままの意味で、漏れている電流のことです。
ちなみに、水が漏れることを漏水といいますが、電流(電気)が漏れることを漏電といいます。

 

漏電のイメージ図

 

クランプ形電流計による電流の測定のポイント!
  • 単相3線式の漏れ電流を測定するときは、3本すべての電線を挟みましょう

単相3線式の漏れ電流の測定

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